やじうまミニレビュー

パナソニック「エボルタ君充電器 K-KJQ20M20W」

~CMから飛び出した、エボルタ君の充電器
by 藤山 哲人


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです


パナソニック「単3形ニッケル水素電池2本付 急速充電器セット エボルタ君充電器 K-KJQ20M20W」

 家電量販店で電池を探していたところ、あるモノと偶然目が合った。それがコイツ「エボルタ君充電器 K-KJQ20M20W」だ!

 パナソニックの電池「エボルタ」シリーズの販売促進グッズかと思い、可愛い女の子の店員さんに「コイツ、エボルタを何本か買うともらえるの?」と尋ねると、

 「これは商品ですよ。ただのマスコットフィギュア(人形)じゃなくて、充電器になってるんです♪」

 なんですとー! これ充電器なのかいっ! 実は筆者は昔、萌え萌えフィギュアのレビューをしていたことがあったので、速攻でGETしっちゃったよ(笑)。


メーカーパナソニック
製品名単3形ニッケル水素電池2本付 急速充電器セット
エボルタ君充電器
品番K-KJQ20M20W
価格オープンプライス
購入店舗ビックカメラ
購入価格4,980円

コイツの名は「エボルタ君」、トライアスロンもこなしちゃう凄いヤツ!

エボルタ君は、パナソニックのニッケル水素電池「充電式EVOLTA(エボルタ)」のマスコットキャラクター。2011年秋にはハワイでトライアスロンに挑戦した(写真は充電式エボルタの製品発表会当時のもの)

 このキャラクターは、パナソニックの乾電池のマスコット「エボルタ君」だ。もしかしたら、テレビCMでグランドキャニオンを登る勇姿を見たことがある人もいるかもしれないが、アレは基本カラーがブルーとゴールドの、乾電池のエボルタ君。この緑のエボルタ君とはちょっと違う。

 緑のエボルタ君は、ニッケル水素電池「充電式EVOLTA(エボルタ)」のキャラクター。2011年秋には、ハワイでトライアスロンにチャレンジ。水泳(3.8km)、サイクリング(180.2km)、マラソン(42.2km)3種目を混合したコースを、充電やメンテナンス時間も含めて7日間で完走した、“萌え萌え”ならぬ“燃え燃え”のキャラクターなのだ。

 本製品では、大きな黒目のつぶらな瞳に、充電式エボルタ電池と同じカラーリング、胸を張る凛としたポージングが再現されている。マニアの観点からすると、ポージングが固定で、両足の間がプラスチックで埋められてしまっている点が残念だが、完成度は高い。ちなみに原型師(模型の原型を作るヒトのこと)は、説明書にもホームページにも記載されていないため不明だ。

 なお同社では、容量が充電式エボルタよりも少ない、廉価版のニッケル水素電池「充電式エボルタe」を発売しているが、その「e」の基本カラーであるオレンジを纏ったエボルタ君も、ホームページや製品パッケージで確認できる。


「エボルタ君充電器」の外観
充電する場合は、背中のバックパック(電池ボックス)に単三電池を入れる。なお、購入時は単三電池が2本付属する
腕や首などは完全に固定されているので、ほかのポージングはできない左右の足の間がくり抜かれていないのは個人的に残念。ここには恐らく、電池ボックスと、眼に仕込まれたLEDへの配線が通っていると思われる
左が乾電池のエボルタ、中央が充電式エボルタ、右が充電式エボルタe。「充電式エボルタe」は通常の充電式エボルタよりも電池容量は半分だが、繰り返し使えるサイクル回数が長い。画像はパナソニックのWebページより引用


充電器の性能は並み。しかしキュートなエボルタ君に価値アリ!

 さてここからは充電器としてのエボルタ君を見ていこう。

 電池は、背中にあるランドセルのようなバックパックにセットする。アニメに出てくるロボットだと、このバックパック部はたいていがミサイルラウンチャー(発射装置)や推進用のエンジンだったりするが、エボルタ君は単三電池が2本または1本充電できるバッテリーパックとなっている。ここに、本体に付属する単三の「充電式EVOLTA」を投入する。単四電池などほかの型には対応していない。

充電式エボルタをバックパックにセットしてカバーを閉めると準備完了
充電中は目が点滅、充電完了すると連続点灯に変わる

 電池をセットし終えたら、バックパックのカバーを閉じ、ACアダプタをコンセントに差し込めば充電開始。すると、エボルタ君の左右の目が緑色に点滅して、充電中をお知らせしてくれる。これはキュートだ。


 なお充電にかかる時間は、以下の表の通り。一般的な充電器とさほど変わらないようだ。

型番
(すべて単三)
画像説明充電時間
(1本)
充電時間
(2本同時)
HHR-3MWS緑ラインの充電式エボルタ。1,800回繰り返し使える。
なお、1,600回繰り返し使える従来モデルも
充電時間は同じ。
3時間5時間
HHR-3LWSオレンジラインの「充電式エボルタ e」。
容量は“緑エボルタ”の半分だが、2,100回使える。
1時間半2時間半
HHR-3XPS容量2,400mAh(最小)の高容量タイプ。
充電式エボルタシリーズには含まれていない。
3時間半6時間

 ここでチョット気になったのが、1本を充電中に別の電池を途中からセットするなど、2本の残量電圧が異なった場合でも、それぞれ独自に電圧を調べて充電するのか、という点。マニュアルには、この件が一切記載されていなかったので、バラして内部を調べてみたところ、1本1本が別系統の回路になっている模様。つまり、すでに充電している電池が1本セットされているところに、あとから別のもう1本の電池をセットしても、正しく、安全に充電できるといえそうだ。

 充電を終えると、エボルタ君の目は点滅から連続点灯に切り替わる。電池ケースに2本入れている場合は、2本ともフル充電になった場合にのみ点灯に切り替わるので、片方だけフル充電になっても点滅の状態が続く。また乾電池や劣化したニッケル水素電池を充電しようとすると、目のライトが消灯して異常を示してくれる仕掛けもある。

 ちなみにACアダプタは、100V-240Vのワールドワイド仕様になっているが、フツーの充電器よりも大きいエボルタ君を持って海外に行く、というチョイスは現実的ではない。たとえあったとしても、海外に住む友達へのプレゼントぐらいだろう。

 充電し終えた電池を取り出すときは、再びバックパックのカバーを開けて、電池のマイナス側を押し込んでやる。すると、プラス側が浮き取り出し、取りやすくなる。これはかなり便利。他の充電器でも採用してほしいところだ。

電池を取り出すときは、マイナス側を押し込むとシーソーの原理でプラス側が飛び出してくる。取り出しが非常に簡単になっていて、使いやすさは◎
かっこいいぞ! エボルタ君!

 通常の充電器セットよりも価格が高いので、普段使いとしてはなかなか手を出しにくいが、キュートなデザインに光る眼など、通常の充電器にはない面白さがある。“エボルタ君萌え”な人はもちろん、トライアスロンやグランドキャニオンに挑戦するエボルタ君の勇姿に惚れた“エボルタ君燃え”な人にもオススメしたい。






2012年 1月 12日   00:00