やじうまミニレビュー
タカハシ金型サービス「スワンタッチ」
タカハシ金型サービス「スワンタッチ」 |
毎日の通勤、通学や、旅先へのお供といえば、手軽に持ち歩ける本。この本を読む時に欠かせないアイテムといえば、しおりだ。しおりは、読み終えて区切りの良いところに挟むためのもので、しおりさえ挟んでおけば、次に開いたときに、パッと先に読み進めやすい。
だが時には、うっかりしおりを挟みそびれてしまったり、しおりが抜け落ちて、どこから読んでいいかわからなくなってしまうこともある。
そこで今回取り上げるのが、タカハシ金型サービスの「スワンタッチ」だ。スワンタッチは、一番最後のページにペタッと貼っておけば、ページをめくるだけで、自動的にしおりが追いかけてくるという挟み替え不要のしおりなのだ。
メーカー | タカハシ金型サービス |
製品名 | スワンタッチ |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 158円 |
スワンタッチは、その名の通り、白鳥を形どったしおりである。素材はポリプロピレンで、本体サイズは約75×60×1mm(縦×横×厚さ)。重量は約1g。カラーは今回使用したイエローのほか、レッド、ブルー、グリーン、ブラックが用意されている。
説明書1枚が入っている | あらかじめ付いている、スワンタッチ背面の両面テープを外し、本に取り付ける。両面テープを替えれば、ほかの本にも取り付けられる |
まずは、持ち歩くことの多い文庫本に取り付けて使ってみよう。取り付け方法は簡単だ。本の一番最後のページ、裏表紙の見返しに、両面テープで貼り付ける。この時、白鳥の顔が本のページの上にちょっと覗くようにする。こうすると、ページをめくった際に、白鳥の首の部分がしなり、くちばしが次のページを自然に押さえてくれるわけだ。たとえ急に本を閉じても、常に最新のページにしおりが挟まっている状態になるのである。
裏表紙の見返しに、両面テープで貼り付ける | 白鳥の顔が本のページの上にちょっと覗くようにする |
白鳥のくちばしがしおりとしての役目を果たす | ページをめくると、白鳥の首の部分がしなる | 次のページを開くと、白鳥のくちばしが自然に押さえている。急に本を閉じても、常に最新のページにしおりがはさまっているから安心だ |
実際に使った時の様子は、動画でご覧頂いたほうがよりわかりやすいだろう。
ページをめくると、自動的にスワンタッチのくちばしが次のページを押さえる |
文庫本以外にも、新書や雑誌でも使えた。ページの大きな雑誌の場合は、スワンタッチをページの端に取り付ければ良い。
いっぽう、分厚いハードカバーの本では、前の方のページだとうまく挟みきれなかった。スワンタッチは、分厚い本には向かないのだ。
雑誌の場合、ページの端にスワンタッチを取り付ければ、ページを1枚ずつしっかり押さえる | 分厚い本には向かない |
こうして使ってみると、白鳥の首のしなり加減こそ、この製品のミソだとわかる。材質の持っている弾性と、白鳥型のデザインによる曲げ応力の作用が、ちょうど良い按配で組み合わさっているのだ。しなり加減が固すぎてもページに傷が付いてしまうし、柔らかくても、うまくページを押さえられないだろう。
このしなり加減には、実は江戸の職人魂が宿っている。製造元の高橋健司さんは東京・板橋区の金型職人。板橋区の民営ポータルサイト「いたばしらいふ.com」によると、スワンタッチは、金型にプラスチックを流し込む工法で作られているという。シートを型で打ち抜く工法よりも手間がかかるが、本の紙を傷めない柔らかさを出すためには必要なのだそうだ。
使い勝手の面では、両面テープを貼りかえれば、ほかの本に取り付けて何度でも使える。最近では、貼って剥がせるタイプの両面テープもあるので、躊躇なく本に取り付けられるのも嬉しい。
また、紙のしおりだと、ハラリと抜け落ちてしまうことがあるが、スワンタッチならそんな心配もない。
スワンタッチは、一見するととても地味な製品だが、使い心地には十分満足できた。いちいちしおりを挟み込むことなく、最後に読んでいたページをしっかりマークできるので、急に降りる通勤電車や、いつ眠りに落ちるかわからない就寝前の読書の際に最適だ。価格も手ごろなので、手元に読み進めている本がある方には是非オススメしたい。
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