やじうまミニレビュー
グリーンハウス「USBスリムタワーファン GH-USB-FANTS」
~USBながら風量3段階切り替え&首振りOKの卓上ファン
by 正藤 慶一(2013/7/23 00:00)
実売で2万円以上する高級扇風機が続々登場しているが、その一方で、USBを電源とする卓上型の扇風機も多くの製品が出ている。大きな風は起こせないが、電源がパソコンで広く採用されているUSBのため、オフィスや家庭のデスクで手軽に利用できる点が特徴だ。
今回はそんなUSB扇風機から、スリムでありながら、3段階の風量切り替え機能と自動首振り機能を備えた「USBスリムタワーファン GH-USB-FANTS」(以下、スリムタワーファン)を紹介しよう。
メーカー | グリーンハウス |
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製品名 | USB SLIM TOWER FAN USBスリムタワーファン GH-USB-FANTSK |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 2,200円 |
このスリムタワーファンの特徴は、設置スペースが小さい点。タワーファンというだけあって背は329mmと高いが、直径は89mmとコンパクト。同社では設置スペースについて「コップ1つ分」と表現している。スペースに限りがあるデスク上で使用するにはピッタリだ。
電源コードは、本体に付属するUSBケーブルを使用する。ケーブルの片方を本体のDCジャックに差し込み、もう片方をパソコンなどのUSBコネクタに繋ぎ、本体下部にある電源ボタンを押すと、最も風が弱い弱運転でスタートする。なお、ボタンは3つ並んでおり、左から電源、風量切り替え、首振りとなる。風量は弱/中/強の3段階で、ボタンを押すごとに強くなる。
弱の風はかなり弱いだが、意外と体にしっかり届いている。冷房の効いたオフィス内で使うのであれば、十分涼しさが感じられる。風量の割に運転音は大きめだが、周囲に迷惑を掛けるほどではない。
風量ボタンを押して中運転に切り替えると、「ファー」という高い運転音とともに、強めの風が出てくる。そして強運転にするとさらに風が強くなり、運転音も「ゴー」とうるさめになる。さすがに音はかなり大きいが、風量はUSB電源にしては強い。外出先から帰ってきたばかりの汗だくの状況だと、このくらいの風量がピッタリだ。
使ってみて良いと感じたのは、送風範囲が広い点だ。送風口は高さが18cmもあるため、デスクに置いて使えば、顔のアゴの辺りから胸のあたりまで、広い範囲で風が受けられる。これはタワー型のファンならではの良さだろう。
運転中に首振りボタンを押すと、左右35度、つまり70度の範囲で首振り運転を行なう。風が1カ所だけでなく、キーボードを打つ手や肩口まで風を当ててくれる。とても快適だ。
ただし、首振り運転中には「プィーン」というような、気の抜けた甲高い音がするのが気に食わない。デスクから1mほど離れたところにいても、「プィーン」という音が聞こえてしまう。これがなかったら、もっと快適に使用できただろう。
もう1つ難点を指摘すると、風が“固い”ところが気になった。自然のような切れ目のない風ではなく、ブツ切りになった「空気の塊」のような感触があるため、長時間当たっていると不快な寒さやダルさを感じてしまう。高級扇風機ではないため、このあたりは仕方がないのかもしれない。
とはいえ、USB電源のタワー型では貴重な3段階運転と首振り運転を備えている点は確か。オフィスや自宅の机で暑さを感じている方や、外回りからの戻りで素早く涼みたい営業マンの方にオススメしたい。