やじうまミニレビュー

家庭の消費電力をモニターできる「節電アドバイザー ecoco」

やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです
保土ヶ谷電子販売「節電アドバイザー ecoco EMS100J」。左が配電盤にセットする送信機。右が情報を表示する受信機だ。

 毎月電力会社から届く、電気使用量のお知らせ。いや、1カ月に1回じゃ足りない! 今こそ、リアルタイムの使用量・料金を確認したいという節電家におすすめのアイテムが、保土ヶ谷電子販売「節電アドバイザー ecoco(エココ) EMS100J」だ。

メーカー名保土ヶ谷電子販売
製品名節電アドバイザー ecoco
品番EMS100J
購入場所Amazon.co.jp
購入価格8,600円

 節電アドバイザー ecocoは、送信機と受信機がセットになっている。送信機は配電盤に設置し、家庭で消費されている電力を計測。そのデータは、ワイヤレスで受信機に送信され、液晶ディスプレイに電力量や料金を表示する仕組みだ。

 通信で使用する周波数は313MHzで、通信可能距離は見通しの良い場所で約20m。間にコンクリートの壁などがある場合はそれよりも短くなる。

電源は送信機が単三電池2本、受信機が単四電池2本。アルカリ電池での駆動時間は、送信機が4.5カ月、受信機が4.5カ月(通常)~1年(パワーセーブモード)
電力を検知するクランプセンサーは2本付属される。ケーブルの長さは108cm

セッティングは意外と簡単

 まずは、配電盤の配線にクランプセンサーと送信機を設置する。配電盤を触るというと不安に感じる人もいるだろうが、いわゆる電気工事は不要であり難しくはない。

 手順としては、配電盤のブレーカーをオフにしてカバーを外し、メインブレーカー下側(2次側)のケーブルに付属のクランプセンサーを取り付ける。ケーブルの被覆外側に引っかけてフックを固定するだけの作業で、工具も必要としない。ブレーカーを落としていれば電気は流れていないが、安全のため取り付け時にはゴム手袋の着用を推奨している。

 どの線につなげるかは、電力の供給方式によって異なるが、単相3線(多くの家庭はこの方式)の場合、両側の赤と黒の線にクランプセンサーを取り付ける。何度も言うが、ケーブルの上に引っかけるだけなので怖くはない。接続したらブレーカーを戻そう。

 次にクランプセンサーのコードを送信機に接続し、受信機との間でペアリングを行なう。送信機のリセットボタンを押し、チェックボタンを長押しするとLEDが点滅するので、その間に受信機のリセットボタン、アップボタンと順に押す。液晶に数字が表示されたらペアリング成功だ。

クランプセンサーを配電盤のケーブルに取り付けるには、フックを外す。フックは爪で外れるが、女性は爪を傷つけないよう、ハサミかマイナスドライバーを使おう
赤と黒のケーブルにそれぞれ取り付ける。クランプとケーブルにすき間ができていても問題はない。逆に10mm以上の太さのケーブルには装着できない
送信機の裏面には穴があり、壁にネジを打てばこのように設置できる。クランプのケーブルは配電盤カバーの窓を通すといいだろう
受信機にはマグネットが付いていて、冷蔵庫などに貼り付けられる。また、裏ブタはスタンドを兼ねていて、机の上などに立てて置くことも可能だ

料金の単価は自由に設定できる

 節電アドバイザー ecocoは、コストと電力、2通りの表示がある。コストは現在の電気料金(1時間あたり)、および累計、電力は現在の電力(kW)および累計(kWh)が上下に表示される。累計は、背面のリセットボタンで初期化できる。電力会社によって検針された日にリセットしておけば、月ごとの使用量や料金を推測するのに役立つだろう。

 不満があるとすれば、表示を切り替えるには、裏ブタを外して小さなボタンを押さねばならないこと。冷蔵庫などに付けて使う場合は、フタを外したままにする手もあるが、スタンドで立てて使っている場合は面倒だ。切り替えボタンだけは表側に配置してほしかった。

 データの更新は12秒に1回行なわれる。電流が安定している場合は、送信機は60秒ごとのデータ送信に自動で切り替わるほか、受信機でパワーセーブモードに切り替えることで60秒ごとの更新となり、本体の電池寿命を伸ばすことが可能だ。

 表示される料金は、初期設定では18.89円/kWhで計算されている。すでに電気料金は値上げされており、東京電力の第1段階料金(従量電灯B)でも19.43円/kWhなので、最初に修正が必要だ。わが家では、第2段階料金の25.91円/kWhに設定した。

受信機背面、裏ブタ内部のボタンは、左からセット、アップ、ダウン、リセット。コストと電力の表示切り替えは、アップもしくはダウンボタンで行なう
料金の単価は、セットボタンの長押し→アップ/ダウンボタンで変更可能。契約内容にあわせて設定しよう。ただ単価設定は固定なので、段階料金の場合は、いずれかの単価もしくは平均値を設定する

プラグが表にない機器、ベース電力が計測できる

 家電製品を使っていないときの電力を計測してみた。わが家で常に動作している機器としては、冷蔵庫とバスルームなどの小型換気扇。これにテレビやレコーダー、プリンター、FAX、無線LANルーターなどの待機電力が加わる。この「ベース電力」は、計測の結果0.1kW~0.3kW台(1時間の料金では2.6円~8円程度)の間で変動していることがわかった。W数では100W~300Wと、思った以上に高い値であり、これまで以上に待機電力の削減に努めようと決意した次第だ。

 ベース電力を把握しておくと、個々の電気製品の消費電力もなんとなくわかる。電源をオンオフして、その差を見ればいいからだ。ワットモニターと異なり、給湯器や換気扇といった、プラグが壁の中にある機器の消費電力も推測可能だ。

 また、電気製品の定格電力や消費電力を知るよりは、具体的な金額で示されることによる効果のほうが大きい。電子レンジや洗濯乾燥機などを使うと、それぞれ30円以上の金額が積み上がっていく。これなら、さほど節電に興味のない家族でも意識しやすい。妻や子どもたちにもっと節電に協力してもらいたいという願いを込め、節電アドバイザー ecocoを冷蔵庫に貼り付けておくことにしよう。

小口 覺