やじうまミニレビュー
大人もハマる! しりとりできるぬいぐるみ
by 石井 和美(2014/10/15 07:00)
6才の息子が最近はまっているしりとり。お風呂に入っているときは、最初から最後までしりとりに付き合わされるので大変だ。
そんな息子のために、タカラトミー「しりとりロペ 食べ物しりとり」を買ってみた。ジャンルは食べ物だけという決まりがあるものの、こちらの声を認識して、ぬいぐるみもその単語に反応して答えてくれるというおもちゃだ。
メーカー名 | タカラトミー |
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製品名 | しりとりロペ 食べ物しりとり |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 2,727円 |
こちらの言葉を認識し、瞬時に続きを答える
ロペは、正式には「紙兎(かみうさぎ)ロペ」というアニメのキャラクターで、2009年夏から全国のTOHOシネマズの幕間上映というスタイルで発表されたショートアニメーション作品の主人公だ。うさぎのロペをはじめとした動物キャラクターが出てくるゆるめのアニメで、現在はフジテレビ「めざましテレビ」でも放映されている。
主要キャラクターはロペの他にアキラ先輩というリスもいるが、こちらは“生き物”しりとりのぬいぐるみとして別途販売されている。今回購入したのは“食べ物”しりとりができるロペの方だ。
まず、背中のマジックテープを開いて単4アルカリ電池2本を入れ、電源をONにして再びマジックテープを閉じておく。最初は自動的にしりとりが始まる。
収録キーワードは300種類で、付録の「食べ物リスト」にすべて記載されている。ここにある単語だけしか認識されないが、「クサヤ」や「ヌレセンベイ」など、食べ物の範囲はかなり多い。思いつく食べ物はほとんど網羅されている印象だ。
「あっ、ちょっと食べ物しりとりとかやりません?」と声をかけてきて、最初にロペからスタートする。
しりとりの答えが浮かんだら、ロペの左手のスイッチを押して答える。ロペがこちら側の答えを繰り返してから、それに続く答えを言う。
しりとりロペのルールは、次のとおりだ。清音、濁音、半濁音は区別しない。小文字は一文字として扱われるので、カボチャなら、次はヤで始まる単語を答える。長音は無視し、その前の一文字を語尾とする。答えられずに30秒以上経過したら負け。聞き逃したときは「もう一度言って」というと同じ単語を言ってくれる。
単語が思いつかず、困ったときは、プレイヤーとロペがそれぞれ一度ずつ「シャッフル」が使え、前の単語の語尾に関係なく新たに単語を使うことができる。
このアニメの特徴であるゆるさが口調にも表れており、こちらが答えると「あー、そっちっすね」「え、そうきますか」とか、いちいち偉そうなのが笑ってしまう。
単に延々としりとりをするだけではない。たまに、こちらが答えた単語に対して、「フォアグラ、セレブっすね」「ルバーブ、よく知ってますね。ハハッ」「クレープ、女子力高くないっすか」など、イレギュラーな台詞が入るのもおもしろい。
ゲームが終了すると自動的にスリープ状態になるので、再び遊ぶ時は、左手のスイッチを押す。いちいち背中を開けて電源をオン・オフする必要がないのはラクだ。
小学校高学年から大人がハマるおもしろさ
このアニメは「ゆるい」会話が特徴だ。ロペというキャラクターを知らないと、うさぎのぬいぐるみが、なぜこんな話し方をするのかと驚く方もいるかもしれない。
ぬいぐるみが大好きな息子にプレゼントしたのだが、ロペの声やしゃべり方を聞いて落胆し、近付くこともなくなってしまった。かわいいぬいぐるみが好きな小さな子どもには、このユーモアはわからないのだろう。
我が家で予想外に喜んでいたのは、小学校高学年の娘と旦那だ。二人とも「なんか腹立つ!」と言いながら、ムキになって攻略法を考え、しりとりに挑んでいた。決まったパターンではできないので、同じ単語を続ければ勝てるというわけではない。途中でシャッフルも入るので、勝つのは意外と難しい。
アニメ「紙兎ロペ」が好きな方はもちろんだが、知らなくてもこの話し方はおもしろく、ハマるので挑戦してほしい。しりとりは1対1でもいいが、順番にやっても楽しめる。ちょっとしたパーティで遊んでも盛り上がりそうだ。