やじうまミニレビュー

セイエイ「温玉ごっこ」

~ふわっ、とろっの温泉卵が電気もガスも使わずに作れる!
by 阿部 夏子


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです


セイエイ「温玉ごっこ」

 スーパーに買い物にいくと、毎回必ずといっていいほど卵を買っている。卵は栄養価も高く、調理しやすい上に価格も安いので、ほとんど毎日食べている。今回紹介するのは、卵を手軽に調理できる便利なキッチングッズ、セイエイの温玉ごっこだ。



メーカーセイエイ
製品名温玉ごっこ
希望小売価格1,344円
購入場所Amazon.co.jp
購入価格1,344円


 温玉ごっこはごく単純な造りの調理機器で、本体は卵を入れる容器と、卵を固定する部品から成る。本体で作れる卵料理は温泉卵と茹で卵の2種類。こう書くと、ただ卵を温めるだけじゃん――と思われるかもしれないが、実は温泉卵を自宅で作るのは大変。蒸したり、低温で温めたり、と様々な方法があるが、自己流でやろうとすると、温め具合がとても難しいのだ。

 温玉ごっこはその温泉卵を、本体に卵とお湯をセットするだけで作ってしまうという。要は、沸騰したお湯を保温容器である本体に入れて、その余熱で卵を温めるという製品だ。使い方は簡単。まずお湯を沸かして、本体に沸騰したお湯と卵をセット。あとは、決まった時間待つだけだ。

製品パッケージ左から時計まわりに、本体、フタ、卵スタンド温める時間はパッケージに記載されている

 本体側面には温泉卵を作るための時間が個数別と温度別に記載されている。温度別というのは、卵の保存方法によるものだ。つまり、常温で保存していたのか、それとも冷蔵庫で保存していたのか、保存方法により温め開始当時の卵の温度が違うため、異なる調理時間が設定されている。温泉卵は最大4つまで、茹で卵は最大2つまで調理できる。

本体側面には、温泉卵の保温時間が記載されている冷蔵庫で保管していた卵と、常温で保管していた卵では保温時間が異なる

 実際に作ってみよう。といっても、卵をセットして、お湯を入れるだけ。あとはただ待つだけ。それだけで温泉卵ができてしまう。

本体に卵をセットするお湯を入れる冷蔵庫で保温していた卵(Lサイズ)を4つ調理する場合、時間は18分

 白身がふわふわ、黄身がとろーりと仕上がった卵はまさしく“温泉卵”だ。お湯を入れて、待つだけで温泉卵が自宅でできるなんて、感動してしまった。そのままごはんの上にかけるも良し、サラダや牛丼のトッピングとして食べるのも良し。温泉卵があるだけで、普通の家庭料理がちょっとランクアップした凝った料理のように見えるから不思議だ。

出来上がった温泉卵を牛丼の上にトッピング中はとろーり、外はふわふわに仕上がった白だしとカツオ節をかけて、朝ごはんの1品としても

 茹で卵も問題なく作れた。茹で卵も自分で作ろうとすると、火加減や調理時間を調節するのが難しいが、温玉ごっこを使えばいつも同じように作れる。朝ごはんにそのまま食べたり、お弁当の一品として、ソースやサンドイッチの具としても便利に使える。

今度は2つの卵で茹で卵を作る冷蔵保存していた卵2つを調理する場合、時間は22分中までしっかり火が通った茹で卵が完成

 1点だけ気になるのが、本体に温泉卵の保温時間は書いてあるのに、茹で卵の保温時間は書いてないということ。パッケージに書いてあるのをいちいち確認しなければならない。これは、すぐにでも改善して欲しいところだ。

続けて調理した場合、温めが足りなかったようで、玉が少々ゆるくなってしまった

 温玉ごっこを使ってきて「ちょっともったいないな」と思ったのが、卵を温め終わった後のお湯をそのまま捨てること。温玉ごっこは三重構造で、中のお湯をある程度保温できる。捨てる時もまだ熱々なのだ。ならば、2回連続で使ってみるというのはどうだろう。

 結果は――やっぱりちょっと卵がゆるい仕上がりになってしまいました。時間をもうちょっと長めにすれば温泉卵は作れるかもしれない。ただ、仕上がりを見ると茹で卵は厳しそうだ。

 温泉卵を家庭で作れるという製品は実は結構あるが、電気もガスも使わずにというのは珍しい。使い方のコツや秘訣を考えることなく、誰にでも使える製品だ。




2010年 12月 1日   00:00