やじうまミニレビュー

増田樹脂化学工業「ユニバーサル・シャワーフック 差込タイプ」

~手ぶらでシャワーを浴びられる、差し込み式のフック
by 小林 樹


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです


増田樹脂化学工業「ユニバーサル・シャワーフック 差込タイプ」

 今年もジトジト汗ばむ季節がやってきた。いつもはじっくり湯船に浸るけど、シャワーだけでササッと済ませたいと思う方も多いのではないだろうか。

 しかし、シャワーだけで済ませるとなると、いくつか問題がある。片手でシャワーを持ちながら頭や身体を洗うため、時間がかかってしまうのと、水を余計に使ってしまう点だ。

 そこでこんな便利アイテムを見つけた。既存のシャワーフックとシャワーの間に差し込んで、シャワーの向きを自在に変えられるようにするアイテム、増田樹脂化学工業の「ユニバーサル・シャワーフック 差込タイプ」だ。これなら、立ったままお湯の出る向きを調節して、両手フリーの状態でシャワーを浴びることができるのだ。

 


メーカー増田樹脂化学工業
製品名ユニバーサル・シャワーフック 差込タイプ
希望小売価格2,625円
購入場所amazon.co.jp
購入価格2,747円

 

 ユニバーサル・シャワーフックの素材はプラスチックで、本体サイズは、50×70×200mm(幅×奥行き×高さ)。カラーは白色というか、アイボリーで、これならバスルームにあっても浮かない色だ。

 本体には、ボコボコした白いボールが連なっている。この先端部はフックにシャワーを引っ掛けて、末端部分は既存のシャワーフックに差し込む。このボールの連なりが上下左右に自在に動くようになっており、シャワーを手動で好きな向きにできる。

横から見た図上から見た図パッケージ背面には耐熱温度などが記載されている
シャワーをひっかける部分ボールの連なりを手で曲げると、上下左右どちらにも動く曲げようとすると、意外と固い

 本体を手で曲げようとすると、意外と固いことに気づく。女性が片手でやっと曲げられる程度だ。そのぶん、シャワーをひっかけている時にグラグラすることはない。

 本体の動作を確認したところで、我が家の浴室で取り付ける。備え付けのシャワーフックに差し込むと、スポッとハマった。さらに、ユニバーサル・シャワーフックの先にも、既存のシャワーが難なく引っ掛けられた。

自宅のシャワーフックに取り付けてみるちょうど良いサイズだ末端部分がラバー素材でコーティングされているので、しっかりはまった
ユニバーサル・フックを取り付けたところシャワーを引っ掛ける難なくひっかけられた

 すべての設置が完了したところで、使ってみよう。まず、ユニバーサル・シャワーフックをググッと力を入れて曲げて、シャワーの向きを変え、シャワーを真下に向ける。

ググッとユニバーサル・フックを曲げると、ちゃんとシャワーの向きも変わる真下に向けてシャワーを放出できる

 お湯の蛇口をひねると、真下に向かってシャワーが出始めた。シャワーの下で頭を洗うと、両手がフリーなので洗いやすく、いつもよりも早く洗い終えた。それに、少し高いところから真下に向かってお湯が出てくるので、お湯の圧力も感じた。打たせ湯を浴びている時のような圧力には及ばないが、普段のシャワーよりも適度な刺激が気持ちいいし、しっかり洗えている気がする。

 お湯の出方の違いは、以下の2枚の画像をご確認いただきたい。既存のシャワーフックに取り付けた時との違いは明らかだ。築30余年の我が家のシャワーフックは、立ってそのままシャワーを浴びる、というような用途目的では作られていないのだろう。

ユニバーサル・シャワーフックを取り付けて、お湯を出したところ。真下に向かってシャワーが出るので、お湯の圧力でしっかり頭も洗えるし、両手が自由なので洗う時間も早く済んだ既存のシャワーフックに取り付けたところ。これでは風呂場の隅に向かってシャワーが出るので洗いにくい。ユニバーサル・シャワーフックを取り付けた時との差は明らかだ
築30余年の我が家に備え付けのシャワーフック。角度などは変えられない立ってそのままシャワーを浴びる、という用途に向けて作られていないのだろう

 注意が必要なのは、シャワーをユニバーサル・シャワーフックから外して使う時だ。ユニバーサル・シャワーフックを押さえておかないと、シャワーと一緒にポコっと外れてしまうことがあるからだ。高いところにひっかけておくと、そのあたりが面倒だ。

 1カ月ほど使ってみたが、入浴後の換気をしっかり行なっていれば、本体にカビが生えるようなことはなかった。既存のシャワーフックに取り付ける部分は、ラバー加工で比較的汚れやすいが、たまに水洗いすれば大丈夫だ。

シャワーを外す時は、抑えながらでないと、一緒に抜けてしまうこともある既存のシャワーフックに取り付ける部分がラバー加工なので、比較的汚れやすい

 シャワーをフックに掛けたり、手で持って使ったりという2WAYで使う人よりも、フックに固定したままで、一連の湯浴びを済ませたい人向けの製品だ。

 いつものお風呂を、バスタブのない外国のホテルのシャワー風に……とまではいかなくても、そこそこ快適にしてくれるこのユニバーサル・シャワーフック。シャワーだけで済ませる手軽さに慣れると、重宝する。これでなんとか、ジメジメした湿気と汗の季節を乗り越えたい。





2011年 5月 31日   00:00