やじうまミニレビュー

出先で手軽に身だしなみを整える“モバビュー”アイテムを試す

by 小林 樹


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです


小泉成器「TiNYシリーズ」

 明日からいよいよ12月。帰省や旅行などの予定を決め、準備を始める方もいるかもしれない。

 遠出の際に気になるのが、荷物の多さだ。特に毎日使うドライヤーや、髪型をセットするヘアアイロンなどの身だしなみ用品は、普段、自宅で使い慣れたものを持っていこうとすると、かさばってしまう。

 そこで今回は、コンパクトで持ち運びに適した小泉成器のヘアドライヤー「TiNYマイナスイオンヘアドライヤー KHD-0913」と「TiNYコードレスストレートアイロン KCC-1510」を取り上げたい。

 


メーカー小泉成器
製品名TiNYマイナスイオンヘアドライヤー
KHD-0913
TiNYコードレスストレートアイロン
KCC-1510
購入場所ヨドバシ.com
購入価格2,980円4,940円

 

 両製品は、同社のTiNY(タイニー)--英語で「小さい」という意味の、小型の美容家電シリーズに属している携帯用のモデルだ。

 TiNYのようなモバイルタイプの美容家電は、“モバビュー”などと呼ばれて、昨今の女性誌の紙面を賑わせている。どこでも手軽に身だしなみを整えるとして、仕事や家事、育児などに忙しい人にウケているようだ。

風量はしっかり、仕上がりはしっとりのヘアドライヤー

TiNY マイナスイオンドライヤー KHD-0913

 「TiNY マイナスイオンドライヤー KHD-0913」は、折り畳めば手のひらに乗るコンパクトサイズが魅力のドライヤーだ。本体サイズは169×73×174mm(幅×奥行き×高さ)で、本体重量は約340g。電源コードの長さは約1.7mとなっている。

 カラーは、ビビッドピンク、ピンク、ブルー、ホワイト、グリーンの5色があり、今回はビビットピンクを選んだ。

吹き出し口の様子本体背面実際に手の上に乗るコンパクトサイズだ

 運転モードは、消費電力1,200Wの温風「HIGH」、600Wの温風「LOW」、冷風の「COOL」が用意されており、グリップ部のスイッチで切り替える。

運転モードは、「HIGH/LOW/COOL」が用意されている風量はしっかり、仕上がりはしっとり

 さっそくHIGHに設定し、髪を乾かしてみた。自分の髪は長くて痛んでいるため、なかなか乾きにくく、普段使っている風量1.3立方mのドライ ヤーでも約7、8分はかかるのだが、KHD-0913では約10分ほどで乾いた。KHD-0913には風量こそ明記されていないものの、ドライヤーから出 てくる風は、思ったより風量があり、髪もしっかり乾かせた。大型のドライヤーに比べると、時間は余計にかかるが、この程度なら我慢できる。

  乾かした髪は、しっとりというか、ひんやりというか、滑らかな手触りになった。実は、KHD-0913では、髪にツヤと潤いをあたえる、「マイナスイオン 発生機能」を搭載しているのだ。使ってみると、ただ乾かすだけではなくて、髪の質感もそれなりに整えてくれているのがわかった。

 動作音は、「キーン」という高音のモーター音が気になるが、そこまでうるさくはない。

 結論から言えば、KHD-0913はこれまで出会った携帯用のドライヤーの中で、初めて満足いくものだった。特にしっかりとした風量には納得できる。

 ホテルなどに備え付けのドライヤーは、少ない風量の高温の温風で髪を乾かそうとするから、髪がバサバサに痛んでしまうことが多い。それが、こんなにコンパクトなドライヤーを持ち歩くだけで、そこそこ速く、髪に優しい仕上がりを実感できた。もちろんいつも家で使っている、パナソニックのナノケアの最上位モデルには及ばないが、総合的にみて妥協できるし、意外と使える、というのが正直な感想だ。

 髪をいたわりながらしっかり乾かしてくれるドライヤーをお探しの方にはオススメできる。

髪のクセを抑えたり、毛先にカールをつけることができるストレートアイロン

TiNY コードレスストレートアイロン KCC-1510

 TiNYコードレスストレートアイロン KCC-1510は、コードレスで使える充電式のヘアアイロンだ。

 本体サイズは160x26x59mm(幅×奥行き×高さ)、本体重量は160gで、コンパクトな手のひらサイズだ。カラーは今回使用したホワイトのほか、ブルーとピンクが用意されている。

 本体には、リチウムイオンバッテリーを内蔵し、充電アダプターも付属している。充電時間約3時間で、約30分連続して使用できる。なお、市販のプラグアダプターを使えば、海外でも使用可能だ。

 充電式なので、コードレスで手軽に持ち運べるのが嬉しい。以前自分が使っていたミニヘアアイロンでは、本体がコンパクトなのに、電源コードがかさばってしまうため、結局ほとんど使わなくなってしまったからだ。

 持ち運びしやすいよう、耐熱ポーチも付属している。ポーチの内側には、本体と充電アダプターが納まるポケットが用意されていた。

細長い本体だコードレスで持ち運べる。下は、以前使っていたミニヘアアイロン。せっかくコンパクトなのに、電源コードのせいでかさばってしまっていた
持ち運びしやすいよう、耐熱ポーチも付属する充電アダプターはスリムタイプで、コンセントにさしても周りと干渉しないのが嬉しい

 本体の内側両面には、セラミックコーティング加工のプレートが付いている。プレートのサイズは18×65mm(幅×長さ)。電源を入れると、プレート部が約185℃の高温になり、2枚のプレートで髪を挟むことで、髪のクセやうねりをまっすぐに整えたり、髪にちょっとしたカールを付けることができる。

電源のON/OFFと本体の開閉を一括して操作する、スライド式のスイッチを採用

 電源のON/OFFスイッチは、本体の開閉するスイッチと一緒のスライド式スイッチを採用している。本体を開くと、自動的に電源がONになり、閉じるとOFFになるしくみだ。

 さっそく、前髪のスタイリングに使ってみよう。もともと自分は髪が長く、頑固な直毛だ。洗いざらしの状態では、昔話に出てくる河童のように、ツンツンしたまっすぐの毛になってしまっている。

 電源を入れて数十秒ほどで、プレートが使える温度にまで温まる。洗いざらしの前髪をプレート部で挟み、手首のスナップを利かせるようにして内側に巻き付けながら、毛先に向かってプレートを滑らせていく。

 すると、頑固な直毛だった前髪は、柔らかいニュアンスになった。普通サイズのヘアアイロンよりもコンパクトで小回りが効くため、前髪のような細かい部分のスタイリングに向いている。“エビちゃん風”の女の子らしい前髪も手軽に作れる。

河童のような直毛の前髪プレート部で挟み、毛先に向けてスライドさせる柔らかいカールが付いた

 前髪だけでなく、毛先にカールを付けるのにも便利だ。プレート部で毛先をはさみ、髪を巻きつけて数秒後に放すと、毛先にゆるやかなカールが付く。

 ただし、これ1台で髪全体を巻くには無理があった。私の髪は長く、小さなプレート部で髪全体を挟んでいくのはあまりにも時間がかかる。髪の短い方なら全体を巻くのも可能だもろうが、自分はあくまで前髪と毛先を巻くのに使用している。

 また連続使用時間は約30分だが、普通に前髪と毛先にカールをつけるだけでも、気が付くと10分ほど時間が経っている。遠出の際に毎日使うことも考えると、充電器も一緒に持って行くほうが良さそうだ。

右だけ巻いたところ両側巻いたところ。毛先にニュアンスを作るのにちょうど良い

 旅先だけでなく、雨の日にも重宝した。自分のように直毛の毛質だと、せっかく髪を巻いて出かけても、湿気でカールがとれてきてしまうことがあるのだ。そんな時にKCC-1510をバッグに忍ばせていれば、出先でもちょっとした時間に化粧室でお直しができる。湿気の多い梅雨の季節にも使いたいと思った。

2つまとめて、ハンドバックに収まるほどコンパクト!

 今回はドライヤーとヘアアイロンという2つの“モバビュー”アイテムを使ってみたわけだが、いずれもコンパクトなアイテムで、持ち運びに適していることは実感できた。

 ドライヤーはさすがに、いつも家で使っているものには及ばないが、出先で使う2台目にしておくには惜しいほど、本格的に使えるものだった。旅行などの遠出の際だけでなく、スポーツジムでシャワーを浴びた後にもちょうど良いだろう。

 ヘアアイロンも、ハンドバッグに入れていても邪魔にならず、毎日持ち歩いて使っている。

 出先でも身だしなみに妥協したくない方や、髪をいたわりたい方にぴったりの製品だ。






2011年 11月 30日   00:00