やじうまミニレビュー

イメージクラフト「いちどにありがとう16」

~洗濯物を一気に取り外せる角型ハンガー
by 石井 和美


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです


イメージクラフト「いちどにありがとう16」

 我が家には小さい子供が2人いるため、毎日大量の洗濯物が出る。洗濯自体は全自動洗濯機がやってくれるので手間はかからないが、大変なのは洗濯物を干すときと取り込むときだ。洗濯物の数が多いと、いちいち洗濯物をハンガーに取り付け、取り外すのに時間がかかるのだ。

 そこで今回は、洗濯物を一気にまとめて取り外せる角型ハンガー「いちどにありがとう16」を使ってみることにした。

 


メーカーイメージクラフト
製品名いちどにありがとう16
購入場所Amazon.co.jp
購入価格2,980円

 

一気に洗濯物を落とすことができるステンレスバー

 いちどにありがとう16の本体サイズは、フック部分まで含めて360×390×460mm(幅×奥行き×高さ)。いわゆる“洗濯ばさみ”の部分であるピンチの数は16個。ピンチはステンレスバーに串刺しになっている状態で、4つずつ、4列に並んでいる。ピンチは、洗濯物のサイズに合わせて左右にスライドできる。

ピンチは全部で16個。真ん中には長いフックが付いているピンチはぶら下がっているわけではなく、貫通している。好きな場所にスライドできるピンチには滑らないようゴムが付いている

 一般的な洗濯物用のハンガーでは、いわゆる“洗濯ばさみ”が独立して並んでいて、それぞれ開閉して洗濯物を吊り下げるしくみだ。1つずつ洗濯ばさみをつまんで洗濯物を取り付け・取り外しするのは、洗濯物の数が多いと時間がかかるものだった。だからといって慌てて引っ張ってしまうと、ピンチがはずれたり、衣類が伸びて傷むときがあるので面倒なのだ。

 その点、いちどにありがとう16では、洗濯物の取り付け・取り外しが簡単にできるよう工夫されている。まず取り付けの際には、本体のステンレスバーを1列握ると、その列のピンチが4つ、全部開く。ピンチは1個ずつとめることができる。

 洗濯物を干すには、ピンチに洗濯物を挟み、親指と人差し指で閉じるだけ。片手でもどんどん干せるので便利だ。

 洗濯物を外す時は、ステンレスバーを握るだけで一気に取り外しできる。これにより、洗濯物を干して取り込む作業は短時間で終了した。

ステンレスバーを握るとピンチが1列全部開く洗濯物を親指と人差し指でパチンと閉じる。あっという間だ靴下、ハンカチタオルなど小物なら片手でOK

ピンチを広げなくてすむので、とてもラクステンレスバーを握るとドサッと洗濯物が落ちる。気持ちいい!

 細かいところまで気が利いているのも嬉しい。例えば、フック部分にはシリコン製のバンドが付属しており、強風でも飛ばないよう工夫されている。

フックのシリコン製バンドを上側にすれば、ハンガーがずれないこのように下からシリコン製バンドを通して留めれば、強風でも落ちることがない

 また、折りたたんで収納するときに、ピンチが絡まないのも助かっている。これまで使用していたハンガーだと、個別にピンチがぶら下がっているため、畳むとピンチが絡まってイライラしてしまうことがあったのだ。

 さらに、風が吹いた時や、取り込む際に、ピンチがぶつかり合う音がしないのも気に入った。夜に洗濯物を取り込むときは、このピンチのガチャガチャとした音が気になる場合があるからだ。

室内干しもラクラク! サスペンションワイヤーで水平にかけられる

ハンドルのおかげで高いところに引っ掛けられる

 高い所に干すのも簡単だ。高いところにフックを引っ掛けられるよう、本体中央には傘の柄のような「楽々ハンドル」が付いている。このハンドルを持てば、高いところにも簡単にフックを引っ掛けることができるのだ。

 また、室内の狭い場所でもハンガーを水平に掛けられる「サスペンションワイヤー」も採用している。サスペンションワイヤーに付いたフックを掛ける位置を8段階から選ぶことで、ハンガーを水平に調節できる。

サスペンションワイヤーに付いたフックを掛ける位置によって、ハンガーを水平に調整することが可能ハンガーを掛ける場所鴨居やドア椅子等によっては斜めになってしまうサスペンションワイヤーに付属するフックを引っ掛けて調整すれば、ハンガーが水平に!!

 いっぽうで気になった点としては、濡れたジーンズやバスタオルなど重い洗濯物は支えきれないことが挙げられる。干せるのはフェイスタオル、靴下、下着などの小物だけというのも少々残念だ。

 また、ピンチが16個しかないのも、4人家族の我が家には物足りなかった。一人暮らしの方には十分かもしれないが、家族のぶんの洗濯物も干すのなら、もう1つ購入した方が良さそうだ。

アイデアが詰まった便利な角型ハンガー

使ってみると一般的な角型ハンガーよりも手軽だった

 子供の靴下やハンカチなど、細々した洗濯物は干すのに時間がかかりがちだが、この製品なら短時間で終わる。正直、初めて手にとったときは「色々と仕掛けがあって面倒くさそうだなあ……」と思ったのだが、使ってみると一般的な角型ハンガーよりも手軽で、今となっては手放せない製品となってしまった。

 毎日の洗濯の負担を、少しでも減らしたいという方には、ぜひお試しいただきたい。






2012年 1月 5日   00:00