やじうまミニレビュー
スポーツウェアにアイロンで貼るスマホが入るポケット
by 片岡 義明(2014/1/23 07:00)
近年、身体にフィットした伸縮性に優れる機能的なスポーツウェアをランニングやサイクリング、トレーニングで着る人が増えている。コンプレッション機能やテーピング機能など、さまざまな機能を持つこれらのウェアだが、その多くはポケットが少なく、付いていても鍵程度しか入らない小さなものがほとんどだ。
今回紹介する「UNDERFUSE(アンダーヒューズ)」は、このようなウェアに付けられる増設ポケットだ。ワッペンのようにアイロンの熱を利用して貼り付けることが可能で、旅行用ウェアやスポーツジャケットの内ポケットとして付けることも可能だ。素材を選べばバッグにも装着できるという。
メーカー | T-enterprise |
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製品名 | UNDERFUSE |
希望小売価格 | 1,575円 |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 1,575円 |
取り付けられる素材は、ポリエステル系または綿系のもの。反対に取り付けられない素材は、ナイロン系、ビニール(表面が滑らかな素材)、織目が荒い生地、アイロン表示が低温の生地、皮革、アクリル系繊維で熱に弱い生地、防水加工・撥水加工をした生地など。アイロンで貼り付けるため、熱に弱い生地だと難しいようだ。
ポケットのサイズは約68×125mm(幅×高さ)で、スマートフォンや携帯音楽プレーヤーなど、本体サイズが62×13×125mm(幅×厚さ×高さ)程度までの物を収納できる。
ただし、ポケット入口は面ファスナーで閉じられるようになっており、面ファスナーを付ける場合は中に入れる物の高さは120mm程度までになる。カラーはブラックで、スポーツウェアに取り付けても目立たず、さり気なく使える。
ポケットのサイズ感をつかむために、iPhone 5sを入れてみた。iPhone 5sのサイズは58.6×7.6×123.8mm(幅×厚さ×高さ)と、収納可能サイズの範囲内で、すっぽりと簡単に入った。iPhone 5sは高さが長めだが、ポケット自体も伸縮する素材なので、わずかに引っ張れば面ファスナーもしっかり閉じられる。なお、対応重量は180g程度までと記載されているので、112gのiPhone 5sは余裕だ。
アイロンがけが終わったら、約10~15分間、完全に冷めるまで動かさずに待つ。筆者はワコールの「CW-X」というスポーツウェアに貼り付けてみたが、3回アイロンを押し当てて冷ましたところ、きちんと付けられた。アイロンで貼り付けるワッペンと同じ要領で実に簡単だ。
さっそく、iPhone 5sを入れてランニングやジムトレーニングを試してみたが、ポケットの中でiPhoneが揺れて暴れることもなく快適に運動できた。サイズもスマートフォンとの親和性は高く、スマートフォンを入れてランニングアプリやミュージックプレーヤーアプリなどを使うには最適だ。
なお、走り終わったあとにポケットの上部に一部剥がれた部分があったが、再度、アイロンをかけたところしっかりと付けられた。
スマートフォン以外にも、携帯音楽プレーヤーやコンデジ、GPSロガーなどのデジタル機器、札入れやICカード、鍵束などさまざまなものを入れられるが、容量がそれほど多いわけではないし、重量制限もあるので、あれもこれも全部入れるというわけにはいかない。
だが、小さな鍵ポケットしか付いていないスポーツウェアにとって、このポケットがあるのと無いのでは大きな違いがある。スポーツウェア以外でも、マラソンレース用のランニングパンツなどポケットの少ないウェアに取り付けると、貴重品や携帯食料などを入れられて便利だと思う。工夫次第で色々な可能性を持つグッズとして要注目だ。