やじうまミニレビュー

エレコム「iPod nano用レザーベルト AVA-N10LB」

~iPod nanoを腕に装着、時計に歩数計にフル活用
by 小林 樹


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです


iPod nano用レザーベルト AVA-N10LBBK(ブラック)

 出勤前の朝、腕に時計をはめた瞬間に、キリッと気が引きしまる。時計が“仕事モード”のスイッチとなっているのかもしれないが、一刻一刻と時を刻み、私たちの生活を管理してくれる時計は、日々の生活の中で欠かせないアイテムだ。それゆえ、時計をオンタイム用とオフタイム用で使い分けている人も多い。

 今回取り上げるのは、完全にオフタイム向けの“時計”だ。iPod nanoを、時計代わりに使えるエレコムの「iPod nano用レザーベルト AVA-N10LB」をご紹介したい。


メーカーエレコム
製品名iPod nano用レザーベルト AVA-N10LB
希望小売価格3,570円
購入場所Amazon.co.jp
購入価格1,813円

 iPod nano用レザーベル(以下、レザーベルト)は、2010年に発売されたアップルのデジタルオーディオプレイヤー「iPod nano」第6世代専用の、腕用レザーベルトだ。レザーベルトの本体サイズは36.5×251×12.5mm(幅×長さ×最大部の厚み)。重量は20g。カラーは、今回選んだブラックのほか、茶色もある。

製品パッケージ金具部分もそこそこしっかりできているiPod nanoとレザーベルト

 レザーベルトの中央には、太いベルトが通っていて、ここにiPod nanoのクリップを挟む。iPod nanoの本体サイズは、33×40×9mm(縦×横×厚さ)で、ちょうど、ベルトの1番太いところの横幅に合うようになっている。これでiPod nanoの本体が、直接腕に当たらないようになっているというわけだ。ベルトは金具部分で太さを調節できるが、私の腕には1番細くなる位置の穴でちょうど良かった。iPod nanoをレザーベルトに取り付けた状態の重量は41gと軽い。

iPod nanoのクリップ部分でレザーベルト中央の太くなっている部分を挟むiPod nano本体が、直接腕に当たらないようになっている
パネルのサイズは36×36mm(縦×横)と大きく、画面いっぱいに時計の文字盤が表示さ れ見やすい重量は、合わせて41g

 最新のiPod nano 2010年モデル(第6世代)は、本体と液晶パネルが四角い形をしていて、液晶パネルに時計の文字盤を表示できる。イヤフォン端子の差込口は本体下部にあり、イヤフォンのコードが腕やベルトに絡みにくくなっている。

本体下部にイヤフォン端子を差し込むので、操作しやすい金具部分を留めた様子操作ボタンの様子

いざ出動! 混んでる電車の中でも便利 

  さっそくレザーベルトを腕につけて、街に繰り出してみる。普段は、音楽再生や時刻の確認をiPhone1台で済ませてしまうこともあるのだが、iPod nanoを腕につけてみると、時計機能だけでなく、音楽再生機能もiPhoneより便利に使えた。

 例えば、混んでる電車や歩きながら音楽を聴きたい時。混んでる電車では、iPhoneをカバンから出したり入れたりするのも困難だし、歩いている時だとなかなか手元の操作がおぼつかない。だがiPod nanoを腕に付けていれば、混んでる車内や狭い空間でも、すぐに時刻の確認や、選曲ができる。また、iPod nanoの上部についているボタンでも操作ができるので、いちいちタッチパネルを見ずに、手元で操作が済ませられるのだ。

腕につけて過ごしてみた狭い電車の中でも操作しやすい。なお、撮影は迷惑にならないよう、すいてる車内で行なった

 時計として使用する上では、バッテリーの持続時間が気になるという方もいるだろう。しかし、2010年モデルのiPod nanoは、基本的には毎日充電する必要はなく、時計として使用し続けたことで困ったことはなかった。充電時間は約3時間で、最大で14時間、音楽を再生し続けることができるという。

長距離移動のお供に

 特に活躍したのは、旅行時だ。飛行機の座席は、限られたスペースの中で寝食を行なうため、身の回りがゴチャゴチャしやすい。飛行機に備え付けの音楽プレイヤーの操作リモコンと、イヤフォンのコードが絡まったり、寝てる間に膝から操作リモコンが転げ落ちたり、目が覚めると体にコードが絡まっていたり……寝相の悪い自分にとっては、過酷な環境だ。その点、iPod nanoをレザーベルトで腕に取り付けていれば、コードが絡まりにくく、手元がスッキリして操作もしやすかった。

機内で使ってみた。なお、離着陸時の使用は通信機能の使用は行なっていない飛行機に備え付けの音楽プレイヤーの操作リモコンと、イヤフォンのコードが絡まってグチャグチャ。寝相が悪いので、体に絡まることもiPod nanoをレザーベルトで腕に取り付けていれば、操作しやすい

 また、これはレザーベルトではなく、iPod nanoのよさであるのだが、時刻の設定も便利だった。海外へ行く場合、自分で時差を計算して、アナログ時計だとネジを回したり、デジタル時計だとボタンを押して細かく操作しなければならないが、iPod nanoの時計機能なら、世界中から国名や都市を選ぶだけで設定できる。面倒な時差の計算はいらないので、楽だ。通信機能を使わずに、旅先から日本の時刻を確認することもできるので重宝した。

「日付と時刻」から設定する世界中のエリアが出てくるエリアを選択したら、次に都市を選ぶ

歩数計として、運動時のお供に

ちなみに、iTunesに同期する際、Nike+(nikeplus.com)にウォーキング記録を自動送信し、歩数の目標設定や、達成度を確認することもできるという

 ウォーキングやジムでのトレーニング中にも便利だ。iPod nanoには、歩数をカウントしたり、過去の歩数を記録する「フィットネス機能」も搭載されている。このため、腕に付けて運動すれば、すぐに自分の歩数や消費カロリーを確認でき、モチベーションを高めることができる。なお、iPod nanoの細かい機能はAV Watchの記事を確認していただきたい。

 ほかにも、iPod nanoはラジオも聴くこともできるので、のんびりウォーキングしたい時にもちょうど良かった。


使う前にまず体重を設定する歩数計機能を搭載している
歩数、所要時間、活動開始時刻、活動終了時刻などが表示される消費カロリーも表示されるラジオも聴ける

 マシンジムなどでの、ハードなトレーニング中も邪魔にならないので嬉しい。私は以前、トレーニング中に、うっかり、お尻のポケットにiPhoneを入れているのを忘れて、iPhoneの画面を割りそうになった経験がある。そんなうっかりミスも、これなら安全だ。iPodなどを首からぶら下げるタイプのネックバンドだと、走っている時に本体が揺れるのが気になるという方にもオススメしたい。

レザーベルトから外さずに、そのまま充電できる

 一点気になる点といえば、革ベルトのムレ。6月の時点では、暑い日はムレを感じることがあるものの、ムレてかゆみがでてくるほどではない。これから暑くなってくる季節なので、かゆみがでやすい人は注意が必要だ。

 レザーベルトは、音楽プレイヤーとしてだけでなく、時計や万歩計として、iPod nanoの用途の幅を広げてくれる。iPod nanoの機能を存分に味わうにはぴったりのレザーベルトだ。気になった方はぜひ、オフタイムモードのスイッチとして、手にとってみてはいかがだろうか。





2011年 6月 13日   00:00