やじうまミニレビュー

レイメイ藤井「カード型防犯ブザー」

~定期や社員証と一緒に、さりげなく持ち歩ける防犯グッズ
by 小林 樹


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです


レイメイ藤井「カード型防犯ブザー」

 3月の震災後、自分の周りでは、防犯・護身目的で、首から笛をぶら下げる人が増えた。停電時の暗い夜道や、もし万が一、建物の下敷きになった時でも、周囲に知らせることができるようにするためだ。ぶら下げている笛の形は人によってさまざまで、体育の授業で見かけるようなホイッスル型から、おしゃれなアクセサリー風のものまであった。

 自分も買おうと思ったが、いざ自分で防犯防災アイテムを選ぶとなると悩ましい。いかにもわかりやすい形の防犯ブザーだとなんとなく気恥ずかしいし、かといって、笛だとオフィスで付けにくい。そんな時に、レイメイ藤井の「カード型防犯ブザー」を見つけた。

 


メーカーレイメイ藤井
製品名カード型防犯ブザー
希望小売価格1,575円
購入場所楽天市場
購入価格1,260円

 

 カード型防犯ブザーは、その名の通り、カードケースと一体になった防犯用ブザーだ。一見しただけでは、ただの薄いカードケースだが、非常時に本体脇のスライド式ボタンを押すと、90dB以上の防犯音が響いて、周囲に危険を知らせることができるというものだ。

 それではまず、本体を見ていこう。サイズは63×98×12mm(縦×横×厚さ)。重量は電池をを含めて75g。素材はプラスチックを使用している。本体は、防犯ブザー部分と、ブザーを覆 うクリアカバー部分に分かれる。このカバーの下にカードを挟むことで、カードケースとして使えるというわけだ。カバーの取り外しには工具は使わないが、か なり固くて外れにくい。

 電池には、ボタン電池CR-2032を2個使用する。カラーは今回選んだオレンジのほか、ネイビー、ブルー、ピンク、ホワイトがある。

カラーはほかに、ネイビー、ブルー、ピンク、ホワイトがあるパッケージの裏に、説明が書かれている本体は、防犯ブザー部分と、ブザーを覆うクリアカバー部分に分かれる

 カバーの内側には、名札や社員証を収められるほか、パスモやスイカといった非接触型のICカードを入れて使うこともできる。気をつけたいのは、カードを読み取り機に通す必要のある接触型のカードだと、いちいちクリアカバーを外す手間がかかってしまうので、向かないということだ。パスモやスイカといった鉄道の乗車券のような、非接触型のICカードなら、クリアカバーを外さずとも、読み取り機にかざしてデータ通信ができる。

 残念ながらImpress Watchのタイムカード兼社員証は接触型のタイプだったため、カード型防犯ブザーには使いにくかった。今回はパスモを入れて使用した。

 ストラップは別売りで、本体の横には、ストラップ用の穴が2カ所付いており、縦横どちらからでもストラップを通せるようになっている。会社で首から下げていても、一見普通のカードケースと変わりなく、気恥ずかしさや違和感も特になかった。

主にパスモを入れて、駅の改札を通る際などに使用した横向きにストラップを付けて首から下げることが多かった縦向きにストラップを付けられる
ブザーは、定期的に鳴らして音が出るかチェックしておいたほうが安心だ

 肝心の防犯ブザーとしての機能はどうか。電池の容量が満タンの状態だと、連続吹鳴時間は25分以上だという。どんな音が鳴るのか、試しに鳴らしてみたところ、ピーーッという甲高い音だった。音量はそれほどでもないが、街の喧騒に埋もれない、耳に届きやすい音だ。

 もう1点気になるのが、ブザーのボタンを間違って押してしまわないか、ということだ。このカード型防犯ブザーの場合、ブザーのボタンがスライド式で、結構固めなので、数週間使った限りでは、うっかり押し間違えてしまうことはなかった。また、もし万が一押し間違えてしまっても、スライド式なのですぐにOFFにできる。

 なお、いざという時に電池切れで、音が鳴らなくては困るので、定期的に鳴らして音が出るかチェックする必要があるという。


ブザーの音は、ピーーッという甲高い音だった

 

 使ってみて1番良かったのは、やはりデザインが防犯ブザーらしくないため、持ち歩いても気恥ずかしさを感じないことだ。そのうえ、バッグのすき間にも収まるスリムな形ゆえ、会社で首から下げても、通勤時に持ち歩いても、荷物がかさばらないのが嬉しい。

 また、防犯ブザー単体だと、ついつい持ち歩くのが面倒になったり、うっかり自宅に忘れてしまいそうだが、定期券や社員証と一緒に持つことで、いつもしっかり身につけておけるようになった。

 気になった点は、クリアカバーが固いので、カードの出し入れがやや面倒なことくらいか。

スリムなカード型のため、ポーチに入れて持ち歩くこともできる定期券や社員証と一緒にすることで、いつもしっかり身につけておけるようになった

 防災・防犯対策は、自分のためだけでなく、家族や周りの人を安心させるためにも、常に心がけておきたいものだ。特に震災後、もしもの備えの大切さを感じる機会は多い。日常の防災・防犯対策というと、心のどこかで「自分は大丈夫」という思いがあったりする。このカード型防犯ブザーなら、いつでも気負わずに持てるので、身近なところからもしもの備えをしていきたい方にオススメだ。





2011年 10月 3日   00:00