やじうまミニレビュー

大人もハマる! しりとりできるぬいぐるみ

やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです
しりとりロペ。ちゃんとしりとりできるかな? (C)紙兎ロペプロジェクト2014/フジテレビジョン

 6才の息子が最近はまっているしりとり。お風呂に入っているときは、最初から最後までしりとりに付き合わされるので大変だ。

 そんな息子のために、タカラトミー「しりとりロペ 食べ物しりとり」を買ってみた。ジャンルは食べ物だけという決まりがあるものの、こちらの声を認識して、ぬいぐるみもその単語に反応して答えてくれるというおもちゃだ。

メーカー名タカラトミー
製品名しりとりロペ 食べ物しりとり
購入場所Amazon.co.jp
購入価格2,727円

こちらの言葉を認識し、瞬時に続きを答える

 ロペは、正式には「紙兎(かみうさぎ)ロペ」というアニメのキャラクターで、2009年夏から全国のTOHOシネマズの幕間上映というスタイルで発表されたショートアニメーション作品の主人公だ。うさぎのロペをはじめとした動物キャラクターが出てくるゆるめのアニメで、現在はフジテレビ「めざましテレビ」でも放映されている。

 主要キャラクターはロペの他にアキラ先輩というリスもいるが、こちらは“生き物”しりとりのぬいぐるみとして別途販売されている。今回購入したのは“食べ物”しりとりができるロペの方だ。

 まず、背中のマジックテープを開いて単4アルカリ電池2本を入れ、電源をONにして再びマジックテープを閉じておく。最初は自動的にしりとりが始まる。

パッと見るとうさぎのぬいぐるみにしか見えない (C)紙兎ロペプロジェクト2014/フジテレビジョン
座って自立する (C)紙兎ロペプロジェクト2014/フジテレビジョン
後ろ姿 (C)紙兎ロペプロジェクト2014/フジテレビジョン
顔のアップ。微妙な顔をしている (C)紙兎ロペプロジェクト2014/フジテレビジョン
背中から電池を入れる (C)紙兎ロペプロジェクト2014/フジテレビジョン
体は固い。手足と顔と耳はフワフワ (C)紙兎ロペプロジェクト2014/フジテレビジョン

 収録キーワードは300種類で、付録の「食べ物リスト」にすべて記載されている。ここにある単語だけしか認識されないが、「クサヤ」や「ヌレセンベイ」など、食べ物の範囲はかなり多い。思いつく食べ物はほとんど網羅されている印象だ。

食べ物リストが付属しているので、最初はこちらで確認しながら練習
ロペの左手のスイッチを押しながら答える。カチッという音がする (C)紙兎ロペプロジェクト2014/フジテレビジョン

 「あっ、ちょっと食べ物しりとりとかやりません?」と声をかけてきて、最初にロペからスタートする。

 しりとりの答えが浮かんだら、ロペの左手のスイッチを押して答える。ロペがこちら側の答えを繰り返してから、それに続く答えを言う。

 しりとりロペのルールは、次のとおりだ。清音、濁音、半濁音は区別しない。小文字は一文字として扱われるので、カボチャなら、次はヤで始まる単語を答える。長音は無視し、その前の一文字を語尾とする。答えられずに30秒以上経過したら負け。聞き逃したときは「もう一度言って」というと同じ単語を言ってくれる。

 単語が思いつかず、困ったときは、プレイヤーとロペがそれぞれ一度ずつ「シャッフル」が使え、前の単語の語尾に関係なく新たに単語を使うことができる。

 このアニメの特徴であるゆるさが口調にも表れており、こちらが答えると「あー、そっちっすね」「え、そうきますか」とか、いちいち偉そうなのが笑ってしまう。

 単に延々としりとりをするだけではない。たまに、こちらが答えた単語に対して、「フォアグラ、セレブっすね」「ルバーブ、よく知ってますね。ハハッ」「クレープ、女子力高くないっすか」など、イレギュラーな台詞が入るのもおもしろい。

娘が対戦。こちらが言葉を発してからの反応は早い。最後に「アスパラガス」と娘は言っているが、「アメ」と認識されている。手を握っているときに「アス」で手を離してしまったからだ (C)紙兎ロペプロジェクト2014/フジテレビジョン

 ゲームが終了すると自動的にスリープ状態になるので、再び遊ぶ時は、左手のスイッチを押す。いちいち背中を開けて電源をオン・オフする必要がないのはラクだ。

娘が勝ち、ロペが負けたときのセリフ。数パターンあるが、どれもこんな感じ。この態度に娘は「腹立つわー!」と何度も言っていた (C)紙兎ロペプロジェクト2014/フジテレビジョン

小学校高学年から大人がハマるおもしろさ

息子(6才)より娘(10才)のほうが夢中に (C)紙兎ロペプロジェクト2014/フジテレビジョン

 このアニメは「ゆるい」会話が特徴だ。ロペというキャラクターを知らないと、うさぎのぬいぐるみが、なぜこんな話し方をするのかと驚く方もいるかもしれない。

 ぬいぐるみが大好きな息子にプレゼントしたのだが、ロペの声やしゃべり方を聞いて落胆し、近付くこともなくなってしまった。かわいいぬいぐるみが好きな小さな子どもには、このユーモアはわからないのだろう。

 我が家で予想外に喜んでいたのは、小学校高学年の娘と旦那だ。二人とも「なんか腹立つ!」と言いながら、ムキになって攻略法を考え、しりとりに挑んでいた。決まったパターンではできないので、同じ単語を続ければ勝てるというわけではない。途中でシャッフルも入るので、勝つのは意外と難しい。

 アニメ「紙兎ロペ」が好きな方はもちろんだが、知らなくてもこの話し方はおもしろく、ハマるので挑戦してほしい。しりとりは1対1でもいいが、順番にやっても楽しめる。ちょっとしたパーティで遊んでも盛り上がりそうだ。

石井 和美