やじうまミニレビュー

だれでも均一に米研ぎできるコツ要らずの洗米器

やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです
象印マホービン「洗米器」

 米研ぎをするとき、洗いすぎると米の細胞壁が壊れて水っぽいご飯になってしまうし、洗い足りないと米ぬか臭くなるなど、絶妙な洗い加減が難しい。

 そこで紹介したいのが、象印マホービンから登場した「洗米器」だ。

メーカー名象印マホービン
製品名洗米機 DK-SA26
購入場所Amazon.co.jp
購入価格2,236円

 洗米器は、米を入れた鍋または炊飯器の内釜にセットし、ハンドルを回すことで米が洗えるというもの。内径178~外径260㎜、深さ103~153㎜の鍋などで使える。

 さっそく使い勝手を試してみた。手順として、最初に行なうのは「すすぎ」だ。注水穴から8分目くらいまで水を入れ、2~3回ハンドルを回し、水を素早く捨てる。この工程を2セット繰り返す。

内釜にフタをするようにセット
水は、大きく開いた注水穴から入れられる
ハンドルを回すとかくはん棒が回る
滑り止め部分を指で押さえて水切り。この作業は意外と力がいる

 次は「洗う」工程だ。

 1.水を捨てた状態で、15回ハンドルを回す

 2.水を8分目まで注ぐ

 3.2~3回ハンドルを回し、水切り穴から水を捨てる

 この一連の流れを、米の容量に応じて2~4回繰り返す。そして最初の「すすぎ」を2セット行なえば洗米完了だ。

プロが推奨するお米の洗い方が実現

 この洗米器のかくはん棒には、プラスチック製のハネが3個ついているが、それぞれ中心から異なる距離にあるため、同時に米全体をかき回すことができる。

 さらに中心から一番遠い羽根にはゴムをつけることもでき、内釜の丸みにも柔軟にフィットするよう工夫されている。

3個のハネは違う場所で円を描くため、均一に混ぜられる
かくはん棒の長さは鍋の深さや形状に合わせて可動する
鍋が浅いときはかくはん棒も短めに

 実は以前、お米マイスターの方に上手な米の洗い方をお聞きしたところ、「水を切った状態で、指を立てて米を手早くかきまぜる」と教えてもらったことがある。この洗米器は、軽い力でハンドルを回すだけで、指を立てたような形状のかくはん棒がスピーディーに回り、まさにその動きを再現しているように見える。

 また「ぬか臭さを残さないために、水を残さず捨てることがポイント」だそうだが、この水切り部分を使えば、米をこぼさずしっかり水切りができる。

洗米器を洗う手間と収納場所も考慮に

最後のすすぎが終わったころには、水もほどよく澄んでいた

 メリットは、軽い力でハンドルを回すだけで、大人も子供も同じように、米を優しく洗えるという点。また、米や水に触る必要がないので、冬場に冷たい水に触りたくない人、ネイルが気になる人も使いやすい。

 一方で気になるのは、洗い物が増えるということ。この製品は食器洗い乾燥機が使えないため、中には面倒に感じる人もいるかもしれない。またサイズが意外と大きく、収納場所にも一思案だ。

 一応、「フックにかけられる穴つき」なのだが、すべての家庭のキッチンが吊り下げ収納を設置しているとは限らないし、吊り下げたとしてもハネ部分は取り外して別の場所に収納しなくてはならず、スペースの確保が必要だ。

ハンドルやハネがあるので、見た目以上にかさばる
フックにかけられる穴付きだが場所を選ぶ

 この洗米器がいいと思ったのは、なんとなく曖昧だった洗米が、コツをマスターすることなく上手にできるという点。実際、洗米器を使いはじめて、今までは洗いが足りず、少々ぬか臭いご飯を食べていたことに気がついた。

 従来の米の洗い方に不安がある人は、ぜひ一度試してみてもらいたい。

田中 真紀子

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