やじうまミニレビュー

特殊加工刃で軽く切れるテープカッター「カルカット」

やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです
カルカット T-SM100

 市販の透明粘着テープをセットして使うテープカッターにはさまざまな形のものがあるが、テープを切る“刃”そのものにこだわった製品というのはあまり見かけなかった。

 今回紹介する「カルカット(KaruCut) T-SM100」は、独自の特殊加工刃を搭載したテープカッターだ。従来のテープカッターに比べて、軽い力でよく切れて、しかも刃の消耗が少なく長持ちするのが特徴である。

メーカーコクヨS&T
製品名カルカット T-SM100
希望小売価格1,260円
購入場所Amazon.co.jp
購入価格1,060円

 カルカット T-SM100は卓上タイプのテープカッターで、別売りのテープをセットして使う。本体サイズは66×186×106mm(幅×奥行き×高さ)。本体重量は1.2kg。カラーは黒、白、緑の3色があり、今回は緑を使用した。なおテープは、セロハンテープ、PPテープ、メンディングテープと素材を問わず使用できる。

パッケージ
カラーは黒、白、緑の3色。今回は緑を使用した

 カルカットの刃の特長は、刃の山と谷すべてが刃になっていること。従来のテープカッターではギザギザ状のプレス加工刃により、ギザギザ刃の尖っている部分にテープを斜めに押し当てて、穴を空けることでテープを引き裂いていた。そのため切断するときに力を入れなければならず、断面もギザギザになってしまっていた。

 それに対してカルカットの特殊加工刃は、山と谷のすべてが切れ味の鋭い刃になっており、そこにテープが垂直に当たることによって軽い力でスムーズに切ることが可能だ。しかも切り口は一直線に仕上がる。

独自の特殊加工刃
軽い力で切れる

 また、従来のテープカッターではテープを刃に対して斜めに押し当ててなすりつけるようにして引き裂いていたため、糊が刃にたまりやすい構造となっていたが、カルカットではテープが刃に対して垂直に当たるため、糊がたまりにくくなっている。ちなみにテープは幅24mm、外径110mmまでのサイズが利用可能だ。

サクサクと軽い切り心地

 実際にテープをセットして使ってみたが、謳い文句通り、実に軽い切り心地でサクサクと気持ちよく切れる。しかも切り口はきれいにまっすぐ仕上がる。しばらく使い続けてみても、刃に糊が付いてベタベタしてしまうようなこともなかった。

幅24mmの太いテープも利用可能
普通のテープカッターで切ったテープ(左)とカルカットで切ったテープ(右)
替刃が交換可能

 使い勝手の面では、このテープカッターは替刃交換式になっている。替刃「T-SHA1」は別売りで、希望小売価格は525円。替刃を交換するには、刃ホルダーを上にスライドさせて外し、ホルダーの裏側のフタを開いて刃を取り替えて、再びセットするだけ。糊が付きにくいことに加えて、替刃も簡単に交換できるため、長期間にわたって使える。

 リールにも工夫が施してあり、テープをまっすぐにセットしやすい新機構を採用しているほか、小巻きテープも使用できる。小巻テープしか手に入らない場合でも、リールを2つに分解して挟み込むことで使えるので便利だ。なお、小巻きテープの場合は幅19mm、外径60mmまでのサイズが利用可能だ。テープ台についても、上部にくぼみが付いており、上からでも横からでも持ちやすいデザインとなっている。

一般的な大巻きテープ
リールを小巻きテープの場合はリールを分解してセットする
小巻きテープをセットした状態
大巻きテープと同じように使える
上部のくぼみに指をひっかけられる
横からでも持ちやすい

 このように細かい点までよくできているカルカットだが、その一番の魅力はなんといっても軽い切り心地だ。一度カルカットに慣れてしまうと、もはや従来のテープカッターには戻れないと思うくらい気持ちが良く使える。テープの使用頻度が高い人にはおすすめだ。

片岡 義明