やじうまミニレビュー

ガイズ「FALTIMA070(ファルティ ゼロナナゼロ)」

~自宅で手軽にミストサウナが楽しめる
by 阿部 夏子


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです


ガイズ「FALTIMA070(ファルティ ゼロナナゼロ)」

 お風呂が気持ちいい季節だ。風呂好きなので、風呂で楽しめるグッズを色々と試してきたが、サウナのような本格的な物は手が出せなかった。“家庭用”とは銘打っていても、設置場所にかなりのスペースが必要だったり、電気や水道の配管工事が必要だったりと大げさなものが多かったからだ。

 今回紹介するガイズの「FALTIMA070(ファルティ ゼロナナゼロ)」は、そのようなわずらわしい問題が一切ない、手軽に楽しめる本格的なミストサウナだ。


メーカーガイズ
製品名FALTIMA070
希望小売価格オープンプライス
購入場所楽天市場
購入価格28,380円

 本体サイズ200×153×179mm(幅×奥行き×高さ)で、片手に載るコンパクトサイズ。賃貸マンションの浴室でも簡単に設置できる点が最大の特徴だ。構造自体は、それほど難しいものではない。浴室のシャワーホースから直接本体に水を取り込んで、本体からミスト状にして放出する。1分間のミスト発生量は約3.2L。ミストのサイズは最大で200μm(ちなみに1μmは1mmの1/1,000の大きさ)。

本体パッケージ本体正面。8つのミストノズルが設けられている本体側面。ミストが拡散しやすいように、本体には角度が設けられている
本体裏面シャワーホース接続部接続用アダプターなども同梱されている

 使い方は簡単。自宅のシャワーのヘッド部分を外して、シャワーホースの接続部分に本体付属のアダプターを取り付ける。後は、シャワーを出すだけだ。

 接続そのものは簡単なのだが、いざお湯を出し始めると、接続部分から少し水漏れしてしまっていた。シャワーヘッドにもともと付いているリング状のゴムパッキンを、ホース部分に付け替えると、すぐに水漏れが解消された。

まず自宅のシャワーのヘッド部分を取り外す付属のアダプターをシャワーホースに取りつけるアダプターにはロック機構なども搭載されており、ワンタッチで着脱できるようになっている
シャワーホースの接続部分に付いていたリング状のゴムパッキンで水漏れを防いだ本体接続部にシャワーホースをはめ込む接続した様子

 使い始めてみると、これが思ったよりも本格的。本格的なミストサウナのように、新聞や雑誌が濡れずに読めるというわけにはいかないが、サーっと霧状のミストが放出される様子は、ちょっと自宅では味わえないもの。


ミストを放出している様子

 普通のシャワーとは違い、粒子が細かいので、お湯の温度が低めに感じるも特徴だ。いつもなら、シャワーの温度は42~43℃に設定しているが、FALTIMA070の場合それだとやや冷たく感じる。冬場なら65℃くらいがちょうど良さそうだ。

ミストを放出している様子私の場合は風呂用の椅子に置いた状態で使用した

 ミストが身体にかけられるのが気持ちよく、しばらくそのままにしていると体がポカポカと温まってきて、15分も経つと今度は汗が噴き出してきた。浴室は、ムワーっとした蒸気に包まれて、本格的なミストサウナのようだ。

 そのままシャワーを浴びて、洋服を着ても汗はなかなか引かない。半身浴した時に比べても出る汗の量は倍近い。ドライサウナよりも温度が低く、身体への負担が少ないので、サウナは苦手という人にも向いているかもしれない。

 使用中の注意点は2つある。まず、あまり無理して長時間使わないということ。家庭の狭い浴室で使っていると、すぐにミストが広がってちょっとした酸欠状態にもなりかねない。休憩をはさみながら、ゆっくりと使いたい。

本体にシャワーホースを接続しているので、使用中はシャワーを使えない

 もう1つは、ミストサウナ中はシャワーが使えないということ。汗をシャワーで流しながら入るという使い方はできない。それを、不便だと感じる人もいるかもしれないが、本当ならば専門店にいかないと、体験できないミストサウナを自宅の浴室でできるだから、それくらいは許容範囲だろう。

 使用後の手入れも特に必要なく、シャワーに接続するだけで使えるというのは、これまでなかった製品だ。電気を使わないのも、手軽で嬉しい。気になるのは2万円を超える本体価格。まぁ、エステやスパに行くことを考えれば、それなりに元は取れるだろう。

 身体の芯までしっかり暖まって、ポカポカが2~3時間続くのは家庭用浴室ではなかなか再現できない、ミストサウナならではだろう。しばらく汗がひかないので、平日の就寝前に使うというよりも、時間がある休みの日に使うのがお勧めだ。

 自宅で過ごす機会の多い年末年始。飲食に走るのもいいが、普段とは違うちょっと贅沢な入浴を楽しむのも、また一興ではないだろうか。



2010年 12月 24日   00:00