やじうまミニレビュー

紙を切ることにこだわったアルミの定規

やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです
クツワ「アルミ定規15cm(ブラック)」

 定規というのはもともと長さを測定したり、直線を引いたりするための道具ではあるが、多くの人は紙を切るための道具としても使っている。ハサミを使うよりも真っ直ぐに切ることができるし、カッターマットなどを用意する必要もないため、手軽に紙を切るには最適だ。

 今回紹介するクツワの「アルミ定規」は、長さを測るだけでなく、そのように紙を「切る」ことにもこだわった製品だ。

メーカー名クツワ
製品名アルミ定規15cm(ブラック)
品番XS15BK
希望小売価格300円(税抜)
購入場所Amazon.co.jp
購入価格324円

 この定規は、クツワの製品群の中では「HiLINE(ハイライン)」というシリーズとして提供されており、このネーミングには「ハイターゲット」(大人が使う)、「ハイバリュー」(高付加価値)、「ハイセンス」(デザイン性)という3つの要素が含まれている。

 デザインは光沢のあるブラックで、目盛りや数値は白字で記載されている。定規で黒い色というのは珍しいが、使ってみるとOA用紙の白との対比がはっきり出て意外と見やすい。

 サイズは160×1.5×25mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は15gと軽量だ。素材がアルミのためか、曲げようとしてもあまりしならず、樹脂製の定規に比べると固めの感触だ。

パッケージ
色は光沢のあるブラック

 ほかの定規にはないユニークな点として、紙を引っ張る方向を示したガイド(矢印)が記されている。確かに矢印の方向に引っ張ると、紙がスパスパと良く切れる。切れ味の良さを実現するため、この定規には45度の傾斜が施されており、力を入れなくてもスッと引っ張るだけでよく切れる。

紙を引っ張る方向を示したガイドがある
45度に傾いている
ガイドの方向に紙を引っ張る
定規で切ったにしてはきれいな切り口

 OA用紙だけでなく、雑誌やカタログなど、さまざまな紙質のものを切ってみたが、いずれの場合でもよく切れた。ふつうの定規に比べて圧倒的に切れるというわけではないのだが、比べてみると確かに切れ味が違う。

 ただし、切れ味がいいからと言って、刃物のように触れると皮膚が切れてしまうほど鋭いわけではない。指の腹を押し付けても傷つかないように、角が丸く処理してあるので安全だ。

 それでいて、紙を切るときはスッと切れるから不思議である。カット後の紙の切り口についても、定規で切ったものとしてはきれいなほうだと思う。

少ない力で簡単に切れる

 なお、紙をカットするだけでなく、長さの測定についても一工夫されていて、目盛りが定規の端からついている。このため、デジタルカメラやスマートフォンなど、ちょっとした小物の高さを測定したいときに便利だ。

定規の端から目盛りが始まっている
小物の高さを測りたいときに便利

 価格は税抜きで300円。ふつうの定規が、100円くらいで買えることを考えると少し割高に思えるが、個人的にはこの価格差なら断然こちらを選びたいと思った。

 色はブラックのほかにもブルーやピンク、シルバーなどが用意されているほか、長さも15cmだけでなく30cmのモデルが用意されている。

 長さは15cmと30cmで選択できる。雑誌の記事などを切り取る機会の多い人は、30cm定規のほうが使いやすいと思う。15cmはカラーバリエーションも豊富なので、用途に応じて使い分けたいところだ。

片岡 義明

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