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パナソニック、1,800回繰り返し使える新「充電式EVOLTA」

〜今度はハワイでトライアスロンに挑戦
ロボット「エボルタくん」を開発した、ロボットクリエイターの高橋智隆氏

 パナソニックは、1,800回繰り返し使えるニッケル水素電池「充電式EVOLTA(エボルタ)」を、10月21日に発売する。発売に合わせて、同電池を動力源としたロボット「エボルタくん」で、ハワイのトライアスロンコース230kmを、1週間で走破する「エボルタ ワールドチャレンジ」も、10月24日に開始する。


繰り返し使用回数が1,600回→1,800回に。自己放電性能も改良

新しい「充電式エボルタ」。用意されるのは単三と単四形

 10月より新しく発売する充電式エボルタは、繰り返し使用回数が従来の約1,600回から約1,800回に増加。また、自己放電性能も改良され、充電後1年後でも、従来比5%増となる85%の容量を維持するという。同社では「買ってすぐに使える」としている。

 さらに、従来モデルより、放電性能を向上。継続的に高いパフォーマンスを発揮するという。

 新しい充電式エボルタの価格はオープンプライス。店頭予想価格は、単三型2本入りが900円前後、4本入りが1,600円前後、8本入りが2,800円 前後。単四型2本入りが800円前後、4本入りが1,400円前後、8本入りが2,600円前後。また、電池と充電器とのセット商品も販売される。


繰り返し使用回数は約1,800回に伸びた。また、自己放電性能も改良されている 電池のラインナップ。単三では2/4/8本入りが、単四では2/4/6本入りが発売される 充電器付きタイプも用意される
【充電器付きセットのラインナップ】
セット名 品番 同梱電池
(すべて充電式エボルタ)
店頭予想価格
充電器セットファミリーセット K-KJQ02S42W 単三形×4、単四形×2
単一スペーサー×2
単ニスペーサー×2
4,700円前後
急速充電器セット
(電池4本付属)
K-KJQ08M40W 単三形×4 4,000円前後
K-KJQ08M04W 単四形×4 3,800円前後
充電器セット
(電池4本付属)
K-KJQ02M40W2 単三形×4 3,000円前後
急速充電器セット
(電池2本付属)
K-KJQ12M20W 単三型×2 2,000円前後
K-KJQ12M02W 単四形×4 1,900円前後
パナソニック アプライアンス・ウェルネス マーケティング本部 商品グループの吉田晋也氏

 パナソニック アプライアンス・ウェルネス マーケティング本部 商品グループの吉田晋也氏は、乾電池を含めた「エボルタ」シリーズは、2008年の発売開始より、全体で累計5億6千万本を販売しており、充電式エボルタについても、エコ意識の高まりで着実に成長していることをアピールした。

 「エボルタシリーズは、日本国内のみならず、世界中で好評をいただいている。お客様に乾電池と充電池の使い分けを提案していきたい」(吉田氏)

充電式エボルタの販売台数は着実に成長しているという 海外での展開も広がっている 発表会会場では、海外向けの充電式エボルタのパッケージも公開された

水泳/自転車/マラソンロボットで、約230kmのトライアスロンに挑戦。ロボット型充電器も

エボルタ ワールドチャレンジでトライアスロンに挑戦するロボット「エボルタくん」

 パナソニックではまた、同社の電池「エボルタ」シリーズの長持ち性能を、ロボット「エボルタくん」を用いて実証実験する「エボルタ ワールドチャレンジ」を、10月24日よりハワイで実施する。

 第四弾となる今回は、ハワイにある総距離230kmのトライアスロンコースを、単三型の充電式エボルタで動くエボルタくんで走破するというもの。同コースはトライアスロンの世界大会「アイアンマン」で実際に使用されている。


トライアスロンは日本時間の10月24日から開催 総距離は約230km
挑戦する条件その1。電池は充電式エボルタ3本を繰り返して使用する 制限時間は1週間(168時間)。メンテナンスや充電時間もこれに含まれる

 チャレンジで使用されるエボルタくんには、水泳タイプ、バイクタイプ、マラソンタイプの3種類が用意される。いずれも電源は充電式エボルタ3本を使用し、充電時間以外は休まずに走り続けて、1週間(168時間)以内に同コースを走破する。なお、充電器は同社の無接点充電セット「チャージパッド」を使用する。

水泳タイプのエボルタくん。本体だけでは浮力が足りないため、フロート(浮き)を付けている 泳いでいる最中の写真。きれいなクロールだ
自転車タイプのエボルタくん。2輪ではなく、補助輪が付いた4輪だ 背中に3本の充電式エボルタを背負っている マラソンタイプのエボルタくん。自らの足でローラーを回して前に進む

泳いでいるところ。赤外線センサーに向かって前進していく 自転車で走っているようす

マラソンタイプのエボルタくんが走っているところ
エボルタくんの制作に携わった、ロボットクリエイターの高橋智隆氏

 エボルタくんの制作に携わったのは、ロボットクリエイターの高橋智隆氏。高橋氏はこれまでにも、2008年のグランドキャニオン登頂、2009年のル・マン24時間耐久走行、2010年の東海道五十三次走破で使用したロボットを制作している。

 高橋氏は、今回の挑戦について「チャレンジしがいのある課題をいただいた」と話す一方で、「(去年の東海道五十三次は)500kmを走破した。今回はその約半分の距離なのに、時間が1週間しかない。そのため、夜中もひたすら走り続けなければいけない。2009年のルマン24時間の挑戦を毎日連続でやるような状態」と、過酷なチャレンジであることを指摘した。

 成功条件は、約230kmのコースを、1週間(168時間)で走破すること。吉田氏は、制限時間を168時間とした点について「アイアンマンのレースのタイムリミットが17時間。(レースで使用する)ロボットのサイズが人間の1/10なので、その10倍となる170時間としたかったが、あえて厳しくして1週間(168時間)とした」と説明した。高橋氏は「元になっているのはアスリートのタイムですから……」と、厳しい時間制限に苦笑する。

 今回の挑戦では、水泳ロボットは3.8km、自転車ロボットは180.2km、マラソンロボットは42.2kmを走行する。高橋氏は3種類を制作するうえで「可愛らしい動きと、チャレンジをクリアする動き」に注意したとのこと。また、水泳用ロボットについては「これまでに(泳ぐロボットを)作ったことがないが、防水を完全したり、サビが出ない素材を使ったり 水の抵抗が受けない形状にするなどで、今の形にたどり着いた」と話した。

トライアスロン選手の白戸太朗氏は、実際にアイアンマンに出場した経験からアドバイスを送った

 発表会には、トライアスロン選手で、スポーツキャスターの白戸太朗氏が登壇。実際にアイアンマンに参加した経験のある白戸氏は、今回のチャレンジについて「我々でも1回2回は思い通りに行かないことが起こる。それをいかに乗り越えていくかが、トライアスロンという競技のポイント。最後まで頑張っていただきたい。私も10月に行なわれるアイアンマンに出場するので、エボルタくんに負けないように頑張りたい」と、エールを送った。

 高橋氏は最後に「乗り越えられるような対策を考えて開発してきた。エボルタくんと電池の性能で、最終的には無事に成功させたい」と意気込みを見せた。

 なおチャレンジに先立って、9月23日に、神奈川県の大磯ロングビーチで行なわれるファミリートライアスロンにて、エボルタくんの水泳タイプ、自転車タイプ、マラソンタイプが試験走行するという。この試験走行、並びに10月の本番の様子は、同社のウェブサイトで中継される。

 同社ではまた、エボルタくん型の急速充電器「K-KJQ20M20W」も、10月21日に発売する。単三の充電式エボルタが2本付属し、充電時にはエボルタくんの目がLEDで光る仕様となる。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は5,000円前後。

エボルタくん型の充電器も発売される 背中に2本の電池が投入できる。単三形専用だ






(正藤 慶一)

2011年9月15日 15:39