【インテリアライフスタイル展2009】
NASNOS、照明やテレビなどを1台のリモコンで調節できるシステム



「テレコマンドシステム」で使用するリモコン
 NASNOS(株式会社NASNOS JAPAN)のブースでは、同社が現在発売する、部屋の照明やテレビ、エアコンなどをリモコンで調節できる家庭向けオートメーションシステム「テレコマンドシステム」を展示している。

 テレコマンドシステムとは、リモコンを使って家庭内の明かりを調光したり、カーテンを開閉できる同社のシステムのことで、「リモコン」「調光器」「カーテン」の3つに商品群が分かれている。無線による遠隔操作でコントロールできるため、配線がいらず、シーリングランプやテレビなどさまざまな機器が組み合わせて操作できる点が特徴となる。

リモコンを使って、シーリングライトを調光しているところこちらはリモコンでカーテンを開けているところ

 リモコンは、調光器とカーテンを調節するために使用する。手に持って使用する「ハンディタイプ」や、ボタンを回転してON/OFFを切り替え、長押しで調光する円形の「ダブルファンクション リモコン」や、壁に設置して最大5台まで操作できる「マルチファンクションリモコン」などがある。また、指定時間になると自動的にリモコンを動かす「クレードルタイプ」という機器も用意されている。

 このうち、ハンディタイプのCS8000では、照明とカーテンの調節のほか、テレビの電源/ボリューム/チャンネルの操作、エアコンの電源のON/OFFも切り替えられる。同社によれば、これらの機器を1台のリモコンで操作できるのは業界で初だという。また今秋には、タッチパネル式のリモコンや、任意の明るさにワンタッチで変えられるリモコンも投入する予定としている。

エアコンやテレビのリモコン信号を学習し、電源やチャンネルなどの操作できるハンディタイプの「CS8000」円形の「ダブルファンクションリモコン」は2台まで操作可能。中央の大きなスイッチを回転してON/OFFを切り替える最大で5台まで操作できる「マルチファンクションリモコン」。左のダブルファンクションリモコンと同様、壁に取り付けられる

クレードルタイプの「CS8800」。タイマー機能を備えており、指定時刻になると所定のリモコン動作を行なうしくみになっている。「CS8000」とともに使用する必要がある今秋発売予定の、タッチパネル式のリモコン。価格は2万円程度の予定室内空間を任意の明るさに調光するリモコンも今秋発売予定。価格は2万円程度の予定。“ムードメーカー”という愛称が付いている


 調光器は、照明の電源プラグとコンセントのプラグを繋ぐ「プラグタイプ」や、天井のローゼット(引っ掛け式の電源)に取り付けられる「シーリングタイプ」、埋め込み式の「ビルトインタイプ」がある。蛍光灯が使用できるタイプも用意されるが、調光には対応しておらず、白熱電球のみ調光できる。

プラグタイプの調光器「LC6000D」。白熱電球を使用する最大100Wまでの機器が接続できるインテリアライトとコンセントを結ぶように使用する

天井のローゼットに接続する、シーリングタイプの調光器「LC6100」ビルトインタイプの機器に接続するための調光器「LC6200」。最大出力は500Wだが、最大1,000Wまでに対応する「LC6300」もある

 カーテンには、ブラインドが横へ開いていく一般的なカーテンレールのほか、巻き取り式の「ロールブラインド」、垂直に並べた羽が開閉する「ヴァーチカルブラインド」、折り畳むようにブラインドが開いていく「ローマンシェード」の4種類が展開される。

 なお、全製品の最大送信/受信範囲は約15mとなっている。

 価格は製品の組み合わせによって異なるが、ワンルームの照明や窓に使用する場合は3~4万円程度になるという。また、リモコンとプラグタイプの調光器のセットでは、最も安い場合で8,800円と、1万円以内で購入できる組み合わせもあるという。

プラグタイプの調光器(右)と、調光のみに使用できる単機能のリモコン(左)とのセットは、8,800円。1万円以内で購入できるブース内で展示されていたエアコンとテレビ。リモコン「CS8000」で操作が可能だ




(本誌:正藤 慶一)

2009年6月4日 00:00