やじうまミニレビュー
シービージャパン「シリコンジュレボウル」
~手軽にジュレドレッシングを作って保存できるボウル
by すずまり(2013/6/17 00:00)
容器1つでジュレ作りから保存、食卓まで
いつからかスーパーの店頭に「昆布ぽん酢ジュレ」なるジェル状のドレッシングが登場し、そのキラキラぷるぷるした見た目にときめきを覚えた。ぽん酢をジュレ状にした新しいタイプの調味料で、固形なので盛りつけやすく、衣料理も水っぽくならない。
現在は様々なタイプの商品が展開されているが、今回はそのジュレドレッシングを自宅で手作りできるというユニークな製品を紹介しよう。
メーカー | シービージャパン |
---|---|
製品名 | シリコンジュレボウル |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 1,028円 |
その前に、そもそも「ジュレ」とはなんぞや、と思われた方にご説明すると、「gelee」と書いてジュレと読む。フランス語で「煮こごり」や「ゼリー」を意味する言葉だ。つまりゼラチンで固めたあのゼリーと同じものである。なーんだ、と思われるかもしれないが、ゼリーといえばお菓子やデザートをイメージしがち。ジュレといわれたほうが、食事がおしゃれになる調味料と思えてくるから不思議だ。
このジュレが最小限の道具で、簡単に作れるのが、シービージャパンの「シリコンジュレボウル」である。シリコン製の容器とポリプロピレン製のフタで構成された容器で、サイズは約110×101×82mm(幅×奥行き×高さ)で、本体重量は110g。容量は約300mlとなっている。カラーはクリアピンク、クリアグリーン、クリアオレンジの3色があり、今回はクリアオレンジを使用した。
「シリコンジュレボウル」には、「手作りジュレ10レシピ」が付属している。さっそく、挑戦したのは、柚子風味のついた「ゆずぽん酢」のジュレだ。
ジュレの基本レシピは、小さじ1杯の粉ゼラチンと、水50cc。両者を併せて10分ほど置き、よくふやかしたら、電子レンジで30秒加熱する(600W)。そしてスプーンでよく混ぜて、ゼラチンが完全に溶けたのを確認したら、100ccの液体などを加える。ゆずぽん酢ジュレでは、ここでゆずぽん酢を100cc加えて固める。
あら熱が取れたら冷蔵庫に入れ、2時間程度冷やして固める。固まったら容器を取り出し、しっかりフタを閉めた状態で、上下にシェイクする。すると、中でゼリーが砕け、自家製ジュレの完成となる。
できあがったゆずぽん酢ジュレは、かつおのたたきにかけて、サラダ風にしていただいた。これがさっぱりとして美味なのだ。
ジュレは容器から直接好きな料理の上にかけられる。シリコン製なので、両端を潰すようにしてもてば、注ぎやすい。余ったらフタをして、再び冷蔵庫で保存できる。そのままテーブルに出しておき、スプーンで好きなだけかけてもらう、という使い方もできるので、非常に便利だ。
余ったジュレは、フタをして一旦冷蔵保存。翌日、非常に暑い日だったので、きゅうりと茗荷を細かく刻んで混ぜ、豚しゃぶをトッピングした冷やし中華の上にかけてみた。浅いお皿を使ったが、ジュレのおかげで水っぽくならず、でもしっかり豚肉と麺に絡めていただくことができた。茗荷の風味が広がり、夏の味である。
市販のめんつゆをジュレにすると便利
続いて、市販のめんつゆをジュレにしてみたところ、これが非常に便利。何にかけてもおいしいのである。味を濃いめにしておけば、茹でた小松菜、蒸した南瓜、茹でた肉、生野菜、何にでもすぐ使えて、シンプルな素材でも華やかに変えてくれるのだ。
洋風にしたければコンソメスープと胡椒がおすすめ。コンソメなら、ちょっと固めに作ることで、より清涼感のある透明なジュレになる。
もちろんフルーティなデザート作りにも活用できる。果肉入りのオレンジジュースを固めたオレンジのジュレは、まさに“ゼリー”だ。スーパーで100円程度のバニラアイスをグラスに入れてから、上に砕いたオレンジのジュレをかけ、ミントをあしらってみよう。これだけで、いつものバニラアイスがおしゃれなデザートに早変わりする。
いずれも溶かして、混ぜて、固めて、振っただけだ。シリコンなので、加熱後でも容器は熱くならず、扱いやすいのもうれしい。
ジュレ作りにしても、(デザート用の)ゼリー作りにしても、粉ゼラチンと「シリコンジュレボウル」があれば、妙に簡単に思え、「作ってみたいけど、なんか面倒くさい」が減るはずだ。素材やゼラチンの固さを工夫することで、いろんなジュレが手作りできて、バリエーションは無限大。食卓が賑やかになること間違いなしの「シリコンジュレボウル」、ぜひお試しいただきたい。