編集後記

9月6日版

伊達浩二

 ニュースとしても掲載したが、カシオのクレジットカードサイズ電卓「SL-800」が国立科学博物館の未来技術遺産に登録された。

 この製品は、1983年に発売されたものだが、私には思い出深い製品だ。社会人になりたてだったころに、勤めていた書店系のPCショップで販売していたのだ。

 ちょうど春の進学/就職シーズンだったので、プレゼント用としてリボンかけをしたパッケージを用意しておき、たくさん売った思い出がある。注目の製品だったし、5,900円もしたので、親しい人にプレゼントするには最適のアイテムだったのだ。

 ちなみに、あれから30年も経つが、クレジットカードサイズの電卓は、カシオ、シャープとも、まだ現役で売っている。カシオは「SL-760GT」、シャープは「EL-878S-X」という。いずれも、85.5×54mm(幅×奥行き)のクレジットカードサイズで、厚みは約3mmとちょっと厚いけれど、数百円で買えるので興味のある方はぜひ。

阿部夏子


小林樹

くしゃみ。鼻水鼻づまり。37℃あるかないかの微熱。へへっ、風邪引いちゃったぜ……なんて余裕をかまして鼻をすすっていたが、一向に快方に向かわない。なんで? 意を決してググってみて、判明した。こりゃあどうも、秋の花粉症だ。なんの花粉にやられたのか、来週診察の結果が出る予定なのでちょっと楽しみにしておこう。

 全然関係ないが、その処方箋を受け取るために、朝から薬局にいた。待合室には、70代、80代のお年寄りが10人ほどいたと思う。テレビでは情報番組が流れていたのだが、画面が切り替わり、「高齢者の介護」をテーマとした街頭インタビューが流れた。それまで話に花を咲かせていたお年寄りたちの会話が急にピタッと止んだ。画面からは、モザイクのかかった40代50代とおぼしき男女の「働きながら介護するのはとても疲れる」「辛い」といった声が流れる。それを言葉1つ発せずに、食い入るように見つめる高齢者の背中を見て、なんとも言えない気持ちになった。

正藤慶一

姉が来月ブラジルに飛んで、そのままワールドカップ以降も住み続けると言い張っています。誰か止めてください。