やじうまミニレビュー

小林製薬「ハナノア」

~痛くない、ツラくない、鼻うがい
by 正藤 慶一


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです



小林製薬「痛くない鼻うがい ハナノア」
 “今年は例年より少ない”と予想されながら、くしゃみや鼻水をかんでいる姿は、会社でも電車でも、街のあちこちで見られる。花粉症は、春の訪れと切っても切れない縁にあるようだ。

 そんな春の鼻のトラブルを、未然に防いでくれる商品がある。小林製薬の「ハナノア」だ。

メーカー小林製薬
製品名痛くない鼻うがい ハナノア
購入価格819円
購入店舗Tomod's 三鷹南口店


 “鼻うがい”とは、鼻の穴から水を入れることで、鼻腔内を洗浄するという療法。鼻の奥に付着した雑菌や花粉を洗うことで、風邪や鼻炎の予防になるとして、近年注目されている。

 しかし、もともとは水を出す役割の鼻の穴に、わざわざ水を入れて洗う、というある意味強引なやり方に、抵抗感のある人は多いだろう。また、経験者の中でも「ツーンときて痛い」「苦しい」といった、良くない経験をした人も多いはずだ。しかし、ハナノアなら、まったく苦しむことなく、ラクに鼻うがいができるのだ。

 とりあえず使ってみよう。ハナノアは洗浄液300mlと洗浄器具とのセットとなっており、器具内に目盛りの20mlのラインまで洗浄液を入れる。器具の先端を鼻の中に入れ、器具の中央部をプニッと押せば、洗浄液が鼻の中にピューと吹き出て、鼻洗浄ができるということになる。

ハナノアの洗浄液。内容量は300ml付属する容器。先端を鼻の穴に入れるフタを開け、洗浄液を約20ml入れる

使用中のようす。“アー”と声を出しながら投入すると良い。あまり上を向きすぎると耳に水が入ってしまうらしいので注意洗浄水は写真のようにピューと出る

 これが、まったく痛くないし、苦しくない。鼻を通った洗浄液は、口からスルッと出てきた。もちろん、咳き込んだりオエッと吐くようなことにもならなかった。というわけで、鼻うがいは超簡単に終了。洗浄液には微妙にミントの香りがあることからか、スッキリとリフレッシュした気分になった。

塩化ナトリウム(塩)を配合。生理食塩水のように、浸透圧を体液と同様にしているため、痛くないのだ
 なぜ、痛くなくかつ苦しくない鼻うがいができるのだろうか。その秘密は洗浄液にある。ボトルの成分の欄を見ると「塩化ナトリウム」とある。つまり、塩を一定量含有することで、人間の体液と同程度の濃度にしているのだ。鼻うがいをそのため、洗浄液が口を伝って出てくる際には、ややしょっぱい味がする。

 もう1つ、洗浄容器も良くできている。鼻うがいでは、食塩水をつくるのは簡単だが、コップを使って投入すると、勢いがつきすぎて服に水がこぼれてしまうことがある。その点、付属の洗浄容器は、鼻の穴にジャストフィットする形状になっており、しかも水の強さは容器を押す力で調節できる。良く考えられているなと、大げさだが感動すら覚えてしまうほどだ。ただし、容器は小さいので、無くしてしまいそうになったたことが一度あった。液体にかぶせて保管できれば良かったと思う。

 使用上の注意としては、洗浄液を鼻から強引に吸い込まないこと。気管や肺に洗浄液が入り込む恐れがあるという。また、洗浄後は液が鼻や口からダラーンと垂れてしまうこともあるので、ティッシュやハンカチなどを必ず用意しておきたい。なお、洗浄液を口から出すのが難しい場合は、鼻からそのまま出しても問題ないようだ。

 使用後はもちろんスッキリとするが、無防備のままではまた鼻の穴に花粉が侵攻してくる。速やかにマスクを付けるか、「花粉 鼻でブロック」のようなクリームを塗って防いでおきたい。

 花粉のシーズンだけでなくても、風邪の予防としてなら1年中使える。花粉でお困りの方はもちろん、“鼻うがいは絶対イヤ!”という人に、ぜひ使っていいただきたい。


2010年 3月 23日   00:00