やじうまミニレビュー

Unique Art「Trash.Know ダストボックス」

~レジ袋も使える内袋内蔵式ゴミ箱

やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです

花粉の季節はゴミ箱の季節

Unique Art「Trash.Know ダストボックス」

 ここ2週間ぐらい、花粉症で苦しんでいる。新しい薬のお陰で、以前ほどではないにしろ、目薬とティッシュペーパーは手放せない。

 とくにティッシュペーパーは、自宅の分だけでも毎日1箱のすごいペースで消費している。当然、ゴミ箱も毎日一杯になっているわけで、手入れが欠かせない。花粉の季節はゴミ箱の季節でもあるのだ。

 というわけで、今回は、ゴミ袋がセットしやすく、手入れが簡単なゴミ箱を試してみた。

 製品名は「Trash.Know ダストボックス」という。以前はカラーバリエーションが4色あったようだが、今は白と黒の2色になっているので、どの部屋にもなじむ白にした。開発元は台湾だが、購入した製品は旭金属の扱いとなっており、和文の取扱説明書(紙1枚)が付いていた。

メーカー名旭金属
製品名Trash.Know ダストボックス TK-1001WH
希望小売価格5,250円
購入場所Amazon.co.jp
購入価格3,573円


スッキリとした外観と、スマートな構造

 「Trash.Know ダストボックス」の本体は、火山をイメージしたという末広がりの円筒形をしており、シンプルで現代感のあるデザインだ。2010年のグッドデザイン賞も受賞している。この製品の一番の特徴は、ゴミ箱にセットする内袋があらかじめ本体に内蔵されている点。ロール式の内袋が底の部分にセットされているので、それを引き出すだけで、新しい袋がセットできるというわけだ。

 本体の直径は29cm、高さが37.5cmでかなり大きく感じる。ポリプロピレン樹脂製なので1.35kgと軽い。

本体正面
本体の高さは40cm近い
背が高いので、イスの座面近くまである
イスに座った状態から見ると、こう見える
少し斜めにした方が形の面白さがわかる
上から見ると円筒形なのがよく分かる
箱は大きめで手提げで持ち帰るには少し大きい
部品の組み立て方。最初から組み上がった形で箱に入っている
開封したところ、和文の取扱説明書が見える

 まず、使い始めに内袋をセットする。本体に直接ゴミが触れずに回収できるように、内袋を使うようになっているのだ。内袋は20枚巻のロールが1つ付属している。

 最初のロールは、すでに本体に内蔵されているので、本体のフタを開けて、底の部分から内袋を引き出せば良い。内袋の端を、本体のフチにひっかけてから、輪の形になった部品を上からはめると、内袋は外から見えなくなる。

内袋は最初からセットされているので、これを引き出してセットする
本体の上部は穴が開いている
内袋を引き出し、本体のフチにかける
本体の溝に余った部分を折り返す
輪になった部品をはめて完成
内袋がセットできた状態

 内袋が本体に内蔵されているので、次の内袋をセットするときに、本体内に内袋の在庫があるので、探しまわる必要がない。とてもスマートな構造だ。また、内袋のロールが底にあるので、本体が軽い割には安定している。

 また、Trash.Knowは、完全な円筒形ではなく、本体の底の一部が平らになっている。ここを踏むと本体が固定されるので、ゴミを捨てるときや、内袋を取り出す時に作業がしやすい。

本体の前後に平たい部分がある
ここを踏むと内袋の交換などのときに本体が固定できる

 内袋の容量は12Lある。色はピンク色で、しかも、ちょっとまだらになったような変わった感じの袋だ。半透明なところや、防水性があるところは良いのだが、色は白にして欲しかった。

 ちなみに、私が住んでいる東京都の都区部では、ゴミ箱の指定制度が廃止されており、次の3つの条件にかなうものであれば、袋は問わないことになっている。

1.内容物が識別できる程度の透明度を有するもの
2.耐水性があり、丈夫なもの
3.容量が90L以下のもの

 Trash.Knowの専用袋は、この点では問題ないが、購入前に自分の住む自治体のサイトで確認することをお勧めする。

内袋は耐水性があり、水も貯められる
内袋は半透明。内容物がこれぐらい見える

 なお、交換用の内袋ロールは68枚入りが3ロールで1,400円弱だ。1袋当たり6円強の計算になる。ロールを入れるときは、本体をひっくり返し、底板を回転させて開ける。袋のロールを入れて底板をはめれば終了だ。

ロールの交換は、本体底面を開いて行なう
最初に使う内袋はセット済み

レジ袋も使える

 専用の内袋の代わりに、レジ袋を使うこともできる。本体の直径は30cm弱で、本体内も深いので、大きめのレジ袋が必要だ。専用袋を切らしたときや、レジ袋が手元に溜まっているときには便利だ。

レジ袋の余った部分は、穴から内側に折り返す
こんな形になればOK
輪になった部品をはめて完成
レジ袋を使った時の内部

 レジ袋を使う場合でも、うまくセットすると、外から袋が見えないようにできる。ゴミ箱からはみ出しているレジ袋は、生活感を感じさせるもので、これが見えないだけでもかなりスッキリする。

フタの自由度が高い

 Trash.Knowは、フタ付きのゴミ箱だ。この季節、ティッシュペーパーだらけの中身が見えないのはありがたい。

 フタは、取り外しができる。色の違う本体を2つ用意すれば、フタを交換してツートンカラーにすることもできるそうだ。

 また、取り付ける方向が自由に変えられるので、置き場所とゴミを入れる方向に合わせて、角度を変えれば良い。

本体の上端にフタがついている
フタを開けた状態
フタの直径は23cmほど
フタは位置が変えられる。通常の状態
左が開くようにした状態
フタの固定はこのクリップのみ

 惜しいのは、フタは手で開けなければならないことだ。足でペダルを踏んで、フタが開くタイプに比べると面倒に感じる。どうしても面倒なら、フタを外して置くこともできるので、よく使う季節はフタ無し、あまり使わない季節はフタ付きと、使い分けることもできる。

 なお、フタは軽く、その開閉も指で簡単に動く。逆に、ちょっと華奢な造りだ。よく、樹脂製のゴミ箱に座ってスツール代わりにする人がいるが、Trash.Knowではやめておいた方が良い。フタは本体のフチに挟んであるだけで、体重をかけるような構造にはなっていない。

 また、フタの精度はあまり高くなく、ちょっと本体とずれることもある。密閉するというよりは、目隠しをするための存在と思った方が良い。

カッコ良くて機能的

 Trash.Knowの良いところは、そのデザインだ。素直にカッコイイと思う。

 また、機能面では内袋の交換システムと設置方法がよくできている。外観だけではなく、機能面でも面白いアイデアが多く、興味深い製品だ。

 デザインが良くて機能も良いのだから、しょうがないが値段もイイ。それでも一時よりは、だいぶ安くなってAmazonでは3千円台の中盤ぐらいになっている。

 インテリアに興味のある人は、検討候補に入れて良い製品だと思う。

伊達 浩二