やじうまミニレビュー

ルクエ「デフロスティングネット」

~肉の解凍や野菜の水切りに使えるシリコン製ネット

やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです

容器が“ざる”や“クーラーディッシュ”になるシリコン製のネット

ルクエ「デフロスティングネット」

 冷凍の肉や魚を電子レンジで解凍するとき、一番気になるのがドリップ(水分)だ。解凍した肉がドリップに浸っている様子は、あまり好ましいものではない。かといって常温解凍は、特に夏場は痛みが気になる。急いで解凍するならドリップが発生してしまうのはしかたないとして、あの浸っている様子をなんとかできないか。

 そこで、ルクエの「デフロスティングネット」という製品があるというので、試してみることにした。

メーカールクエ
製品名デフロスティングネット(解凍用)
購入場所Amazon.co.jp
購入価格3,028円

 ルクエといえば、シリコン製品でおなじみのスペインのメーカーで、当然デフロスティングネットも、耐熱温度が260℃、耐冷温度が-30℃というシリコン製である。

 本体サイズは180×280×20mm(幅×奥行き×高さ)で、2カ所の側面にポケットがついている。このポケットを皿やボウルの縁にひっかけると、器の上にネットが張った状態になる。そこに冷凍した肉を乗せ、自然もしくは電子レンジで解凍すれば、ドリップが生じても肉が浸らない、というわけである。

表の状態
裏返すと、対になったポケットが
皿やボウルなど、器の縁をポケットに入れて使用する

 実際に、深さ3cm程度の皿の上にデフロスティングネットを張り、冷凍鶏もも肉約300gをのせて電子レンジで解凍してみたところ、ドリップはすべて下に落ちて、肉が浸ることはなかった。

 ネットにのせた肉は裏側の通気性もいいので、冷蔵解凍させるにしても、お皿にピッタリ貼り付いた感じがなくて印象もいい。ちなみにネットの厚み自体は3mm程度なので、浅いお皿で使うと、肉が皿に触れて、結局ドリップに浸った状態になってしまう。使うなら、底につかない深めの容器がお勧めだ。

氷った鶏肉を乗せて、電子レンジで解凍
ドリップが下に落ちていた
浅い皿に乗せると、意味がなくなってしまう

 もちろんデフロスティングネットの使い道は、解凍だけではない。

 たとえば、ボウルに入れた野菜の水切りをするとき、このネットが意外にも活躍してくれる。ボウルに「デフロスティングネット」をかけたら傾けるだけだ。手で押さえると必ず中身を一部流してしまうという方は、このネットがあれば安心だ。しっかり両端をおさえれば、振ってもOK。サラダスピナー代わりとまではいかないが、ある程度は水を飛ばしやすい。ただ、あまり調子にのって勢いよく振ると、ずれて中が飛び出してきてしまうこともあるので注意しよう。

実家から届いた大量の紫蘇をボウルで水洗いした
ボウルに「デフロスティングネット」を張る
傾ければ水が切れる(両手持ち推奨)

 実は、ここまではパッケージを見れば容易に理解できる。このほかに、使っていて便利だと感じた点がさらに2例あったので、加えてご紹介したい。

茹でた鶏肉も丸ごと乗せておける

 1つめは、茹でたり蒸したりした食材の、水切りや粗熱取りだ。そのまま使うと水分が多かったり、冷めるまで使えないものは、お皿にかけたデフロスティングネットの上に置いておこう。水分は下に落下するし、風通しがよくなるので熱も逃げやすい。

 2つめは、最近流行の水切りヨーグルト作りである。デフロスティングネットの上にガーゼやキッチンペーパーを敷いて、その上にヨーグルトをのせておくだけで、ホエー(乳清)がどんどん落下する。そのまま冷蔵庫で一晩保存すれば、翌朝には味はマイルドで、舌触りは濃厚なヨーグルトのできあがり。1パック分のヨーグルトを乗せるにもちょうどよいサイズで、とても気軽に作れるところが気に入っている。

「デフロスティングネット」の上にガーゼを敷き、ヨーグルトを乗せる
みるみるうちにホエーが流れ出す
一晩冷蔵したらこの通り

 つまりデフロスティングネットは、かぶせた容器をなんでも“ざる”や“クーラーディッシュ”として使えるアイテムなのである。ただし通常のざると違って、引き出しにも収納できる点がメリットだ。

 このほかの使い道として、ボウルに何かをいれて移動する必要があるとき、中からものが飛び出さないよう、防御ネットの役割も果たせるだろう。デフロスティングネットは、工夫次第で、さらに使い道が増えそうなアイテムといえる。

すずまり