やじうまミニレビュー
トーヨーセフティー「防災用折りたたみヘルメット ブルーム」
~ストラップを引くだけで組み立てられる防災用ヘルメット
by 片岡 義明(2013/2/21 00:00)
落下物から頭部を守ってくれるヘルメットは災害時の強い味方となるが、使わないときにはこれほどかさばるものはない。
そこで注目なのが、トーヨーセフティーが発売した防災用折りたたみヘルメット「ブルーム」。このヘルメットの特徴は、使わないときに折りたたんで平たくできる点だ。折りたたんだ状態の厚みは実測で約70mmとなり、大きめのビジネスバッグにも入れられるので、携帯性も収納性も格段に向上する。
メーカー | トーヨーセフティー |
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製品名 | 防災用折りたたみヘルメット ブルーム |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 3,980円 |
ブルームを折りたたんだ状態の本体サイズは345×80×195mm(幅×奥行き×高さ)。本体重量は約430g。一般的な防災用ヘルメットはだいたい320~370gくらいなので、それに比べると少々重めだが、折りたたみという付加機能が付いている割には重量は抑えられている。
カラーはオレンジ、ライム、ホワイト、グレーの4種類で、今回のレビューではライムを使用している。本体には収納バッグが付属する。
折りたたんだ状態から元通りの状態に戻すのも実に簡単だ。後頭部の部分に付いているストラップを引くだけで、ヘルメット内側のストラップが引っ張られてワンタッチでヘルメットの形に戻る。なお、組み立て方と折りたたみ方は、本体に貼り付けられているシールに図で記載されている。
ヘルメットの形になったら、ストラップの先端のフックをヘルメットの内側のストラップに引っ掛けて固定すれば使用可能となる。組立時のサイズは275×145×208mm(同)。あとはヘルメットを頭に被り、アゴヒモを留めるだけだ。
アゴヒモの長さはもちろん調節可能だし、頭周りの長さも変えられるので緩い場合はフィット感を高められる。頭周りのサイズは52~61cmとなっている。筆者の頭周りは約56cmで、被ってみたところ少々緩く感じたが、頭周りをきつくしてみたところちょうど良くなった。
被った感覚は少々固め。頭頂部のクッションに固めの発泡素材を使用しているためだが、個人的にはもう少し柔らかいほうが好みだ。ただし我慢できないほどではない。ヘルメット外装については折りたたみ機構があるため力を入れて押すと多少歪むが、後述する折りたたみ用のボタンを押さない限りは形が崩れることはなく、しっかりと頭を守ってくれそうだ。
また、折りたたむ場合はヘルメット内側にひっかけたストラップ選択のフックを外し、ストラップの根本にあるボタンを押したままたたんでいく。「押したまま」というのがポイントで、途中で押すのをやめるとたためなくなってしまう。しかし折りたたみ操作そのものはそれほど難しくなく、2~3回行なえば慣れて素早く折りたためるようになるだろう。
まさかのときの備えのためにも、日頃から家族や社員の人数分を揃えておきたいヘルメット。ブルームならば複数をまとめて収納しておく際にも普通のヘルメットに比べて場所を取らないし、携帯性もいい。一般的な防災用ヘルメットはだいたい1,000円台前半で、これに比べるとブルームは高価だが、折りたたみできるヘルメットとしては安価なほうだ。防災に関心のある方々に選択肢としておすすめしたい。