やじうまミニレビュー
タカラトミーアーツ「おかしな うまい捧スティックパーティー」
■真剣にバカをやるタカラトミーアーツが好きだっ!
タカラトミーアーツ「おかしな うまい捧スティックパーティー」。うまい捧専用のスライサーだ |
ポテトチップ専用のマジックハンド「ポテチの手」や、アイス「ガリガリ君」をかき氷にする「おかしなカキ氷ガリガリ君」など、数々のパーティーグッズを発売するタカラトミーアーツ。先日スーパーのおもちゃ屋を見ていたら、かなり惹かれる同社製品があったので買ってみた。
その名も「おかしな うまい捧スティックパーティー」。うまい棒は、1979年の発売以来、1本10円という標準価格で売られている駄菓子で、子どものおやつだけでなく、大人の酒の肴としても人気だ。現在はコンビニやスーパーで販売されている。
スティックパーティーは、この「うまい捧」をスティック状に切る専用スライサーなのだ。パッケージには「良いことずくめのうまい捧スライサーは、かなりの実用品です! 」を自ら豪語しているが、その真偽を確かめてみることにしよう。
メーカー | タカラトミーアーツ |
製品名 | おかしな うまい捧 スティックパーティー |
希望小売価格 | 699円 |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 449円 |
おかしな うまい捧スティックパーティーには3タイプある。色別に分けられていて、うまい棒1本を8等分できる「コーンポタージュ」カラー、6等分できる「チーズ」カラー、4等分できる「めんたい」カラーが用意されている。今回は8等分できる「コーンポタージュ」カラーを買ってきた。
姉妹品のシリーズ。先月末には、横方向にリング状にカットできるタイプも発売開始されたようだ |
本体は、太い注射器のような押し出し器と、2枚の刃でできている。1枚はひねりを加えて2等分する刃で、もう1枚は、8本のスティックに切る刃だ。
押し出し器の先に取り付ける刃は、ワンタッチで交換できる | 印刷は本体に印刷された紙をテープで止めてあるだけという、思い切った原価削減(笑) | スライサーの刃はプラスチック製で安全。対象年齢も6歳以上となっている |
■うまい棒を入れて押すだけ。フレーバーによっては上手く切れないものもある
さて基本的な構造が分かったところで、さっそくううまい捧をスライスしてみよう。まずは8等分のスティックだ。
うまい捧を押し出し器の中にセット | ピストンでうまい捧を押し出すと、先から8等分になったスティックが出てくる | 見た目はフライドポテトみたいな感じ |
対象年齢は6歳以上となっているが、意外と押し出すのに力がいるので、一人でできるのは小学校高学年ぐらいからだろう。小さい子どもがやるときは、親が手伝うといい。一人でやらせてもケガをするほどでもないが、指を挟んでしまうことがあるかもしれない。
さて8等分されたうまい捧は、見た目はマクドナルドのフライドポテトソックリだ。6等分のチーズカラーだと、それよりもちょっと太いケンタッキーフライドチキンのポテトぐらいになる。
実際に使ってみた注意点としては、机に新聞紙を敷いてからすることを強くオススメする。写真ではボウルを使っていたのだが、力余って飛び出してしまうこともあり、かなり粉が飛び散るのだ。
最後に力を振り絞ったりすると、ボウルを置いてあるにもかかわらず飛び出す。活きがいいのか!? | 机の上のアチコチに粉が飛び散るので、新聞紙を敷いてやることをオススメする |
さてパッケージには「うまい捧チョコレートには対応していません」という注意書きがあったが、近所のコンビニやスーパーを巡っていろんなうまい捧を買いあさり実験してみたところ、キレイに切れるものと、砕けてしまうものがあるようだ。それをまとめたのが次の表。
表中の◎は8本とも折れずにスライスできたもの、○は折れたものが1本以内、△は2本以上折れたり粉々になってしまうことを示している。
うまい捧フレーバー | うまくスライスできたか? |
コーンポタージュ | ◎ |
ヤサイサラダ | ◎ |
とんかつソース | △ |
サラミ | ◎ |
チーズ | ○ |
たこ焼き | △ |
めんたい | △ |
以降は筆者独自の見解だが、パウダー状のフレーバーを使っていると思われるチーズやサラミ味などはキレイにスライスできるが、液状のフレーバーをスプレー(もしくはパウダーに水分が多いもの)しているソース系の味、そしてめんたい味などは、折れ易い傾向にあるようだ。
左のサラミ、右のチーズは比較的きれいにスライスできる | 左のめんたい味や右のたこ焼き味をはじめとするソース系は、割れ安い傾向にある。3回ほどテストしたが、いつも同じような結果となった |
ここまでは8等分するスライサーを使ってきたが、こんどはひねりが入るスバイラル2等分の刃でスライスしてみよう。
先の刃を取り替える | 先と同様にピストンで押し出す | こんな感じのひねりが加わったうまい捧ができる |
ひねり2等分スライサーを使うと、新しいフレーバーの開発ができる! ちょっと理科の実験みたいで面白いかも? |
さてこのひねり2等分のスライサーは、食べ方ににもひねりがある。それは2つのフレーバーのうまい捧を2等分して、異なるフレーバーを組み合わせて食べよう! というものだ。
ひねりが入っているので、食べててもズレにくく最後まで組み合わせの味を楽しめる。
■粉がこぼれず仕事中に食べるのに最適! またパーティーゲームにも!
うまい捧を食べながら作業をすると、だいたいこうなる。ImpressWatch向けの書類なら(笑)そのまま出しちゃうけど、日本の老舗メーカーとかに出す書類だと作り直しだ |
では実験のために、山のようにスライスしたうまい捧を食べてみよう。
うまい捧を1回でも食べたことがある人は知っていると思うが、一口かじるたびに粉が机に飛び散るというのがうまい捧最大の弱点だ。仕事や勉強中などに食べると、落ちた粉がちくちくと手に刺さって痛かったり、マウスが粉に乗り上げてガリガリしてしまう。さらには、ノートや書類に粉が飛ぶと、脂の染みや色が付いてしまうので困っていた。
しかし8等分にスライスしたうまい捧は、ちょうど一口サイズになるので、食べたときに落ちる粉の量が激減、というかほとんどないぐらいだ。うまい捧愛好家の社会人は会社のデスクに1つ備えておきたい強力なアイテムと言える。ただし10分も放置しておくと、湿気を吸ってしまいメショメショになってしまうので、スライスしたらすぐに食すのが鉄則。
そしてスパイラルの2等分は、うまい捧のオリジナルフレーバーを作り出せる。試してみたのは、たこ焼き+チーズ(実際にチーズ入りたこ焼きがあるしね♪)、サラミ+チーズ(おつまみの定番だしウマイはず)、あとはあまりモノで作ったサラミ+たこ焼きフレーバーだ。はたしてその味はいかにっ!? 詳細は写真をご覧いただきたい。
たこ焼き+チーズは、ソース味にさらにコクが加わりとっても美味 | サラミ+チーズも、おいしく食べられました | 残りで作ったサラミ+たこ焼きは、食えないことはないけど、ビミョーな味。「カール」のカレー味の袋を開いたまま一晩置いておいて、カレーの風味が完全に飛んじゃった味と表現すればいいのかなぁ? |
またパーティー用のゲームとしても楽しめる。スライスするとフレーバーが分かりにくくなるので、味当てゲームをやってもいいだろう。また、スティックの1本に激辛の「ハバネロペッパー」をたっぷり振り、野菜スティックのようにコップに入れて、順番に食べるのも楽しい。いわば「ロシアン・うまい捧」。
ハバネロペッパーを1本にたっぷり付ける | コップの中に戻して、順番に食べていくというゲーム。っつーか罰ゲームに近い | ためしに子どもと遊んでみたが、ヤツが当たりを引いて大騒ぎ。子どもには悪いが、それが勝負の世界だ |
ためしに子どもと遊んでみたが、かなりの緊張感を強いられるゲームとなる。また余分なハバネロペッパーをよく振るい落とさないと、となりのスティックにも付いてしまい、誤爆されることもあるので注意して欲しい。
■この夏はうまい捧スティックパーティーでオリンピック観戦!
単純だけど実に面白くオリジナルフレーバーの開発もできるので、うまい捧愛好家の必須アイテムだ |
本気でバカをやるタカラトミーアーツに、素晴らしさを感じずにはいられない「おかしな うまい捧スティックパーティー」だが、こんな人にオススメしたい。
・うまい捧好きの子どもを持つファミリーに
学校から帰ったら子どもが使い、夜はお父さんが酒の肴にするうまい捧をスライスするのに最適。奥さんにも「お菓子のカスこぼしたまま放っておかないでよ! ったく!」と怒られなくなく(ハズ)。
・勉強机や仕事のデスクに1つ装備
おやつにうまい捧を食べているなら、このスライサーが絶対に必須アイテム。見積もり書に脂の染みを付けちゃったり、デスクがカスだらけにならなくて済む。
・パーティーグッズとして
やはりオススメは「ロシアン・うまい捧」。これは絶対盛り上がるので、打ち上げなどにもオススメしたい。
100円ショップでも手に入りそうなチープな作りながらも、これだけ楽しめる本製品は680円の価値はあるだろう。ビールを片手にうまい捧のスティックをつまみながら、ロンドンオリンピックを観戦してみてはいかがだろうか。
2012年 7月 6日 00:00
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