やじうまミニレビュー

タカラトミーアーツ「ソニックアワー」

~ビールが一瞬でおいしく泡立つ“大人のおもちゃ”

やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです
タカラトミーアーツ「ソニックアワー」

 ビールがおいしい季節になった。

 反射が厳しいアスファルトをカメラとパソコンを抱えて歩いている時、帰りの地下鉄で知らないおじさんの汗が腕についてヌルっとした時、汗で着ている洋服がピタっと背中に張り付いた時でも、「家に帰ってビール飲むぞ!」と考えると、不思議と乗り切れてしまう。それくらいビールが好きだ。

 今回はこの夏見つけた、ビールを楽しくする“大人のおもちゃ”を紹介しよう。タカラトミーアーツの「ソニックアワー」は、超音波を使ってビールをおいしく泡立ててくれるというもの。

メーカー名タカラトミーアーツ
製品名ソニックアワー
希望小売価格3,990円
購入場所Amazon.co.jp
購入価格2,854円

 ビールの泡は、ビール好きにとってはかなり重要なもので、ビール専門店に行くと、ビールの泡をおいしく立てるために、一杯のビールを注ぐのに5分以上かけたりする。しかし、それを自宅で再現するとなると、かなりのテクニックが必要。泡が多すぎても、少なすぎてもいけないし、注ぐスピードによって泡の質も変わってきてしまう。それがこのソニックアワーを使えば、一瞬で均一な泡を立てられるというのだ。

 ビールを泡立てるのには超音波振動を使う。超音波振動をグラス底面から、ビールに伝えることで、均一な泡を立てるという。本体は白色のトレイで、この上にビールを注いだグラスを置く。電源は別売りの単三アルカリ形電池6本で、電池ケースを開けるにはプラスドライバーが必要だ。

超音波を使ってビールの泡を立てる
製品本体
電源は単三アルカリ乾電池6本

 使い方はとってもカンタン。本体上部のトレイに少量の水を入れて、後はグラスに入れたビールを置いて、スイッチを入れるだけ。これだけであっという間になめらかな泡ができる。泡立つのは一瞬で、見ていてとても面白い。子供の前でやったら、「もう1回、もう1回」なんてことになりかねないだろう。

ビールが泡立つ様子

 気になるお味の方もなかなか。泡のキメが細かいので、飲み口が良く、いつも以上にすいすいと飲んでしまった。ビールだけでなく、発泡酒、第3のビール、ノンアルコールビールでも、同様に泡立てることができる。経済的理由から発泡酒ばかり飲んでいる我が家も安心だ。

用意するのはビール、グラス、ソニックアワー
最初に本体上部のトレイに少量の水を入れる
スイッチを入れるとあっという間に均一な泡が立つ
発泡酒でも同様に泡だった
泡はきめ細かくて、飲み口が良い

 ソニックアワーには、トレイ下に備えられているLEDの色を8色から選べるというおまけもついている。その場の雰囲気に合わせて、色を変えられるのは楽しい。

トレイ下に備えられているLEDは8色から選べる
底が厚いグラスや二重構造のグラスは超音波がビールに伝わりにくく、泡立たない

 シンプルな製品なので、特に使い方に迷うことはないと思うが、1つだけ注意したいのが、ビールを注ぐグラスの種類。底が厚いグラスや二重構造になっているグラスは、超音波がビールに伝わらないので、泡立たない。逆に、グラスが薄い「うすはり」と言われるグラスなども超音波が伝わり過ぎてしまうかもしれない。自宅にあるグラスをいくつか試して、最適なものを見つけるのもまた楽しいだろう。

 自宅の晩酌で使うのも良いが、おすすめはやはりみんなが集まるバーベキューやホームパーティーで使うこと。泡立つ様子が面白くて、ついついビールが進んでしまうが、くれぐれも飲み過ぎにはご注意を!

阿部 夏子