RHODIA「クリックブロック マウスパッド」

　オレンジの表紙に、パープルラインの方眼線が入ったメモ。皆さんも一度は目にしたことがあるかもしれない。フランスの老舗文具ブランドRHODIA（ロディア）の製品だ。

　RHODIAのノートやメモは、幅広い層に利用されており、家電Watchでも過去2回、やじうまミニレビューで取り上げている。(「BLOC RHODIAN゜13」、「No11」)

　今回紹介するRHODIAの「クリックブロック マウスパッド」は、メモ帳でできたマウスパッドだ。老舗ブランドが、今の時代の流れを取り込んで生み出した製品といっていい。マウスとメモ帳が一体になっているなんて、聞いただけでも面白そうだ。

　クリックブロック マウスパッドの表面は、RHODIAらしい紫色の罫線の5mm方眼線が入ったメモ用紙になっている。メモ用紙の枚数は30枚で、これらは左端と下端が糊付けされて繋がっている。もちろん、書き込んだりメモしたり、普通のメモ帳として使える。使い終わったら、ペリッとめくるだけで次の新しい1枚が現れるしくみだ。

表紙。RHODIAらしいオレンジ色だ	1枚目。RHODIAの定番のパープル線の5mm方眼

背表紙はやや厚手の柔らかい紙だ	背表紙はザラッとした素材で、デスクの上で滑りにくい

さっそくマウスパッドとして使ってみた

　さっそくクリックブロック マウスパッドをデスクに置いてみよう。サイズは、230×190×3mm（幅×奥行×高さ）で、デスクの上でもかさばらない程度。私が使っている大きめのレーザーマウス（サイズは約 60×150×40mm[同]）を動かすのにも不自由しない。

　クリックブロック マウスパッドの上でマウスを滑らせてみると、するするとなめらかな滑り心地が味わえた。そのままマウスをガシガシ動かしても、紙がペリッとはがれてくることはない。マウスパッドとして、十分な強度があった。

30枚のメモ用紙からなる

　デスクに据え置き型のメモとしての機能はどうだろう。表紙の紙は、下記の写真のように、右上からペリッとはがすことができる。

　紙は薄手だが、試しに一番上の紙に筆圧を強く文字を書いてみても、ほとんど下の紙に跡が移らなかった。また、以前このレビューで取り上げた10Bの鉛筆「筆鉛筆」でも試しに文字を書いてみた。この鉛筆は芯が柔らかく、黒鉛が多く出るため、紙を選ぶのだが、この用紙では黒鉛が滲まない。紙の質はかなり高い。

右上からペリッとめくると、次の新しい1枚が現れる	1枚1枚の紙はごく薄手

　正直なところ、メモ用紙の枚数が30枚では、すぐに使い切ってしまうだろうと思っていた。だが、実際に使ってみると、メモ帳にしては1枚あたりの面積が広く、走り書き程度に使う程度なら減りが遅いことがわかった。

　また、筆圧で表面の紙が窪んで、デコボコした状態でマウスがちゃんと使えるのかどうかも心配だったが、レーザー式のマウスと光学式のマウスの両方で使用感を試したところ、筆圧を強めで書いた走り書きのメモの上でも問題なく操作できた。

　もう1つ心配なのが、「水」だ。昼食をデスクでとることの多い私は、デスクの真ん中にこれがドーンと置いてあると、味噌汁をこぼしたり、お茶をぶちまけてしまいそうで、ヒヤヒヤする。そこで、ものは試しに、お茶をこぼして15秒放置してみた。

試しにお茶をこぼしてみる	15秒放置して、ティッシュで拭く

表面のメモはヨレヨレだった	だが、表面のメモをめくったら、すぐ下の紙は生きていた!

　すると、表面の紙はヨレヨレになって使えなくなったが、すぐ下の紙には水が届いていなかった。表紙の1枚をペリッとめくれば、すぐに次の紙から使うことができた。普通のメモ帳だったら、水がこぼれると一番上のメモだけでなく下のほうの紙までヨレヨレになって、すぐに使い物にならなくなってしまう。その点、クリックブロック マウスパッドはデスクに置いておいても安心できる耐久性があるといえる。バタバタしがちな机の上で、頼もしい存在だ。

デスクの上がすっきりした

　消耗品だが、525円という価格で、メモ帳としてもマウスパッドとしても便利に使えるので、私は買ってよかったと思っている。デスクの上にメモ帳やノートが散らかることも減り、すっきりしたのも嬉しい。いざメモを取ろうとすると、メモ帳が手元になくて焦っちゃう人には特にオススメ。慣れたら手放せなくなりそうな製品である。