やじうまミニレビュー
特殊加工刃で軽く切れるテープカッター「カルカット」
by 片岡 義明(2014/5/13 07:00)
市販の透明粘着テープをセットして使うテープカッターにはさまざまな形のものがあるが、テープを切る“刃”そのものにこだわった製品というのはあまり見かけなかった。
今回紹介する「カルカット(KaruCut) T-SM100」は、独自の特殊加工刃を搭載したテープカッターだ。従来のテープカッターに比べて、軽い力でよく切れて、しかも刃の消耗が少なく長持ちするのが特徴である。
メーカー | コクヨS&T |
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製品名 | カルカット T-SM100 |
希望小売価格 | 1,260円 |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 1,060円 |
カルカット T-SM100は卓上タイプのテープカッターで、別売りのテープをセットして使う。本体サイズは66×186×106mm(幅×奥行き×高さ)。本体重量は1.2kg。カラーは黒、白、緑の3色があり、今回は緑を使用した。なおテープは、セロハンテープ、PPテープ、メンディングテープと素材を問わず使用できる。
カルカットの刃の特長は、刃の山と谷すべてが刃になっていること。従来のテープカッターではギザギザ状のプレス加工刃により、ギザギザ刃の尖っている部分にテープを斜めに押し当てて、穴を空けることでテープを引き裂いていた。そのため切断するときに力を入れなければならず、断面もギザギザになってしまっていた。
それに対してカルカットの特殊加工刃は、山と谷のすべてが切れ味の鋭い刃になっており、そこにテープが垂直に当たることによって軽い力でスムーズに切ることが可能だ。しかも切り口は一直線に仕上がる。
また、従来のテープカッターではテープを刃に対して斜めに押し当ててなすりつけるようにして引き裂いていたため、糊が刃にたまりやすい構造となっていたが、カルカットではテープが刃に対して垂直に当たるため、糊がたまりにくくなっている。ちなみにテープは幅24mm、外径110mmまでのサイズが利用可能だ。
サクサクと軽い切り心地
実際にテープをセットして使ってみたが、謳い文句通り、実に軽い切り心地でサクサクと気持ちよく切れる。しかも切り口はきれいにまっすぐ仕上がる。しばらく使い続けてみても、刃に糊が付いてベタベタしてしまうようなこともなかった。
使い勝手の面では、このテープカッターは替刃交換式になっている。替刃「T-SHA1」は別売りで、希望小売価格は525円。替刃を交換するには、刃ホルダーを上にスライドさせて外し、ホルダーの裏側のフタを開いて刃を取り替えて、再びセットするだけ。糊が付きにくいことに加えて、替刃も簡単に交換できるため、長期間にわたって使える。
リールにも工夫が施してあり、テープをまっすぐにセットしやすい新機構を採用しているほか、小巻きテープも使用できる。小巻テープしか手に入らない場合でも、リールを2つに分解して挟み込むことで使えるので便利だ。なお、小巻きテープの場合は幅19mm、外径60mmまでのサイズが利用可能だ。テープ台についても、上部にくぼみが付いており、上からでも横からでも持ちやすいデザインとなっている。
このように細かい点までよくできているカルカットだが、その一番の魅力はなんといっても軽い切り心地だ。一度カルカットに慣れてしまうと、もはや従来のテープカッターには戻れないと思うくらい気持ちが良く使える。テープの使用頻度が高い人にはおすすめだ。