やじうまミニレビュー

ミシン目を切るだけで、簡単にインデックスを立てられるノート

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リファインド プロダクツ「ウロコノート」

 ノートや手帳にインデックスを付けたいと思ったとき、手元に付箋がなくて困ったことはないだろうか? 付箋は、小さくて持ち運びやすい便利な文房具だが、小さいが故に紛失しやすいし、持って行くのを忘れてしまうことも少なくない。

 今回紹介するウロコノートは、ページの上部にインデックスのミシン目が用意されていて、ミシン目を切り取って折るだけで簡単にインデックスを付けられるのだ。

メーカーリファインド プロダクツ
製品名ウロコノート B5
購入場所Amazon.co.jp
購入価格1,050円

 ウロコノートは、128ページの方眼ノート。表紙は、コクヨのキャンパスノートなど一般的なノートに比べると厚めでしっかりしている。サイズは、B5またはA5の2種類、表紙のカラーはホワイト、ブラック、オレンジ、グリーンの4色から選択できる。

厚めのしっかりとした表紙
インデックスのミシン目をイメージしたデザイン
中身は方眼ノート
インデックスのミシン目

 表紙をめくってみると、ページ上部の右側にインデックスのミシン目が入っているのがわかる。インデックスは計4つで、インデックスの下端に色が帯状に付いている。左端がもっとも色が薄く、右に行くに従って濃くなっており、色の濃さでもインデックスの種類を見分けられる。

 インデックスを立てるときは、ミシン目を切り取って折り返すだけだ。ミシン目は切り離すのも簡単で、筆者が試した限りでは、余計な部分を誤って切ってしまうようなトラブルは起きなかった。

 インデックスを折り返して立てると、下端に位置していた帯が上になる。インデックスには仕事内容や年月日、仕事やプライベートの区分けなどさまざまな項目を書き込める。

 インデックスのサイズは約9×20mm(縦×横)で、大きめの文字で3文字×1行、小さめに書くと6文字×2行くらいまで書ける。なにも書かなくても位置で見分けられるようになっているし、蛍光マーカーなどを使ってわかりやすく色分けするという手もある。工夫次第でさまざまな使い方が可能だ。

 筆者の場合、「取材」「MTG(打ち合わせ)」「企画」という項目をインデックスに立てて使ってみた。インデックスを立てる際に、付箋をいちいち取り出す必要がないというのは実に便利なことで、今までなら付箋を貼らずに放置していたようなページにも、こまめにインデックスを立てる習慣が付いた。4項目の中で最も見返す頻度が高いのは、取材時のやりとりを書き留めた「取材」だが、「取材」のインデックスを立てたページだけを次々と開いていけるので検索性が大きく向上した。

ミシン目は簡単に切り取れる
折り返すだけでインデックスを簡単に立てられる
仕事内容で区分け
年月日などで区分け
重要な案件に目印を付けることも可能

 さらによくできていると思ったのが、インデックスが立つページ上部の右側だけが削られて一段低くなっていること。これにより、インデックスが表紙からはみ出ることがなく、引きちぎれたりしないように配慮されている。インデックスを立てた状態で表紙を被せても、外側からインデックスは見えずスマートに持ち運べる。

 インデックスの紙質はノートと同じで、普通の付箋に比べると弱く頼りない感じだが、厚めの表紙を被せると外側にはみ出ることなくきっちりと保護できるので、その分、安心感は高い。ノートに付箋を付けたままカバンから出し入れすると、付箋が折れたり破れたりすることがあるが、ウロコノートならそのような心配は格段に少なくなる。ノートのページと一体化しているので、付箋のように剥がれてしまう可能性も極めて少ない。

上部の片側だけが削られて低くなっている
表紙を被せればインデックスが外側にはみ出ない

 ちなみに方眼ノートは、一般的な横罫ノートとは異なりマス目が入っているので、図形などを書く場合は形を整えやすい。文章を箇条書きにする際も縦線に合わせて先頭の位置をきれいに揃えられるので、筆者も取材で使うノートやメモ帳は方眼タイプを常用している。横罫から移行する際も、意外と違和感は少ない。

 ウロコノートは、インデックス付きというユニークな機能が評価されて、「第22回 日本文具大賞」デザイン部門のグランプリを獲得した。付箋を別に持ち運ぶ必要がなく、いつでもどこでも手軽にインデックスを立てて検索性を高められるというのは実に使い勝手がよく、仕事や勉強などさまざまなシーンにおいて便利に使えるだろう。

 1つだけ残念なのは、価格が1,050円とノートにしては少し高価なこと。ミシン目が入っているため製造コストは安くないのかもしれないが、もう少し気軽に買える値段にしてもらいたかった。価格に納得できるのであれば、今までにない便利機能を持つノートとしておすすめだ。

片岡 義明

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