やじうまミニレビュー
セイコークロック「SQ765W」
~LEDライトとしても使える電波時計
by 片岡 義明(2013/5/30 00:00)
地震や火災、停電などに備えて、ベッドサイドには非常用ライトを常備しておきたいものだが、置き場は意外と悩む。ナイトテーブルに出しておくのも邪魔だし、かといってベッドの下に置いたり棚の引き出しにしまったりすると、いざというときにすぐ取り出せない。そんな悩みを解決するグッズが、今回紹介する「SQ765W」だ。
この製品は懐中電灯とデジタル時計を合体させたもので、いつでも目に付く場所の置くデジタル時計とLEDを合わせることで、わかりやすい場所に懐中電灯が出しっぱなしにしておけるメリットがある。時計には電波修正機能が搭載されており、スヌーズ付きのアラーム機能も付いているので、目覚まし時計として使える。またカレンダー表示も可能だ。
メーカー | セイコークロック |
---|---|
製品名 | SQ765W |
希望小売価格 | 4,200円 |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 2,940円 |
サイズは46×170×48mm(縦×横×奥行き)で、時計表示は視認性もよく、日付や曜日も表示されていてわかりやすい。LEDライトとしても、発光部に比べて液晶ディスプレイの部分が細く絞られたデザインになっていて握りやすい。重量は約180gと軽い。
感心したのは使用電池が時計用とライト用に分かれていること。時計用は単4形アルカリ電池を2本(電池寿命は約1年)、ライト用は単3形アルカリ電池1本(電池寿命は弱で約30時間、強で約5時間)を使用する。電池は購入当初から同梱されている。
時計用とライト用を共通電源にしなかったことにより、ライト側で電池を消費したために時計が使えなくなるという事態が防げる。電波時計は電池を入れればすぐに正しい時刻が表示されるわけではなく、電波を受信するまで数分間待たなくてはならないため、できるだけ電池交換の頻度は減らしておきたいが、このような配慮はうれしい。ちなみにこの製品の場合、筆者の環境では約5分で受信完了となった。また、時計用には電池切れ予告機能も付いているので、ある朝、突然電池切れでアラームが鳴らなくなる危険も防げる。
ライトは明るさが強と弱の2段切り替えになっている。弱にセットすると30分間のスリープタイマーも働くので、消し忘れを防止できる。
ライトの明るさについては、最近の大光量のLEDライトに比べると今1つ物足りないが、強にすれば足元を照らす用途には十分使えるし、緊急時用ライトとしては十分だろう。また、ライトを上に向けて立てることも可能で、簡易ランタンとしても使用できる。
惜しいのは、時計用の電池が単四形で、LEDライト用が単三形と大きさが異なる点だ。非常時には、乾電池の入手が難しくなるので、使用する電池の大きさは統一しておいて、予備の乾電池を保存しておくのが望ましい。恐らく、本体デザインと使用時間の関係で、あえて電池の種別を分けているのだろうが、できれば統一してほしい。
スヌーズ付きアラームや電池切れ予告機能、カレンダー表示、スリープタイマー、時計とライトで別電源になっていることなど、細かい点で使い勝手が良い。ベッドサイドに置く目覚まし時計やLEDライトを探している人は要注目だ。