やじうまミニレビュー
グラスの中に絶景を。雪化粧した富士山型の氷が作れる製氷機
by 藤原 大蔵(2014/10/28 07:00)
日本一の山、富士山をかたどった氷が簡単に作れる楽しい製氷機が登場した。今回は、インテリア雑貨などおしゃれなアイデア商品を扱う、イデアインターナショナルのブランド「BRUNO」の「FUJI ON THE ROCK」を紹介しよう。
ユニークなのは、富士山のイメージそのものの氷が作れることだ。単なる山型の氷ではなく、頂には白い氷、山腹から山麓にかけては透明な氷と、二層構造の氷が作れるところがミソ。雪化粧をまとった富士山を描いたような氷が簡単に作れるという。
メーカー名 | イデアインターナショナル |
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製品名 | FUJI ON THE ROCK |
希望小売価格 | 1,296円 |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 1,296円 |
製氷機はフタのついたポリプロピレン製のカップ。大きさは88×101.5mm(直径×高さ)で、重量は95g。カップ外周の内部には、二層構造の氷を作るべく、断熱材が入っているという。
氷の作り方は一般的な氷と同じ。カップの内側の段差まで水を入れ(90ml弱)、フタをして、冷凍室の中に水平に置く。あとは8~12時間待つだけだが、断熱材が入っているためだろう、一般的な製氷機よりも時間がかかる。
氷の取り出し方は簡単だが、こちらも多少時間を要する。製氷機を冷凍庫から取り出し、カップを逆さまにして30分~1時間程、氷がフタに落ちてくるまでひたすら待つ。ヒビ割れのないキレイな氷を得るのに、短気は禁物だ。気温25℃の日中の場合、14分程で「シュルシュル、ポトン!」とフタに落ちてきた。
出来上がった氷は、見事な二重構造になっていた。頂は白く、山麓は見事に透き通っている。水道水をそのまま使ったが、思い通りの氷ができた。氷の大きさは、直径、高さ共に約60mmだ。
氷をグラスに入れる時は、グラスを斜めにして、氷が欠けないようにゆっくりと入れること。使用するグラスは、富士山型の氷がより楽しめるものを用意したい。条件として、内底が平らで、内径が60mm前後、内高は80mmぐらいのロックグラスがいい。バランス良く氷が映えるだろう。
FUJI ON THE ROCKで作った氷に、とっておきの梅酒を注いでいただいた。
琥珀色の梅酒に富士山が浮かんだ姿が、まず目に美しい。製氷皿で作った四角い氷と違い、グラスをほんの少し傾けるだけで、氷が音もなくゆるりと回転し、少しずつお酒に溶け出すゆらめきも楽しめる。どこか贅沢で、静かな時間が流れる。
雰囲気だけでなく、とても飲みやすい。氷の頂に軽く指を添えれば、氷が転がり落ちてこないので、キンと冷えた梅酒だけが口に注がれ、爽やかな酸味と甘さだけが口いっぱいに広がる。
飲み進むにつれ感じるのは、氷自体の美味しさが長持ちすることだ。氷の多くを占める透明な部分は、雑味が無く、お酒の味をほとんど損ねない。1時間以上かけて、ゆっくりと3杯ほどいただいたが、「水に溶けている空気やミネラルなどが集約される」という白い部分は、最後までずっと上に留まったままだった。最後の一口まで美味しく、雰囲気良く楽しめた。
欠点とまでは言わないが、氷を作るのも、取り出すのも一般的な製氷機よりずっと時間がかかる。だがその分、見た目も美しく、味も良い氷が家庭で作れるのは魅力的。価格も手頃だ。
雪化粧をまとった富士山の氷で、一杯のお酒を心ゆくまでゆっくりと味わってみてはいかがだろう。普段の生活をより豊かにするグッズとして、自分用としてはもちろん、気の利いたプレゼントとしても最適だろう。