やじうまミニレビュー

石崎資材「花粉棒」

~ホコリや花粉を振り払う、掃除機用ノズル
by 小林 樹


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです


石崎資材「花粉棒」

 マスクをした人が街に溢れてくると、「あぁ、またこの季節がやって来た~」と実感が沸く。花粉症は、もはや春の風物詩である。

 ひとえに花粉症といっても、ヒノキやブタクサなど、色々な植物の花粉に反応するタイプがあるが、この季節1番多いのはスギ花粉だ。スギ花粉症歴15年、もはやベテランの域に突入した私は、例年藁をもすがる気持ちで、症状を抑制する予防注射や薬、ゴーグルやマスク、目の洗浄液、のど飴やハーブティーなど、あらゆる花粉対策グッズに手を出してきた。それでも今年は例年に比べ飛散量が多いようで、目や鼻の不快感を感じる日々だ。

 そんな中で目を付けたのが、石崎資材の「花粉棒」だ。



メーカー石崎資材
製品名花粉棒
販売価格2,100円
購入場所Amazon.co.jp
購入価格2,100円

 花粉棒は、花粉やホコリ、ハウスダストなどを吸引して取り除くための掃除機用ノズルだ。本体は、全長約135cmで、花粉を吸い込む吸引部と、掃除機に接続するジョイント部分、約1メートルのホースから成る。


 花粉を吸い込む吸引部のサイズは200×50×27mm(幅×奥行き×高さ)で、小さな穴が表裏合わせて152個開いている。この構造が、布にひっつかずに、花粉やホコリだけを吸い込むことを可能にしているらしい。

本体とパッケージ

簡単な説明書が付属

ジョイント部の繋げ方

 ジョイント部分は、掃除機の吸引ノズルに差し込んで使う。対応する掃除機は、吸引ノズルが丸型で、内径が30mm~42mmのものだという。残念ながら我が家の掃除機は吸引ノズルが丸型ではなかったのだが、ジョイント部がすっぽりはまり、そのまま問題なく繋げられたので、今回はこのまま吸引した。


花粉棒の構造

スリムな掃除機を玄関においた。これで帰宅時に衣服に付着した花粉を使えるはず

ジョイント部にはめる

 掃除機の吸引を開始すると、花粉棒の部分に風の流れを感じた。手をかざしてみると、花粉棒の先から吸い込まれる空気は、パワフルな掃除機の吸引力とは違って、そよ風みたいだ。これで本当に吸い込めるのか? 一抹の不安を感じながら、ユニクロのフリースの上を、花粉棒で軽く叩いたり、なでるように動かしていく。

構えたところ

本当に吸い込めてるのか不安になるほど、布にひっつかない
ホースが1メートルと長く、背中のほうまで届くはおり物は、念入りに花粉棒をかざす

 見た目に大きな変化は見られないが、確かに布にひっつかず、服全体にかざすことができる。ホースが長く、1メートルあるので、自分の腕でも背中のほうまで届くのが嬉しい。外ではおっていたコートにも、念入りに花粉棒をかざすと、布にひっつかないぶん、布面積の大きいコートでも、ささっと全体を吸引しやすい。


 服だけではなく、髪や洗濯物にも使える。髪に花粉棒をかざしても、吸い込まれたり、引っ張られたりすることはない。

髪にも使える

洗濯物にも使える

 特に我が家では、寝室から洗濯物を取り込んでいるため、花粉が寝室に入ってきて、就寝時の目や鼻の不快感が強い。そこで、外に干した洗濯物に、念入りに花粉棒をかけるようにしたところ、寝る時のムズムズ感が減った。いちいち手間がかかるけど、これが確実だ。もちろん、花粉が多く飛んでいるような風の強い晴れた日には、なるべく外に洗濯物を干さないのがベストだが、どうしても外に干す場合は、花粉棒を使うようにしている。


 これまで色んな花粉対策を試してきたが、結局のところ、花粉症を抑えるには、花粉に接触する機会を減らすという原始的な方法が1番だと思った。花粉は目に見えないものだし、症状も人それぞれなので、自分に効果があったからといって人様にオススメできるとは限らないのだが、少なくとも我が家では、花粉棒のおかげで、晴れた日でも「せっかくポカポカした天気だし、今日は外に干してもいいよな 」と思える日が増えた。花粉症にお手上げ気味の人、それでも洗濯物は外で干すのが一番! と思っている人は、試してみてはいかがだろうか。




2011年 3月 24日   00:00