やじうまミニレビュー
カンミ堂「ピコットフセン」
~手帳やノートに貼って、スマートフォンの写真と関連付けられる
by 片岡 義明(2013/5/10 00:00)
スマートフォンやタブレットなどモバイルデバイスが普及している昨今だが、そんな中でもあえて手書きノートを使っている人は少なくない。かくいう筆者も、打ち合わせや会議の際はパソコンやタブレット端末を使うものの、取材時のメモ書きは手書きで行なっている。
このような手書きのノートにQRコード入りの付箋を貼り、スマートフォンに保存された写真と関連付けを行なえるツールが、今回紹介する「ピコットフセン」だ。
メーカー | カンミ堂 |
---|---|
製品名 | ピコットフセン |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 420円 |
ピコットフセンは、スマートフォンに専用の無料アプリをインストールして使う、いわゆる“スマホ文具”の一種だ。スマートフォンアプリはiPhoneおよびAndroid向けが用意されている。
ピコットフセン本体は台紙状で、サイズは116×118mm(横×縦)。中には、イエロー、グリーン、ブルー、レッドの4色に色分けされた小さな付箋が各色6枚ずつ入っている。付箋1枚のサイズは12×20mm(同)。
各ふせんには、それぞれ個別のQRコードが記載されており、これを専用のスマートフォンアプリのカメラ機能で読み取ることにより、スマートフォンに保存された写真を関連付けて登録できる。
さっそく使ってみよう。まず手帳やノートの中で、写真を関連付けたい記述の箇所にピコットフセンを貼り付ける。貼り付けた状態でスマートフォンのアプリを起動し、QRコードを読み取ると、カメラロールに保存された写真のサムネイル一覧リストが表示される。
この状態で、サムネイルにタッチして、関連付けたい写真を選択。選択を解除したい時は、登録した写真を再度タッチすれば良いだけ。画面上では、選択した写真のうえに、フセンのマークが表示される。これで登録は完了だ。
こうして、ピコットフセンを貼ったメモ帳やノートを開いた際には、フセンのQRコードから読み込んで、登録した写真だけをピックアップして確認することができる。
ピコットフセンのメリットは、テキストの合間に、写真画像をフセン形式で簡単に貼り付けられることだ。手書きノートの記述を写真と関連付けたいと思ったら、いちいち画像を印刷して糊かテープを使って貼り付けなければならない。写真をデジタルデータとして管理するピコットフセンならば、そのような手間がかからず、スマートフォンでメモに関連付られた画像を簡単に呼び出せる。
使い道としては、プレゼンテーションを見ているときに、資料を撮影した画像を手帳のメモと関連付けたり、学生が黒板に書かれた内容を撮影してノートの記述に関連付けたりするといった使い方が考えられる。また、手書きの日記や家計簿、アイディア帳などに写真を関連付ける際にも便利だろう。
残念なのは、ピコットフセンに登録できる画像はスマートフォンに保存されている画像だけという点だ。スマートフォンからほかのデバイスにファイルを移動してしまうと呼び出せなくなるので、必要な画像はずっとスマートフォンの中に入れておかなければならない。できればクラウドサービスと連携して、クラウド上の画像と関連付けられるようにしてほしかった。この点はぜひサービスのアップデートで可能となるよう期待したい。
上記の点を納得の上ならば、アプリ自体はシンプルで使いやすいので、特に手書きノートを多用する人におすすめだ。工夫次第でさまざまな使い方が可能となるだろう。