HEAD SHEFSのキッチングッズ。左からStirring Spoon、Measuring Cup、Pastry Bursh、Whisk

　今回紹介するのは、子供向けに作られたキッチングッズHEAD SHEFS(ヘッドシェフ)の製品だ。我が家には子供はいないが、人型のユニークな形とカラフルな本体カラーに惹かれてついつい手に取ってしまった。

　HEAD SHEFSはアメリカのfiesta社が扱うブランドの1つで、子供と両親が楽しみながら料理できるように作られたキッチングッズで、子供が自ら手に取りたくなるようなデザインと、機能性を兼ね備えている点が特徴だ。

　直販サイトでは、同様の製品が15種類以上ラインナップされているが、今回はその中から「Whisk(ウィスク」「Measuring Cup(メジャーカップ)」「Stirring Spoon(スターリングスプーン)」「Pastry Bursh(ペーストリー ブラシ)」の4つを購入した。

　簡単にそれぞれの器具を説明しておくと、ウィスクは泡立て器、メジャーカップは計量カップ、ペーストリー ブラシはシリコン製のブラシでお菓子やパン作りに使うものだ。一番大きいウィスクでも高さは230cmなので、大人が使う普通のキッチン器具よりはかなり小さめの作りになっている。

製品パッケージ。それぞれ別々に購入した	左からMeasuring Cup、Pastry Bursh、Stirring Spoon、Whisk

　HEAD SHEFSの製品には、デザインやカラー以外にも、子供が喜ぶ機能がある。本体の足や手が自由に動かせるのだ。おそらく中に針金のようなものが入っているのだろう。手で折り曲げるとぐにゃっと曲がり、そこで停止する。シリコン製で感触が柔らかいこともあって、まるで粘土遊びをしているような感覚だ。

　スプーンやウィスクが乗っている頭の部分に重心があるため、バランスを保つのがやや難しいが、工夫次第で色々な姿勢や形にして遊ぶことができるのだ。

手足を自由に曲げることができる	普通の状態	こんな風に手足を曲げることもできる

バランスさえ取れればこんな形にも。「おおロミオー」と思わずアフレコしたくなる	ブリッジもできる

　さらに、デザインだけでなく安全性の高いシリコンを採用しているのも特徴の1つ。製品全体がシリコンで覆われていて、手にした時の感触も柔らかい。

　と、ここまで外見や機能を中心に見てきたが、実際の使い勝手はどうだろう。これが、意外にもしっかりしていて大人でも十分使えるものだった。

　HEAD SHEFSの製品を使って色々作ってみたが、親子で料理するのならパン作りがお勧め。今回選んだ4製品を全て活躍させることができるし、火を使うのは焼き上げの時だけなので、親子で楽しみながら作業を進められる。

パン作りの軽量にはピンクのメジャーカップが便利	溶き卵をロールパンの表面に塗る時にペーストリー ブラシを使う	スプーンを使って塩や砂糖を計測

　スプーンやメジャーカップといった汎用性の高いグッズはもちろん、ウィスクやペーストリー ブラシの使い勝手も良い。人型の凹凸が案外持ちやすくて、手に馴染むし、シリコン製で滑りにくいのも良い。

　特に気に入ったのは、卵などを泡立てる時に使うウィスク。サイズが小さめなので、普通の泡立て器では使えない小さめの容器にも使える。サイズが小さいとは言え、造りはしっかりしているので、しっかり泡立てることができる。

一般的なウィスクと比べたところ。HEAD SHEFSのもの(左)は、サイズが一回り小さい	普通のウィスクは使えない小さめの容器にも対応するため、ドレッシング作りなどにも便利

「何やっているの?」とついつい話しかけたくなるような雰囲気がある

　子供向けのおもちゃっぽいデザインながら、どの製品も安っぽさは全くなく、繰り返し使っていても何の不満も感じない。アメリカの製品らしく、いずれの製品も食器洗い乾燥機に対応している。

　とはいえ、やはりこの製品の魅力はそのデザインだろう。手や足を動かせるので、固まったままのプラスチック人形とは違う魅力がある。まるでそれぞれ意思があるような気さえしてくるのだ。たとえば、ウィスクで卵を泡立てていると、まるでウィスクくんが頭を卵の中に突っ込んでいるように見えて、思わず笑みがこぼれてしまう楽しさがある。子供だけでなく、大人にもお勧めできる愛らしいキッチングッズだ。