やじうまミニレビュー
見た目も美味しさもアップ! 食卓を涼しげに演出する氷の器
by 藤原 大蔵(2014/8/27 07:00)
冷奴に、冷やしトマト、素麺や冷や麦など、夏の食卓は冷たい食材が食欲をそそる。冷えたままの方が美味しく感じられる食材は、食事が終わるまで冷たいままでいて欲しい。そんな気持ちに答えてくれる食器、「氷の器」が家庭でも簡単に作れるグッズがある。今回は小久保工業所の「氷の器」を紹介しよう。
メーカー名 | 小久保工業所 |
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製品名 | 氷の器 |
品番 | KK-107 |
希望小売価格 | 195円 |
購入場所 | 楽天市場 |
購入価格 | 150円 |
「氷の器」は、氷の食器を作る家庭用の製氷トレーだ。構成は、ポリプロピレン製の「トレー」と「フタ」だ。トレーとフタの間には隙間があり、その隙間に入った水を凍らせて、氷の器を作る。型の大きさは156×75mm(直径×高さ)で、家庭の冷凍庫にやすやすと入る。器は積み重ねられるそうだ。
作り方は簡単だ。トレーに水を入れてフタをして、冷凍庫の平らな所に置いて凍らせるだけだ。凍ったら、トレーから氷の器を取り出して食材を盛り付ける。
器を作るために必要な水量は約200mlで、トレーの内側に目安ラインがあるのでわかりやすい。フタには余分な水を排出する穴があり、ぴっちりとフタができる。
冷凍庫内は必ずしも水平ではないので、フチの傾きの少ないきれいな器を作るなら、水は、多少溢れるぐらい多めに入れたほうが出来映えが良かった。我が家の冷凍庫の場合、完全に凍るまで7時間かかった。
氷の器の作り方自体はあっけないぐらい簡単だが、トレーから氷の器を取り出す時に、守るべきルールがある。それは、氷がトレーから自然に剥がれるまで、とにかく静かに待つ! ひたすら待つ! こと。
焦って水をかけたり、器を無理にひねったりすると、修復不能なぐらい器がボロリと欠け、イチからやり直す羽目になるからだ(短気な私はそれで3度も失敗)。
凍ったトレーを冷凍庫から出し、28度の室内に放置したところ、約7分で「シュポンッ!」という音と共に、氷の器がトレーから押し出されるように浮き上がり、9分でフタも簡単に外せた。トレーを冷凍庫から取り出してから、盛り付けの下準備をしてもいいだろう。
出来上がった氷の器は、約130×55mm(直径×高さ)の大きさの鉢形。器の厚みは、側面は約11mm、底は約15mmだった。開口部が12角形、底が6角形で、カットされたような側面は、光の反射と屈折が感じられるなかなか風情のある器だ。
盛りつけられる食材の量は、豆腐ならば1/4丁、そうめんなら1度に50g(乾燥時)、刺し身なら軽く1人前が目安だろう。器は、食事中に溶けるので、水に多少浸かっても良い食材を選ぶ。解けた水を受ける皿も必要だ。
氷の器に盛られると、食欲がよりそそられるのはもちろん、ずっと食材が冷たいままなので、食事が最後まで美味しく楽しめた。
刺し身は最後まで冷たいまま、そうめんもヒエヒエなままだ。そうめんをおかわりしたが、食事が終わるまで溶けきらずに器ももった。デザートの果物を盛りつけても、ガラス食器よりもさらに美味しそうで、思わず笑みがこぼれた。
氷の器が出来上がるまで、多少時間はかかる。だが、いつもの食材を氷の器に盛り付けるだけで、特別な「おもてなし感」が演出され、食卓が一気に華やぎ、気分が高揚する。夏の食卓がより一層楽しくなり、食事が美味しくなることうけあいだ。価格も手頃で、積み重ねられるので、家族の人数分を揃えてはいかがだろうか。