やじうまミニレビュー
パナソニック「LEDクリップライト BF-AF20P」
~いろいろな角度に調整できる、クリップ式の軽量LEDライト
by 片岡 義明(2013/7/1 00:00)
夏といえば花火大会や祭り、キャンプなど、なにかと夜に行動する機会が多くなるが、そんなときに役立つのが携帯用ライトだ。
携帯用ライトは近年のLEDの高性能化により、小型化・省電力化が進んでいるが、今回紹介するパナソニックの「LEDクリップライト」は、サイズは34×50×35mm(幅×高さ×厚さ)、重量が約19g(電池含む)と、かなり小型・軽量である。
メーカー | パナソニック |
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製品名 | LEDクリップライト BF-AF20P-G |
購入場所 | ヨドバシカメラ |
購入価格 | 980円 |
この小ささと軽さは、電池に単三形や単四形ではなく、コイン形のリチウム電池(CR2032×2個)を採用することで実現している。光源はLEDが1個と実にシンプルな構成で、電池寿命は連続で約15時間。これなら、2~3泊くらいならば心配なく使える。カラーもブラック、ライムイエロー、ビビッドピンク、ターコイズブルーと4色と豊富に揃っており、取り付ける服やバッグとのカラーコーディネートも楽しめる。
その名の通り本体にはクリップが付いており、さまざまなところへ取り付けられる。クリップ部とライト部はボールジョイントでつながっており、角度調整の自由度はかなり高い。ボールジョイントの可動は少し固めだが、その分しっかりと固定できる。また、電源スイッチはスライド式となっている。
パッケージには取り付ける場所の例として、ストラップや帽子、胸ポケットなどが挙げられていた。まずはシャツの襟に付けてみると、ポロシャツなど生地が柔らかいシャツの場合はライトの重みで曲がってしまい、イマイチ位置が決まらない。しかし、厚手のシャツや帽子のつばなら、しっかりと取り付けられた。帽子の場合は、つばの先端に付けても重さを感じることはまったくなく、実に軽快に使用できる。
次にノートパソコンやタブレットに取り付けてみた。MacBook Airのディスプレイの上に付けてキーボードを照らしてみると、これがなかなか使い勝手が良い。Mac Book Airはキーボード自体にバックライトは搭載されているものの、暗い中ではいまひとつ見づらい。しかし、LEDクリップライトがあれば手元の部分を明るく照らしてくれる。
その一方で、取り付けがうまくいかなかったのがタブレット端末だ。iPadのように先端に向かって次第に薄くなる形状だと、クリップが斜めの面に滑ってしまって取り付けることができない。第1・第3世代iPadおよびNexus7、Nexus10の4台ともすべて不可だった。
かろうじて取り付けられたのが、e-ink端末の「Kindle Paperwhite」だが、ちょっとした拍子に外れてしまうので使い勝手が悪い。しかもこの状態で画面を照らしても、光源とディスプレイが近すぎるせいか、光が1点に集中してしまうのでかえって読みにくくなってしまう。
書籍に取り付けて使う場合も、やはりライトと書籍が近すぎて影の線が入ってしまい読みづらい。結論としては、タブレット端末や書籍に付けるよりも、帽子や衣服など人間側にライトを取り付けて端末や本を照らしたほうが快適に使えるようだ。
ちなみにLEDの明るさについては、帽子に付けて前方を照らした場合、単三形電池を使うハンディライトなどと比べると暗く、キャンプなどでメインのライトとして使うのには不安がある。どこにでも取り付けやすいという利点を活かして、サブで使ったほうがいいだろう。
本製品のもう1つの特長が、本体が防滴仕様である点だ。水滴などがかかっても使用できるので、アウトドアで使うのには最適だ。これからの季節、持っておいて損はないLEDライトだ。