やじうまミニレビュー
Unique Art「Trash.Know ダストボックス」
~レジ袋も使える内袋内蔵式ゴミ箱
by 伊達 浩二(2013/3/14 00:00)
花粉の季節はゴミ箱の季節
ここ2週間ぐらい、花粉症で苦しんでいる。新しい薬のお陰で、以前ほどではないにしろ、目薬とティッシュペーパーは手放せない。
とくにティッシュペーパーは、自宅の分だけでも毎日1箱のすごいペースで消費している。当然、ゴミ箱も毎日一杯になっているわけで、手入れが欠かせない。花粉の季節はゴミ箱の季節でもあるのだ。
というわけで、今回は、ゴミ袋がセットしやすく、手入れが簡単なゴミ箱を試してみた。
製品名は「Trash.Know ダストボックス」という。以前はカラーバリエーションが4色あったようだが、今は白と黒の2色になっているので、どの部屋にもなじむ白にした。開発元は台湾だが、購入した製品は旭金属の扱いとなっており、和文の取扱説明書(紙1枚)が付いていた。
メーカー名 | 旭金属 |
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製品名 | Trash.Know ダストボックス TK-1001WH |
希望小売価格 | 5,250円 |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 3,573円 |
スッキリとした外観と、スマートな構造
「Trash.Know ダストボックス」の本体は、火山をイメージしたという末広がりの円筒形をしており、シンプルで現代感のあるデザインだ。2010年のグッドデザイン賞も受賞している。この製品の一番の特徴は、ゴミ箱にセットする内袋があらかじめ本体に内蔵されている点。ロール式の内袋が底の部分にセットされているので、それを引き出すだけで、新しい袋がセットできるというわけだ。
本体の直径は29cm、高さが37.5cmでかなり大きく感じる。ポリプロピレン樹脂製なので1.35kgと軽い。
まず、使い始めに内袋をセットする。本体に直接ゴミが触れずに回収できるように、内袋を使うようになっているのだ。内袋は20枚巻のロールが1つ付属している。
最初のロールは、すでに本体に内蔵されているので、本体のフタを開けて、底の部分から内袋を引き出せば良い。内袋の端を、本体のフチにひっかけてから、輪の形になった部品を上からはめると、内袋は外から見えなくなる。
内袋が本体に内蔵されているので、次の内袋をセットするときに、本体内に内袋の在庫があるので、探しまわる必要がない。とてもスマートな構造だ。また、内袋のロールが底にあるので、本体が軽い割には安定している。
また、Trash.Knowは、完全な円筒形ではなく、本体の底の一部が平らになっている。ここを踏むと本体が固定されるので、ゴミを捨てるときや、内袋を取り出す時に作業がしやすい。
内袋の容量は12Lある。色はピンク色で、しかも、ちょっとまだらになったような変わった感じの袋だ。半透明なところや、防水性があるところは良いのだが、色は白にして欲しかった。
ちなみに、私が住んでいる東京都の都区部では、ゴミ箱の指定制度が廃止されており、次の3つの条件にかなうものであれば、袋は問わないことになっている。
1.内容物が識別できる程度の透明度を有するもの
2.耐水性があり、丈夫なもの
3.容量が90L以下のもの
Trash.Knowの専用袋は、この点では問題ないが、購入前に自分の住む自治体のサイトで確認することをお勧めする。
なお、交換用の内袋ロールは68枚入りが3ロールで1,400円弱だ。1袋当たり6円強の計算になる。ロールを入れるときは、本体をひっくり返し、底板を回転させて開ける。袋のロールを入れて底板をはめれば終了だ。
レジ袋も使える
専用の内袋の代わりに、レジ袋を使うこともできる。本体の直径は30cm弱で、本体内も深いので、大きめのレジ袋が必要だ。専用袋を切らしたときや、レジ袋が手元に溜まっているときには便利だ。
レジ袋を使う場合でも、うまくセットすると、外から袋が見えないようにできる。ゴミ箱からはみ出しているレジ袋は、生活感を感じさせるもので、これが見えないだけでもかなりスッキリする。
フタの自由度が高い
Trash.Knowは、フタ付きのゴミ箱だ。この季節、ティッシュペーパーだらけの中身が見えないのはありがたい。
フタは、取り外しができる。色の違う本体を2つ用意すれば、フタを交換してツートンカラーにすることもできるそうだ。
また、取り付ける方向が自由に変えられるので、置き場所とゴミを入れる方向に合わせて、角度を変えれば良い。
惜しいのは、フタは手で開けなければならないことだ。足でペダルを踏んで、フタが開くタイプに比べると面倒に感じる。どうしても面倒なら、フタを外して置くこともできるので、よく使う季節はフタ無し、あまり使わない季節はフタ付きと、使い分けることもできる。
なお、フタは軽く、その開閉も指で簡単に動く。逆に、ちょっと華奢な造りだ。よく、樹脂製のゴミ箱に座ってスツール代わりにする人がいるが、Trash.Knowではやめておいた方が良い。フタは本体のフチに挟んであるだけで、体重をかけるような構造にはなっていない。
また、フタの精度はあまり高くなく、ちょっと本体とずれることもある。密閉するというよりは、目隠しをするための存在と思った方が良い。
カッコ良くて機能的
Trash.Knowの良いところは、そのデザインだ。素直にカッコイイと思う。
また、機能面では内袋の交換システムと設置方法がよくできている。外観だけではなく、機能面でも面白いアイデアが多く、興味深い製品だ。
デザインが良くて機能も良いのだから、しょうがないが値段もイイ。それでも一時よりは、だいぶ安くなってAmazonでは3千円台の中盤ぐらいになっている。
インテリアに興味のある人は、検討候補に入れて良い製品だと思う。