やじうまミニレビュー
ソニック「ラチェッタ ハンディ鉛筆削り」
~左右交互にひねるだけで簡単に削れる、ラチェット式の鉛筆削り
by 片岡 義明(2013/7/18 00:00)
持ち運べる小型の鉛筆削りというと、デザインが凝ったものや消しゴムを搭載したタイプなどさまざまな製品があるが、その多くは鉛筆を一方向に回転させながら削らなくてはならない。そのため、鉛筆を1回転ごとにいちいち持ち替える必要がある。
ところが最近になって、ユニークな鉛筆削りが登場した。ソニックの「ラチェッタ ハンディ鉛筆削り」という鉛筆削りである。
メーカー | ソニック |
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製品名 | ラチェッタ ハンディ鉛筆削り 芯先調整機能付 |
希望小売価格 | 210円 |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 210円 |
この鉛筆削り、ふつうの鉛筆削りとは違って、回すたびに鉛筆を握り直す必要がなく、最初に握った状態のまま最後まで削れる点が特徴だ。そのため、手軽に効率よく削ることができる。
その秘密は、歯車と歯止めを使い、動作方向を一方向に制限する「ラチェット機構」にある。鉛筆を時計回りの方向に回転させて一旦削ったあと、反時計回りに回すと「カチカチ」という歯車の音とともに、鉛筆と削り刃が一緒に逆回転する。再び時計回りに回すと、そのまま同じ刃の位置から削り始めることが可能だ。工具として広く使われている、ラチェットドライバーやラチェットレンチのように、左右交互にひねりながら削ることができる。
サイズは44×60×31mm(幅×奥行き×高さ)で、削りカスが収納できる持ち運び用の鉛筆削りとしては標準的な大きさ。重さについても19gと軽い。オレンジ色の本体に、黄色い開閉フタや緑色のスイッチなどが搭載されており、実にカラフルだ。
まずは、すでに別の削り器で削り、芯が丸くなった状態の鉛筆で試してみる。差し込み口のフタを開けて鉛筆を差し込み、時計回りに回転させると、ふつうの鉛筆削りと同じようにちゃんと削れていくのが、クリアケース越しに見える。
手首が返ったところで、今度は反時計回りに回してみると、「カチカチ」という音とともに、鉛筆と削り刃が一体になったまま、逆回転するのが見える。手首の向きが削り初めの状態に戻ったら、再び時計回りに回していくと、また同じように鉛筆が削れていく。変な引っかかりもなく削り心地は軽快で、取り出してみてもしっかりと削れている。
次に、新品の鉛筆を最初から削ってみたが、これもとくに問題はなく、軽快に削ることができた。
ちなみにこの削り器には、削り上がったことを知らせる緑色の「削り上がりスイッチ」が搭載されており、削る前にこのスイッチを押しておくと、削り上がった時点でスイッチが飛び出し、知らせる仕組みになっている。実際にスイッチが飛び出した時点で取り出してみたところ、きちんと削れていた。
内部に溜まった削りカスは、サイドの蓋を開ければ捨てられる。フタを閉めると「パチッ」と音が鳴ってしっかりと閉まり、不用意に開く気配はない。前述したように鉛筆の差し込み口にはキャップが付いているので、ここから細かい削りカスが漏れる恐れもない。このあたりは細かい点までよく考えられている。
反時計回りに回すときに鉛筆と削り刃が一体となって逆回転する様子もクリアケース越しに見えるので、この動きを見るだけでも面白いし、実用度も高い。手を握り返す必要がないので、ふつうの鉛筆削りに比べて削るスピードも速く感じた。
削り器よりも機構が複雑なので故障時の不安はあるが、全体的にはしっかりした作りで、真面目さが感じられる鉛筆削りだ。価格もそれほど高くはないので、鉛筆を常用している人は一度試してみてはいかがだろうか。