やじうまミニレビュー

zipit「モンスターポーチ」

~怪獣のくせに使えるヤツ! 1本のジッパーでできたポーチ

やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです
zipit「モンスターポーチ」

 かわいい顔して役に立つポーチを手に入れた。アメリカのzipit(ジップイット)というブランドの「モンスターポーチ」だ。もちろんただのポーチではない。よく見ると、このポーチは1本のジッパーで出来ているのだ。

メーカーzipit
製品名モンスターポーチ
購入場所Amazon.co.jp
購入価格1,680円

 zipitは、ジッパー素材のポーチやバッグを生み出している会社で、本社とデザイン部門をイスラエルのテルアビブに構え、日本ではトロイカ株式会社が輸入代理店として2010年よりモンスターポーチを取り扱っている。

 モンスターポーチの本体サイズは220×20×90mm(幅×奥行き×高さ)。本体重量は60g。素材はポリエステル100%で、洗濯機でそのまま洗える。

 そして顔立ちにもインパクトがある。パッチリと見開いた目玉が付いており、ピグモンというかブースカというか、いつかテレビで見たような、味わいのある怪獣顔である。

一見するとおとなしそうだが
ジッパーを開くと、不気味な笑みをたたえる
背面はシンプルな無地

 カラーはターコイズブルーを選んだ。ほかにパープルリリー、ファイヤーレッド、エルフグリーンという名のカラーもラインナップしている。同じモンスターポーチでも、色が違えば、目の位置が近かったり、離れていたりなど顔立ちが異なる。

 なお今回購入したのはレギュラーサイズで、ほかに小さなコインケースもある。また同社では、同じジップ素材で無地のバッグやポーチも多く取り揃えている。

 本体の金具を引いてジッパーを開くと、内側に白い“歯”が現れる。この部分は飾りのジッパーで、実際には閉じない。モンスターの口のように見立てるデザインだ。

ジッパーを開くと内側に白い“歯”が現れる
ジッパーと歯の形や並び方って、確かに似ていると気づかされる。カメラ目線いただきました

 そのままジッパーを開いていくと、最後は約170cmの1本の紐になる。紐は縛って、コンパクトに持ち歩ける。

 ジッパーは想像以上に滑らかに動く。雑貨に付属するジッパーは、どうも安っぽくて、かみ合わせが悪いイメージがあったのだが、これには良い意味で期待を裏切られた。ジッパーの品質にはこだわっているようで、製品情報ページを見ると、製品は全て手作りで、高品質で耐久性に優れた強化ジッパーを採用しているという。

ジッパーを開いていく。ミイラの包帯をぐるぐると解くような感覚に近い……?
最後はあわれな1本の紐に。伸ばすと長さは約170cmになる
紐は縛って持ち歩ける。まさかモンスターだとは誰も気づかないだろう

  容量はたっぷりとしていて、ちょうどコンパクトデジタルカメラが2台横に並べて収納できるほか、ボールペンと一緒にハサミも入れておくことができる。

 用途は、小物を入れるという点では普通のポーチと変わりない。コンパクトデジタルカメラやバッテリー、化粧品や文房具など、こまごまとしたものを持ち歩く際に適している。あるいは紐として荷物を結束するにも便利だった。旅先のホテルの部屋で洗濯物を干すのにも使えた。

筆箱として、ペン類やハサミがそのまま収まる
ユーモアあふれる化粧品ポーチになる
荷物の結束に、滅私奉公しているようだ

 モンスターポーチの魅力は、“怪獣にしては意外といいヤツ”。いざとなったら紐として使えて、汚れたら洗濯機で洗える使い勝手の良さにある。例えば化粧品を入れた時に、粉が飛び散ってポーチ内を汚してしまうことがあったが、モンスターポーチなら解いて汚れた部分を拭えるし、洗濯機に入れてそのまま洗えるのも良かった。これなら清潔に長く使えるだろう。

 身の回りの小物をまとめる際は、かわいい顔をして、使い勝手の良いポーチを選んでみてはいかがだろうか。

小林 樹