やじうまミニレビュー

ヨシカワ「米びつエコろうと」

~ペットボトルを米びつとして活用できる

やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです
米びつエコろうと

 梅雨明け後、いきなり夏がホンキを出してきた。水道の蛇口をひねれば生ぬるい水が流れだし、いろんなものがむんわりと熱を持っている。エアコンのある室内なら湿度も抑えられるものの、台所はとかく熱気を帯びやすい。こんなときちょっと心配なのが、食品なのに常温環境下にあるもの……そう、米びつの中のお米である。

 拙宅ではレンジ台と米びつが一体化したものを活用している。お米の銘柄はミルキークイーンがお気に入りで、なくなれば通販でオーダー。通常5kgで1袋の単位で10kgずつ購入し、中身は一袋ずつ米びつに流し込んでいる。

 米びつには1合、2合、3合といったボタンがついており、押せば計量せずとも必要量が出てくる仕組みで重宝しているのだが、開封後のお米は、食べきるまで空気に晒された状態になるわけで、熱や湿気で傷まないかとこの時期は特に心配なのだ。幸いにも、これまで虫がわいたことはないが、案外運がいいだけなのかもしれない。

 冷蔵保存できればいいのだが、お米を袋ごと冷蔵庫の野菜室に入れるのは無理がある。とはいえ、小分けするにもいい保存方法は思いつかなかった。と、そこへ教えていただいたのが、今回ご紹介する「米びつエコろうと」である。

メーカーヨシカワ
製品名めざましごはん 米びつエコろうと
購入場所Amazon.co.jp
購入価格840円

 「米びつエコろうと」は、ペットボトルを米びつに早変わりさせられるというアイテムだ。というと何やら特殊なものかと思うかも知れないが、樹脂製のろうとと計量カップがセットになった製品で、ろうとを使ってペットボトルの中にお米を流し入れ、計量カップをそのままふたとして活用し、お米を使いたいときは、カップで1合ずつ計量できるという製品である。

 本体サイズは95×110×68mm(幅×奥行き×高さ)、本体重量は70g。素材はポリプロピレンだ。

パッケージにはこのような状態で入っている
メモリ付きの計量カップと、ろうとに分離する
計量カップがフタになる

 まず、ペットボトルの口にお米をが流し込みやすい。ろうとというと、入り口は大きいが出口は案外狭く、流れが停滞しやすいのだが、本製品は違う。口に直接取り付けるタイプのため、ペットボトルの口の中に差し込むタイプと違い、幅が狭くならない。このため、口に直接取り付けたら、一気に米を流し込めるのだ。

 米が一気にザーッと流れ込まれる様子は、見ていて気持ちがいい。2Lのペットボトルが1本あれば、約2kg分のお米が保存できる。5kgの袋なら、開封後1回分は使用すれば、残りは2本に分けて保存できるだろう。

2Lのペットボトルにろうとをとりつけてみた
お米を注ぐとスムーズに流し込めるので、詰め替えのストレスがない

 お米を流し込み終えたら、口からろうとを外し、逆さまにしてペットボトルにかぶせる。ちょうど、ペットボトルの肩にかけるポンチョのような状態だ。そこへ計量カップを伏せた状態で乗せてひねるとフタとなる。しっかり固定できるので、そのまままとめて冷蔵庫などに収納する。これで、空気を避けられ、虫からもお米を守ることができる。使う際は、フタとして使っている計量カップで計量すればよい。

お米を入れ終わったら、ろうとを伏せてかぶせ、上から計量カップをかぶせてひねる
しっかり固定できるので、お米の漏れはない

 地味に便利なのは、ペットボトルと一緒に収納できるという点だ。我が家にも、ろうとは2つほどあったと思うのだが、使いたいときに限ってなぜか姿が見えず、どうでもいいときに見つかるから困る。「米びつエコろうと」は、ろうとも計量カップもペットボトルとセットなので、場所もとらなければ紛失することもなく、使いたいときに探さずに済むのだ。この安心感は見逃せない。

そのまま冷蔵庫へ。2Lのペットボトルに約2kg分のお米が保存できる
2Lのペットボトルがまるごと冷蔵できる野菜室が便利
ろうとと計量カップがセットなので、使いたいときに探さずすばやく計量、詰め替えが可能

 あっという間にお米が消費されるお宅なら、保存状態にナーバスになる必要はないかもしれないが、開封後、消費に多少時間を要するなら、保存状態に気を配ったほうが、長くおいしくいただけるはずだ。これまでの保存状態に疑問を感じていた方は、ぜひお試しいただきたい。

 ちなみに、ペットボトルならビニール袋と違って衝撃にも強いため、運搬しやすいというメリットも生まれる。特にこの時期なら、アウトドア用としても活躍するに違いない。また、「米びつ」と書かれてはいるが、この注ぎやすさをお米だけのものにしておくのはもったいないと感じている。工夫すれば、用途はさらに広がるに違いない。

すずまり