やじうまミニレビュー
ドリームズ「バンクロック2 ツインベル」
ドリームズ「バンクロック2 ツインベル」 |
目覚めが悪いほうだ。眠りが深いという訳ではなく、前の晩に寝付きが悪く、指定の時間に起きられないというパターンだ。早朝の仕事があるときは、寝るのをあきらめて、前の晩から徹夜していないと必ず寝過ごしてしまう。これが子供の頃からずっと直らないので、目覚まし時計には苦労してきた。
ちゃんと目が覚めるためには、目覚まし時計に、いくつかの要素が要求される。
1)アラーム音が特徴的/音量が大きいこと
2)しつこく繰り返し鳴ること
3)目を覚まさせるような工夫があること
これまで、紹介されてきた目覚まし時計も、上の3つのどれかに当てはまる。(1)では、アラーム音がとても大きかったり、耳に付きやすい鳥/犬/羊/カエルの鳴き声で鳴る製品があった。(2)は、停止ボタンを押して鳴るのを止めても、一定時間後に再び鳴る「スヌーズ機能」がオフにできないというものがあった。
しかし、一風変わったアイデア系の目覚まし時計では(3)が特徴的なものが多い。たとえば、目覚まし時計が走って逃げるもの、オモチャのピストルで撃たないと止まらないもの、振動で頭を揺すって目をさますもの、顔に光を当てて照らすものなどがある。
今回紹介するのも、3のパターンで、お金を入れないと止まらないというものだ。名前を「バンクロック(Banclock)ツインベル」という。Bank(貯金箱)とClock(時計)から付けられた名前だ。
メーカー | ドリームズ |
製品名 | バンクロック2 ツインベル |
希望小売価格 | 2,480円 |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 2,020円 |
実は、このバンクロックは2代目の製品だ。初代のバンクロックは、真四角なデザインで一見、目覚まし時計には見えない面白い製品だった。
それに比べて、このツインベルは、名前のとおり、上部に2つのベルを付けた、クラシックな目覚まし時計のデザインを模している。
しかし、機能面では2代目のベルの方が進化している。初代は、電源にACアダプタが必要であり、設置場所を選ぶという欠点があったのだ。今回のツインベルは、単三乾電池だけで動作するようになり、置き場所を選ばなくなった。
製品は、ホワイト、ブラック、ピンクの3色が用意されており、今回はブラックを選んだ。
■割と大きめの本体
バンクロック本体は、普通の目覚まし時計よりも一回り大きい。サイズは130×50×156.5mm(幅×奥行き×高さ)だ。本体は樹脂製で、重量は236gと軽め。“時計”というより“おもちゃ”に近い質感だ。
使うにはまず、本体裏のフタを開けて、単三乾電池2本を入れる。乾電池はアルカリが指定になっている。乾電池は付属していないので、別途用意するのをわすれないようにしたい。電池寿命は約5カ月としている。
時計の精度は月差が±30秒とごく普通。液晶はバックライトのないモノクロタイプで、明るい場所でないと見えにくい。
時間の設定は、ボタンを押して、時刻と分を順番に上下のボタンで指定するタイプだ。直感的ではないが、よくあるタイプなので、慣れていれば操作は難しくない。アラーム時刻の設定も同じ方法だ。専用の電池はなく、乾電池が電源なので、乾電池を入れ替えると再設定する必要がある。
バンクロック2 ツインベル本体 | 正面。液晶はバックライトなし | 本体背面。下半分が電池を入れるためにスライドして開く |
乾電池を入れた状態 | 本体の文字盤にあたる部分はちょうどCDぐらいの大きさ | 液晶の下に操作ボタンが並ぶ |
■コインを入れるとアラームが止まる
実際に使ってみよう。アラームを設定した時刻になると、「リリリリ」という感じの、ベル式の目覚まし時計に近いアラーム音が鳴る。音量はあまり大きくない。コインを入れずにおくと、5分間アラームが鳴り続ける。
金色に輝く$マークの手前に、コインを入れるスロットがある | 落ちた硬貨は電池の裏側に貯まる |
本体の上部には、コインを入れるための穴がある。500円玉でも楽々入る大きさだ。穴のそばには、“$”マークが、金色に輝いている。ここは、“\”マークにしてほしいところだが、変えると型代がかかってしまうのだろう。
この穴にコインを入れると、アラーム音が鳴り止む。センサーがあって、コインの通過を見ているようだ。穴自体は素通しになっているので、コインを入れると「カチャ」と音がする。
セットした時刻にアラーム音が鳴る。コインを入れると鳴り止む |
落ちたコインは、どこに入るのかとおもってフタを開けてみると、電池の裏側に入っていた。ここは狭く、コインがたくさん入る感じではない。調べてみると、500円玉で25,000円(50個)、100円玉で10,000円(100個)入るとされているが、よほどうまく落ちないとここまでは貯まらないと思う。また、フタにはカギもなにもないので、すぐに開いてしまう。ちゃんと貯まるのを待てずに、どんどん取り出してしまいそうだ。
グッズとしてのリアクションは、アラーム音が止まるだけなので、ちょっと消極的な感じだ。せめて、ファンファーレぐらい鳴らしてほしい。どうせなら、「今日は500円玉。よっ、お大尽」とか言ってほしい。
もっと凝るのなら、500円入れるとすぐに止まるが、10円だと30秒後、100円だと1分後に再びアラーム音がなるというような演出が欲しいところだ。
■軽いノリで遊ぶグッズ
実際に使ってみるまでは、この製品はもっと金庫的な感じの“マジ”な製品かと思っていたのだが、実物は良くも悪くもオモチャっぽいノリのバラエティグッズだった。まぁ、2,000円ちょいの値段なので、当たり前のことだ。本体の上の金色の$マークを見たときに、冗談グッズだと分かってあげるべきだった。
というわけで、ノリとしては、マジな日本円の硬貨を使うよりも、ゲームコインとか海外旅行に行ったときに使い残した外国のコインとかと組み合わせて使うと似合うと思う。
プレゼントとして人にあげるときは、乾電池も一緒に包むことを忘れないようにしよう。
2012年 1月 6日 00:00
やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです