カデーニャ
第4回:カーテンの自動開閉で快適な目覚めを【家じゅうまるごとIoT化計画!】
2018年6月21日 08:00
戸建てへの引越しを機に「自宅のあらゆる場所をIoT化する!」という連載企画。今回は朝が弱い筆者が、気持ちよく起床できるためのIoT化に挑戦してみました。
こんにちは、ななみんです。
すっかり寒くなり、毎朝起きるのが辛いですよね。私は、昔から低血圧気味で朝が弱いのが悩みです。学生時代、親と同居していた頃は、母親からベッドに寝ることを禁止され、布団に寝るよう言われておりました。なぜなら、母親は娘(私)を毎朝無事に学校に届けるため、寝ている私の首の下に自分の足をつっこみ、ひょいっと蹴り上げて無理やりでも起こす必要があったのです……。
そんな私も親元を離れ社会人になりましたが、やはり気持ちよく目覚めることはまれで、スマホのアラームのスヌーズ機能に頼りっぱなし。自動で起き上がれるパラマウントベッドの購入を本気で検討したことすらあるのですが、今の年齢で介護商品を導入するというのも避けたいところ。
そこで今回は、ずっと注目していたガジェット、起床時間に自動でカーテンを開けて太陽の光で快適に起きることができるという目覚ましカーテン「mornin(モーニン)」を試してみることにしました。
目覚ましカーテンmorninとは?
「mornin」とは、カーテンレールに取り付けることで、カーテンを自動的に開けてくれるIoT製品です。mornin本体とスマートフォンはBluetoothで接続し、スマホアプリでカーテンを開ける時間を設定しておくと、起床時間に自動でカーテンを開けてくれる、というものです。
けたたましい目覚ましの音で起きるよりも、太陽の光で起きる方がすっきりと目覚められる、というのは科学的に根拠があるそうで、藁にもすがる思いで試してみます。
取り付けようとしたところ……、なんたる誤算!
さっそく設置に取りかかり、アプリの説明に従ってカーテンレールにmorninをつけようとしたところ、異変に気がつきました。カーテンレールの幅が狭くてギリギリになり、morninが左右に動く際にものすごい音が鳴るばかりか、途中で止まってしまうのです……。
morninのサイトを調べると、やはり、我が家のカーテンレールに取り付けるにはサイズが合わないことが分かりました、ガックリ。皆さん、mornin購入時には自宅のカーテンレールのサイズに合うかどうか事前に調べておくことをお勧めします。
どうにかして自動でカーテンを開けたい!
せっかく買ったmorninは残念ながら我が家では使えないことがわかりましたが、起床時に太陽光をあびることの重要性を知ってしまった手前、何としても朝カーテンを開ける方法を考えなければなりません。morninはカーテンレールにぶら下げてカーテンを根元から引っ張る仕組みになっているのですが、引っ張れそうなもの、つまりカーテンを開けられるだけの駆動力がありそうなものを我が家で探した結果、家にある「MaBeee」とラジコンを組み合わせる方法を思いつきました。
MaBeeeは、単三乾電池の形をしたBluetooth内蔵のIoTデバイスです。中には単四乾電池を装着できるようになっており、スマートフォンとMaBeeeをBluetooth接続することで、電池のオンオフをスマートフォンからコントロールできます。操作はスマートフォンのボタンを押すだけでなく、スマートフォンを振ったり音声認識で操作することもできますし、タイマーを設定して指定した時間に電源をオンにすることもできます。
今回は、このMaBeeeとラジコンを組み合わせてカーテンを開けてみます。カーテンとMaBeeeを装着したラジコンを繫いで、起床時間にMaBeeeの電源がオンになるようアプリで設定しておけば、ラジコンがカーテンを引っ張ってカーテンが開くはず!これは名案だ!!
アイデアを実践すべく、安全ピンと結束バンドを使ってカーテンとラジコンを簡易的に結びつけました。まずは見た目にはこだわらずやってみます。
ラジコンでカーテンが開けられるのか。けだまさんが見守る中、挑戦!
どうすればカーテンを開けられる?
残念ながら、カーテンの下側をラジコンで引っ張るだけではカーテンの開閉ができないことが分かりました。カーテンの下ではなく上側を引っ張るようにすればいいのか、もしくはカーテンレールとmorninとの間の摩擦係数を減らしてmorninが動くようにすればいいのか。Cerevoのエンジニアの方に相談してみたところ、3Dプリンタを使ってmorninがカーテンレールに干渉しないようなアタッチメントを作る、というアイデアもいただきました。どの方法が最適なのかまだ結論は出ておらず、毎朝気持ちよく目覚めるための試行錯誤は続きそうです。
この記事は、2018年1月19日に「カデーニャ」で公開され、家電Watchへ移管されたものです。 |