やじうまミニレビュー

ファーバーカステル「KIDSパーフェクトペンシル」

~鉛筆削りを内蔵したキャップが付属する高級鉛筆

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ファーバーカステル「KIDSパーフェクトペンシル」

 ドイツの文房具メーカーであるファーバーカステルの「パーフェクトペンシル」といえば、世界一値段の高い鉛筆として有名だ。高品質な消しゴム付きの鉛筆に、小型鉛筆削りを収納可能なキャップを装備したこの鉛筆は、最上位モデルの「伯爵コレクション」となると、実売で2万円以上とかなり高価になる。

 このほか、3,000~4,000円で購入可能な普及版の「UFOパーフェクトペンシル」や、2,000~3,000円で購入可能な「9000番パーフェクトペンシル」もラインナップに用意されている。これらの製品も「伯爵コレクション」と比べればかなりお得に思えるが、鉛筆1本の価格だと思うとまだ高い。便利なキャップが付属するからと言っても、鉛筆に1,000円以上を支払う気にはなかなかなれないのではないだろうか。

 そんな中、1,000円以下で買えるパーフェクトペンシルというものも存在する。今回紹介する「KIDSパーフェクトペンシル」である。その名の通り、子どもを対象としたモデルではあるが、消しゴム付き鉛筆と鉛筆削りを搭載したキャップという組み合わせは上位のモデルとまったく同じで、大人でも十分にその使い心地を味わえる。

メーカーファーバーカステル
製品名KIDSパーフェクトペンシル
購入場所Amazon.co.jp
購入価格630円

 KIDSパーフェクトペンシルは、キャップや鉛筆削り本体の材質は樹脂製となる。ファーバーカステルのロゴが入っているキャップは高級感はないものの、品の良いデザインだ。

 キャップは円筒形で、長さは67mm(実測)。シャツのポケットなどに挿せるようクリップが付いている。また、鉛筆を逆方向に挿して、短くなった鉛筆の長さを補うエクステンダーとして使うことも可能だ。

パッケージ
クリップ付きキャップ

 鉛筆削りはキャップの先端にはめて一体化した状態で収納できる。小型の割に刃が大きめで、削り心地は悪くない。仕上がりについても、木軸が変にささくれ立つようなこともなく、きれいに削れる。鉛筆は細めの丸形鉛筆で、落ち着いたブラックカラーだ。

 書き心地については子ども向けということで芯が柔らかめかとも思ったが、実際に書いてみるとほどよい固さで、これなら大人でもふつうに使えるだろう。消しゴムも固めのゴムで書き損じた部分をしっかりと消せる。

鉛筆は消しゴム付き
キャップには鉛筆削りを内蔵
小さいながらもしっかりと削れる

 ちなみに交換用の専用鉛筆は3本セットで用意されているが、違うメーカーの六角形の鉛筆でも鉛筆削りで削ることが可能で、キャップも付け心地は固いが一応使えた。ただし専用鉛筆のほうが抜き差しがやりやすいしデザインも合う。スペアペンシルはAmazonで3本入りが315円(送料抜き)で購入可能だ。

削った結果
市販の六角鉛筆にもキャップを装着できた

 筆者が持っている「カステル9000番パーフェクトペンシル」とKIDSパーフェクトペンシルとを比べてみると、「カステル9000番」のクリップが金属製なのに対して、KIDSパーフェクトペンシルは樹脂製で、キャップ本体も「カステル9000番」のほうが重量感がある。全体的にKIDSパーフェクトペンシルのほうが華奢な印象で、仕事に使うなら「カステル9000番」のほうがしっくりくる感じだが、逆にカジュアルなシチュエーションではKIDSパーフェクトペンシルのほうが合うと思う。とくにアウトドアやスポーツでのメモ書きに使うツールとして最適だ。

カステル9000番パーフェクトペンシル(上)とKIDSパーフェクトペンシル(下)
KIDSパーフェクトペンシルの鉛筆削り(右)のほうがサイズが太め

 いずれにしても、鉛筆削り内蔵キャップが付属したパーフェクトペンシルがこの価格で手に入るというのは魅力的だ。上位モデルのような高級感は感じられないが、その分、気軽に使えるので、パーフェクトペンシルに興味のある人は一度使ってみてはいかがだろうか。もちろん上位モデルを持っている人がサブとして買うのもおすすめだ。

片岡 義明