やじうまミニレビュー
タンゲ化学工業「立つ湯たんぽ Lady's & Baby」
~寒い夜には、マイルドな暖かさの湯たんぽを
タンゲ化学工業「立つ湯たんぽ Lady's & Baby」 |
というわけで目を付けたのが「湯たんぽ」。お湯を入れるだけという手軽さに加え、発熱に暖房を使わないことから近年注目されているようだが、今回はそんな湯たんぽから、タンゲ化学工業の「立つ湯たんぽ Lady's & Baby」を購入した。
メーカー | タンゲ化学工業 |
製品名 | 立つ湯たんぽ Lady's & Baby |
購入店舗 | 東急ハンズ 池袋店 |
購入価格 | 1,170円 |
この湯たんぽの特徴は、お湯を入れる湯たんぽ本体の上にカバーが設けられているところ。このカバーと本体の間に、湯たんぽの熱によって温められた空気が溜まり、やんわりとした空気で暖まる、といった仕組みになっている。製品名に「Lady's & Baby」とあるのも、そういった“やさしさ”を表わしたもと推測される。
緑の部分がカバー。左はお湯を入れるタンク部となる | 横から見たところ。カバーとタンクの間には空洞があり、ここに湯たんぽの熱で温められた空気が溜まる |
使用する際は、付属の巾着袋で包む。立てたまま取りつけられるので、本体に直接触れなくても大丈夫 |
さっそく冷え切った布団の中に入れて、カバーの上に足が乗るように寝転がった。実感は確かにマイルド。ほのかな暖かさが冷えた脚と布団をやんわりと温める。湯たんぽというと、タオルでグルグル巻きにしないと熱い、といったイメージがあるが、これは巾着袋に入れるだけでほのかな暖かさが味わえる。
ちなみに裏面にはカバーはないので、触れれば熱湯の熱が直に伝わってくる。60度なので結構熱い。裸で使うよりも、巾着袋に入れた方が良いだろう。
本体に付属の説明シートを見ると、本体の耐熱温度は110℃とのこと。それなら、もう少し熱いお湯も入る。そこで次の日の夜は、沸騰させた後に10分ほど冷ました熱湯を注ぎ、同様に布団の中に入れた。すると、布団にセットしておいた周囲が全体的に暖かくなっており、冷め切った布団がホカホカになった。この熱の広がり方は、カバーと本体の間の空気層がポイントかもしれない。湯たんぽ自体はかなり熱いが、カバーを伝った暖気はちょうどよい暖かさだった。
寝てみたが、何だこの足元の心地よさたるや! 普段は冷たくてなかなか眠れない布団が、湯たんぽの熱で疲れた足元を包んでくれる。もともと寝付きは非常に悪い方だが、あまりの心地よさに、すぐに寝ついてしまった。
布団に入れて使用する。60℃ほどだと柔らかい熱が肌にやんわりと届く。より熱いお湯なら、湯たんぽ周辺の敷布団と掛布団も温めることができる | ちなみに裏側はカバーなし。熱が直接伝わるので、あまり触れない方が良い |
ところで、湯たんぽを使用するうえで注意しなければいけないのが「低温やけど」。皮膚に低温の熱源が密着し続けることで発生してしまう火傷のことだ。湯たんぽの場合、布団の中に入れたまま寝ることで、発生することがある。説明シートによれば、布団が温まったら湯たんぽを取り出せば、低温やけどの危険性がないとのこと。これは本製品に限らず、すべての湯たんぽに共通する話なので、使用前には同封の注意書きに必ず目を通すようにしたい。
直立するため、使用後のお湯が捨てやすいという、ささやかなメリットもある |
細かいことをいうと、お湯を注ぎ入れている際に、カバーと本体の間のスペースに水滴を垂らしてしまうと、栓をした後では拭き取りづらい。構造上仕方がないことかもしれないが、いちいち垂れていないかどうかをチェックするのが面倒くさかった。
とはいっても、全体的にはまったく問題ない。千円ちょっとで毎晩心地よい睡眠タイムが送れているので、本当に買ってよかったと思っている。冷えたふとんやベッドで眠れぬ日々を送っている人に、手軽な暖房器具としてお勧めしたい。
2010年 1月 29日 00:00
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