やじうまミニレビュー

醤油も砂糖も正確に計れるデジタル計量スプーン

やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです
ドリテック「スプーンスケール PS-032RD」

 日々の調理で、欠かせないアイテムのひとつに計量スプーンがある。調味料の量を間違えないことが、料理の基本だったりする。

 そこでちょっと面白い製品があった。ドリテックの「スプーンスケール PS-032 RD」だ。さっそく手に入れたので、その使い勝手を紹介しよう。

メーカー名ドリテック
製品名スプーンスケール PS-032RD
購入場所Amazon.co.jp
購入価格2,354円

 製品は、重さをデジタル表示する画面の付いた取っ手部分と、2サイズのスプーンに分かれている。大スプーン使用時のサイズは、221×65×26mm(幅×奥行き×高さ)。0.3gから最大300gまで計測でき、100gまでは0.1g単位で、100〜300gは0.5g単位で計れる。電源にはボタン形のリチウム電池CR2032を使用する。

スケールのボディ部分。デジタル表示画面と3つのボタンが並ぶ
2つのスプーンが付属。水を入れた場合、小スプーンで最大約21.4g、大スプーンで最大約47g計測ができた

 使い方は非常に簡単で、本体部分にスプーンを装着。「入/切」ボタンで電源を入れたら、「0g」が表示されるのを確認。あとは、スプーンで調味料や食材をすくえば、重さが計れる。

 「切替」ボタンを押すと、単位は「g」だけでなく「ml」にも替えられる。あくまでこれは水の場合となっており、数値は「g」と同じ。このため、醤油やみりんなど、比重が重い液体を計測すると誤差が生まれる。これらは同じ体積でも重さは1.2倍になるためだ。

 大スプーンには「10/20/30ml」に、小スプーンには「5/10/15ml」のメモリが入っていて便利。重さだけでなく、体積も計測できる。このスプーンスケールひとつで、調味料で使われる大さじ、小さじの計測から、小麦粉、片栗粉などの重さの計測まで対応できる。

 実際に使ってみて特に便利だと感じたのが、スプーンを付けた状態でキッチンに置いてそのまま計れること。大スプーンを付けた状態でもスプーン部分は浮いた状態でキープされていて、そこに醤油などを注ぐことで体積(ml)や重さが量れた。

体積の目盛りもあるので、大さじ、小さじとしても使える
電池は本体背面に装着。ボタン電池だがコンビニでも入手できる
入/切ボタンを押して、電源を入れるとダイヤル表示が点灯する
小スプーンで塩をすくったところ。塩分摂取量を調整している方にも最適だ

 また、小麦粉10gといった少量を計るために、ボウルやお皿、量りなどを出す必要がなく、スプーンをそのまま、小麦粉などが入った袋に突っ込み、すくって計測できるのが手っ取り早かった。

置いたままで調味料をスプーンに注いで計測することもできる

 スプーンが2つ付属するため、醤油やみりんなどを計ったあと、付け買えて、片栗粉を計量するといった使い方ができるのも嬉しいポイント。

 ただし注意したい点もある。本体は一切防水加工などが施されていない。そのため濡れないように注意する必要がある。実際、間違えてシンクの洗い物と一緒にしてしまい、ちょっと濡らしてしまったことがあった。そのときは、電池に腐食が発生したほか、デジタル表示部の中に湿気が入り込み、しばらくくもってしまった。洗うときには、スプーンだけをシンクに入れるように心がけたい。

 そんな注意すべき点もあるが、総じて便利な製品であることは間違いない。特に材料を厳密に量る必要のある、パンやケーキ、お菓子類を作る方におすすめしたい。

コヤマタカヒロ