やじうまミニレビュー
紙を切ることにこだわったアルミの定規
by 片岡 義明(2014/8/4 07:00)
定規というのはもともと長さを測定したり、直線を引いたりするための道具ではあるが、多くの人は紙を切るための道具としても使っている。ハサミを使うよりも真っ直ぐに切ることができるし、カッターマットなどを用意する必要もないため、手軽に紙を切るには最適だ。
今回紹介するクツワの「アルミ定規」は、長さを測るだけでなく、そのように紙を「切る」ことにもこだわった製品だ。
メーカー名 | クツワ |
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製品名 | アルミ定規15cm(ブラック) |
品番 | XS15BK |
希望小売価格 | 300円(税抜) |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 324円 |
この定規は、クツワの製品群の中では「HiLINE(ハイライン)」というシリーズとして提供されており、このネーミングには「ハイターゲット」(大人が使う)、「ハイバリュー」(高付加価値)、「ハイセンス」(デザイン性)という3つの要素が含まれている。
デザインは光沢のあるブラックで、目盛りや数値は白字で記載されている。定規で黒い色というのは珍しいが、使ってみるとOA用紙の白との対比がはっきり出て意外と見やすい。
サイズは160×1.5×25mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は15gと軽量だ。素材がアルミのためか、曲げようとしてもあまりしならず、樹脂製の定規に比べると固めの感触だ。
ほかの定規にはないユニークな点として、紙を引っ張る方向を示したガイド(矢印)が記されている。確かに矢印の方向に引っ張ると、紙がスパスパと良く切れる。切れ味の良さを実現するため、この定規には45度の傾斜が施されており、力を入れなくてもスッと引っ張るだけでよく切れる。
OA用紙だけでなく、雑誌やカタログなど、さまざまな紙質のものを切ってみたが、いずれの場合でもよく切れた。ふつうの定規に比べて圧倒的に切れるというわけではないのだが、比べてみると確かに切れ味が違う。
ただし、切れ味がいいからと言って、刃物のように触れると皮膚が切れてしまうほど鋭いわけではない。指の腹を押し付けても傷つかないように、角が丸く処理してあるので安全だ。
それでいて、紙を切るときはスッと切れるから不思議である。カット後の紙の切り口についても、定規で切ったものとしてはきれいなほうだと思う。
なお、紙をカットするだけでなく、長さの測定についても一工夫されていて、目盛りが定規の端からついている。このため、デジタルカメラやスマートフォンなど、ちょっとした小物の高さを測定したいときに便利だ。
価格は税抜きで300円。ふつうの定規が、100円くらいで買えることを考えると少し割高に思えるが、個人的にはこの価格差なら断然こちらを選びたいと思った。
色はブラックのほかにもブルーやピンク、シルバーなどが用意されているほか、長さも15cmだけでなく30cmのモデルが用意されている。
長さは15cmと30cmで選択できる。雑誌の記事などを切り取る機会の多い人は、30cm定規のほうが使いやすいと思う。15cmはカラーバリエーションも豊富なので、用途に応じて使い分けたいところだ。