やじうまミニレビュー

レアック・ジャパン「CASTRO」

~デザイン家電のような佇まいの蚊取り器具
by 阿部 夏子


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです


レアック・ジャパン「CASTRO」

 今回紹介するレアック・ジャパンの「CASTRO(カストロ)」は、インテリアグッズとして成立するユニークな蚊取り器具だ。ウッドパネル調の本体は高級感すら漂わせる造りで、見た目はまるで小型のスピーカーのよう。まさかこれが、蚊対策グッズとは! と驚いてしまうくらいだ。




メーカーレアック・ジャパン
製品名CASTRO
希望小売価格3,990円
購入場所Amazon.co.jp
購入価格3,980円


 蚊取り器具と一口にいっても、色々な方式があるが、CASTROは蚊に有効な液体を少しづつ放出するリキッド式のもの。リキッド式は、メーカーや形態が異なる様々な種類が販売されているが、CASTROではアース製薬の「アースノーマットボトル」が指定されている。

 デザインに惹かれて購入した製品ではあるが、本来の目的は蚊取り。大手メーカーのリキッドを使っているのであれば安心だ。なお、本体にはアースノーマットボトルは付属しないので、別に購入する必要がある。近所のドラッグストアで購入したところ、30日用2本パックで価格は798円だった。

製品パッケージ製品本体側面には中のリキッドボトル確認用の細い窓が設けられている
本体上部本体裏面CASTROはアース製薬の「アースノーマットボトル」専用器具。本体にはボトルは付属しないので別で購入する必要がある

 本体は片手に乗るサイズだが、普通の蚊取り器具と比べるとやや大きめ。一般的なリキッド式の蚊取り器具は、リキッドが入っているボトルの形に沿った楕円形や円筒形などが多いが、CASTROはほぼ正方形で直線的な造りだ。

 使い方は、本体裏のカバーを取り外して、リキッドボトルを「カチッ」となるまで差し込む。あとはカバーを元に戻すだけだ。ここらへんの仕様は一般的な蚊取り器具と変わらない。

本体裏面のカバーを外すカバーを外した状態
ボトルのフタを外しておく後はボトルを差し込むだけだ

 CASTROが普通と違うのは、電源コードが外側ではなく中から出ているところ。リキッドの交換の度に、電源コードをカバーから取り外したりしなければいけないので、最初は面倒に思っていた。ただ、改めて説明書を読み返してみて、この仕様の理由がわかった。

 これは、収納時にコードが外にはみ出さないための仕様なのだ。コードをカバー内側に巻き付けて収納できるので、外側にはコードが一切出ない。デザインにこだわっているCASTROらしい機能だと言えるだろう。

本体裏面のカバーの中に電源コードを巻き付けて収納できる電源コードが本体から全く出ない状態で収納できる

 操作部分もこだわっている。本体の操作は本体上部のスイッチ1つで行なうのだが、スイッチを付けると8つのLEDライトが一斉に点灯する。この8つのライトは時間を示すもので、1時間経つごとにライトが1つづつ消えていき、8時間経過後には運転が自動で停まるという機能だ。

 設置した時の雰囲気は抜群。家族も友人も、これが蚊取り器具とは気付かなかった。デザインや大きさからアロマオイルを楽しむディフューザーか、小型加湿器の類だと思っていたようだ。鉢植えの近くや窓の近く、テレビの前のちょっとしたスペースに置いても、しっくりくるデザインで、意外と置く場所を選ばない。

 蚊取り効果の方もばっちりで、室内に蚊が飛び交うこともなくなった。

電源を入れたところ。8つのLEDライトが一斉に点灯する鉢植えの近くに置いたところ
電源コードが70cm(実測)と短いので、棚の上などに置くときは延長コードが必要

 気になったのは、まずコードが70cm(実測)と短いこと。腰ぐらいの高さの棚に置こうとすると長さが足りない。本体のサイズや性質上、床に置いて使うことは考えにくい製品なので、もう少しコードの長さが欲しかった。もう1つは、操作パネルがやや大げさに感じた。8つのLEDライトが一斉に点灯する仕様はデジタル家電のようで、確かにかっこいいが、そこまで必要かなと思ってしまうのだ。

 あとは、やっぱり価格だろう。ただ、今までの自分の蚊取り器具の扱いを考えてみると、毎年1,000円そこそこの器具を買って、その都度捨てていた。造りやデザインが安っぽいと製品に対する愛着がないので、つい使い捨ての製品と同じように扱ってしまっていたのだ。一方、CASTROはデザインや造りのグレードが高いので、とてもじゃないが使い捨てにはできない。中のリキッドを取り換えながら何シーズンか使い続けることを考えれば、それなりに元も取れるかなと思うのだ。

 製品発売元の、レアック・ジャパンでは、今回紹介したウッドパネル調のダークブラウン以外にもビビットなピンクやホワイトなど全7種類のカラーを備える。生活感丸出しの蚊取り器具に不満を感じる人は、自分の部屋のインテリアに合わせて選んでみてはいかがだろうか。




2010年 8月 27日   00:00