やじうまミニレビュー

パイロット「ハイテックCコレト 本体ボディ5色用」

~自分好みに作れる5色ゲルインクボールペン
by 小林 樹


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです


パイロット「ハイテックCコレト 本体ボディ5色用 LHKC25C-TB」

 手帳に予定を色分けして書き込んだり、仕事で赤や黒のペンを使う時には、パイロットの多色ゲルインクボールペン「ハイテックCコレト」が便利だ。ゲルインクの書きやすさと発色の良さに加え、さまざまな線の細さと色のレフィル(替え芯)中から好きなものをピックアップして、一本にまとめて持ち歩けるペンなのだ。

 しかし、これまでは最大4色までしか選べなかった。赤と黒はよく使うから必要だとして、残り2色しか選べない。たかが1色、されど1色。色数は多いほうがなにかと便利だ。他メーカーからは5色用ボディも出ていたので、物足りなく感じていた。

 そんな中、9月についにハイテックCコレトの5色用タイプ「LHKC25C」が発売された。


メーカーパイロット
製品名ハイテックCコレト 本体ボディ5色用 LHKC25C-TB
希望小売価格262円
購入場所Amazon.co.jp
購入価格263円

 ハイテックCコレト 本体ボディ5色用は、全49種類バリエーションから、自分の好きなものを5本選んで1本のペンとして使える、多色ゲルインキボールペンである。15色のインキにそれぞれ3種類の細さのボールペンの芯(以下、レフィル)と、2種類の細さのシャープペンユニット、タッチペンユニットなどが用意されている。本体ボディの色は透明ブラック以外に、ノンカラーホワイト、ノンカラーシルバー、透明ピンク、透明ブルーの全5色がある。

 さっそく、文房具店でレフィルのブルー、オレンジ、ピンクの各0.5mm、ブラックの0.4mm、レッドの0.3mmを購入。ブラックは0.5mmが売り切れ、レッドは0.5mmも0.4mmも売り切れだったので、細さはバラバラになってしまった。なお、レフィルの希望小売価格は全て105円となっている。

本体ボディ5色用とレフィルを購入本体ボディ5色用の透明ブラック LHKC25C-TB

 まずはレフィルを本体ボディにセットしてみよう。本体上部のフタを開け、袋のパッケージから取り出した芯を一本一本筒状のバネに差し込んで、フタを閉じる。

今回はペンのリフィルを5つ選んだ本体ボディ上部のフタをあける5角形が美しい
筒状のバネの中に、一本ずつレフィルを差し込んでいく5本収まったらパチンとフタをするフタを閉じるとこうなる。これで使える状態

 レフィルを本体にセットした状態では、グリップ部の直径が約12mm、長さは140mmだった。5色ボールペンにしては非常にスリムだと言える。同社の従来品の4色ボディに比べても、直径が約0.9mm増しただけだ。正直、握ってもわからないほどである。

 重量は13g。グリップ部にラバーゴムが付いているので、長時間握っていても手が疲れない。また、レフィルの上部がインクの色になっていて、線の太さも明記されているので、ペンをノックするときに、識別しやすい。

セットした状態。半透明のスタイリッシュなボディレフィルの上部がインクの色になっており、ペンをノックするときに、色が識別できるラバーゴムが手になじんで握りやすい

 ハイテックCシリーズならではの、針のように尖ったペン先はレフィルになっても健在だ。ペン先が細いぶん、細かいところに書き込むのにも適している。書き出しの瞬間はブレるかと思いきや、適度な流量のインクが出て、滑らかな書き心地にしてくれる。字もかすれない。書いた直後に触っても、滲まないし、発色が良い。インクがしっかり紙に吸い付いている感じがする。

0.3mm、0.4mm、0.5mmそれぞれ使ったが、インクがかすれることがなかった発色が良い。インクの流量が多いシリーズなので、0.5mmはやや太めな印象

 ただ、クリップが出っ張っているので、ペンを胸ポケットに入れたり、どこかに差す時には使いやすいのだが、クリップの両脇のレフィルがノックしにくい。慣れるまでは結構押しづらかった。

レフィルをノックして色を変える。この時のカチッカチッというノック音がこれまで使用した多色ボールペンの中でも比較的低音で落ち着いている気がするクリップが突き出ているので、その両サイドのレフィルがノックしにくいのだ

 これまで、多色ボールペンといえば、色数が増えるほどどんどん太くなるイメージがあった。確かに、普通のペンに比べたら多色ボールペンは太く、細かい文字が書き込みにくかったり、字が大雑把になったりすることもある。だが、この5色ボールペンは、多色ながらも、書きやすさとスリムさを叶えている。握っていても、太いという感覚を意識せずに使えるのだ。これまで“多色ボールペン=太くて書きにくい、手が疲れる”と思っていた人にこそ、ぜひ店頭で手にとって試してもらいたい。



2010年 10月 15日   00:00