bodum「ダブルウォールラインクーラー」

　開封したワインを保冷するために使うワインクーラーは、レストランでだけ使う物だと思いこんでいた。氷を大量に使うし、本体のサイズそのものも大きいワインクーラーを自宅で使うというのは、ちょっと現実的ではないと思っていたのだ。とはいえ、白ワインはやっぱり冷えていた方がおいしい。そんなときに友人に紹介されたのが、今回紹介するbodum(以下、ボダム)の「ダブルウォールラインクーラー」だ。

　ボダムのワインクーラーは家庭でも使いやすい“現実的”な造りが何より特徴。まずは、本体の造り、そして冷やす方法、更にお手入れに関しても使いやすさに配慮されている。

　まず本体の造りについて。一般的なワインクーラーは真鍮製やガラス製が多く、重量もそこそこあり、本体のサイズも大きい物が多かった。ボダムのワインクーラーはプラスチック製で、本体のサイズもワインボトルがピッタリ1本入る大きさだ。

　嬉しいのは、プラスチック製であっても、安っぽい造りには見えないこと。本体は厚みがあるしっかりした造りになっている。

製品パッケージ	製品本体。プラスチック製で、見た目はとてもシンプルな造りだ	間に真空の層が設けられているダブルウォール構造を採用している

　次に、冷やす方法について。ボダムのワインクーラーでは、氷を使用しない。ワインやシャンパンなどのボトルをあらかじめ冷蔵庫で冷やしておいて、あとはワインクーラーに入れるだけだ。本体は2枚のプラスチックの間に空気の層が設けられているダブルウォール構造が採用されているため、これだけで保冷効果があるのだ。

　とはいえ、これで本当に大丈夫かなと不安になったが、使ってみると本当に冷たさがキープされている! ポイントとしては、事前にボトルをよく冷やしておくこと。ワインクーラー自体には冷やす効果はなく、あくまで保冷効果があるだけなので、冷たさをキープしたいのならキンキンに冷やしておくと良いだろう。

シャンパンボトルをワインクーラーに入れたところ。氷を使用しないので周りに水が垂れることもない	氷を使用しなくても、冷たさはしっかりキープできる

　気に入ったのは、周りに水が垂れないこと。一般的なワインクーラーでは、氷や水でワインを冷やしているためワインを取り出す時に、水が垂れたり、手が濡れてしまったりする。そのため事前にナプキンなどをボトルに巻き付けて取り出すのだが、ボダムのワインクーラーでは水気がないため、ナプキンを用意する必要がないため、いつでも気兼ねなく使える。

　最後にお手入れについて。ボダムのワインクーラーは、プラスチック製のため、お手入れも楽々行なえる。底部分や縁部分、全てが曲線で構成されているため、汚れが溜まりにくく、スポンジで流れるように本体を丸洗いできる。更に嬉しいのは、食器洗い乾燥機にも対応していること。本体がそれほど汚れることはあまりないが、食器洗い乾燥機に慣れきっている人にはやはり嬉しいポイントだ。

　“ワインクーラー”と聞くと、ちょっと敷居の高いイメージがあったが、特別な用意がいらないボダムのワインクーラーなら使いこなせそう。ワインが好きな人はもちろん、来客が多い人にも、実用的なテーブルウェアとして、おすすめの製品だ。