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無印良品「ゆたんぽ・大」

~穏やかな暖かさが朝まで続く、昔ながらの暖房器具
Reported by 本誌:阿部 夏子

無印良品「ゆたんぽ 大」
 大の寒がりのくせに電気毛布が苦手だ。眠りに入るにつれて電気毛布の暖かさが邪魔に感じて、朝になると電気毛布どころか布団まで引っぱがして寝ている……どうも睡眠中に外から一定の熱が加わるのが苦手なようで、逆に寝付きが悪くなってしまう。

 そうはいっても冷え込みが厳しくなったこの季節、やっぱり暖かい布団で寝たい。そんな私が、今年から導入した快眠グッズが「湯たんぽ」だ。

 懐かしいという方もいらっしゃるだろうが、私にとってはこれが初体験。湯たんぽはエコとか、節約という時代のニーズにあっているようで最近また注目され始めているアイテムだ。実際、近所の大型スーパーにいくとかわいらしいぬいぐるみのカバーがついた物から、昔ながらのアルミの物まで様々なタイプが並んでいる。

 今回選んだのは無印良品のもの。軽くてシンプルな本体と、カバー展開の多さが購入の決め手となった。

メーカー無印良品
製品名湯たんぽ・大ウール混湯たんぽカバー・大ポリエステル湯たんぽカバー・大
希望小売価格1,155円1,365円1,155円
購入場所無印良品ネットストア
購入価格同額


側面には持ち手がある
「低温やけどに注意」との注意書きが

 注目すべきはそのカバー展開の豊富さ。今回購入したボアタイプやウール素材のチェック柄のもののほか、マイクロファイバーのものや、フリースを使った物など実に20種類以上のカバーが用意されている。また柄や色も冬らしい暖かな雰囲気の物がたくさんあるので選ぶのが楽しくなってしまう。

 今回選んだ2種類もボアがもこもこしていたり、ウールの手触りが暖かなもの。形はそれぞれ異なっていて、湯たんぽ本体の形に沿った楕円形と、普通の袋のように口部分をしばるものになっている。


タータンチェックが冬らしい「ウール混湯たんぽカバー・大」。形は巾着のようになっている 「ポリエステル湯たんぽカバー・大」。形は湯たんぽ本体と同じ楕円形になっている 表面はぬいぐるみのようにモコモコとした肌触り

楕円形で表面に波形の凹凸がある昔ながらの湯たんぽの形をしている
 “湯たんぽ”というとすぐにイメージできるのが、楕円形で表面に波形のような凹凸がついている形だ。ちょっと気になったのが表面の独特の形。調べてみると、表面を蛇腹状にすることで、表面積を大きくして暖房効率を良くするといういう。さらに、お湯を入れた時の内部の気圧の変化に対応する意味があるという。凹凸をつけることで、減圧による本体のへこみを抑えるという。

 無印良品の湯たんぽも、この特徴をしっかりおさえた昔ながらの形。特徴的なのはその素材で、ポリエチレンが採用されている。軽くて、半透明なので扱いやすい。無印良品の製品ではお馴染みの素材なので、形は定番でも素材が違うだけど一気に“無印っぽく”なる。

 今さら説明も不要だろうが、使い方は昔から変わらない。本体の口を開けて、お湯を注いでカバーに入れる。後は布団の中に置いて寝るだけだ。お湯の容量は2L。説明書によるとキャップの内側ギリギリまで入れるようにとあった。


本体のキャップを外したところ。キャップはしっかり閉められるように周りに凹凸がついた造りになっている キャップを外した状態の本体。フタは小さめなので、お湯を入れるときによそ見すると周りにこぼしてしまう お湯はキャップの内側ギリギリまで入れる

 実は、2Lというお湯を一度に沸かすのは結構大変。自宅で使っている電気ケトルの容量は1.5Lだし、ガス用の普通のヤカンはもはや使っていない。そうかといって、そのために大鍋でお湯を沸かすのも毎晩の事となると手間だ。湯たんぽに移す際の手際もとたんに悪くなる。

 結局私は一度電気ケトルで1.5L沸かしたあとに、水を足して使っている。説明書によるとヤケドを防ぐために80℃前後のお湯を使用するようにとの指示があったので、ちょうど良いと思ったのだ。一人暮らし、もしくは二人暮らしの家庭で2Lのお湯を沸かす道具が果たしてどれくらい普及しているのか……購入する際はその点もチェックしておきたい。


電気ケトルでお湯を沸かしている我が家では2Lのお湯を一度に沸かすことができなかった 使い方は7ステップで説明されている

 使ってみると、湯たんぽ本体が温かいのは当たり前だが、布団の中の温度も全体的に上がっている感じだ。ここまでしっかり温かくなるとは思っていなかった。

 布団の中で使う暖房器具を使ったのは10年以上ぶりのことだったが、足下が温かいだけでこんなに眠気を誘うものだとは初めて知った。

 普段ならベッドで1時間以上は読書しているのが湯たんぽを入れてから30分が限界になってしまった。気に入ったのは暖かさが穏やかなこと。低温やけどを防ぐという意味でも湯たんぽに直接肌をあてるような使用方法は禁止されているのだが、それだけに「暑い」と感じることがない。


湯たんぽは布団の中に入れて使用する 低温やけどを防ぐために本体に直接足や肌をくっつけての使用は禁じられている 本体には低温ヤケドに防ぐための簡単なガイドラインが付属する

 暖房器具を付けていなくても布団の中だけは穏やかに暖かいので寝るのにはちょうどいい環境だ。湯たんぽの場合、一番熱が高いのは使い始めた時だ。その後はゆっくり時間を掛けてお湯の温度が下がっていくので、電気毛布のように「暑い」と感じる事がなかった。とはいえ、カバーには一定の保温効果もあるようで、翌朝本体の中の水を捨てるときに中の水がまだほんのり温かかった。

 実際、穏やかな暖かさは朝まで持続する。冷え込みの厳しい朝でも、使っていないときに比べて布団の中がずっと暖かく、心地良いのでついつい二度寝の誘惑に打ち勝つのが大変なほどだ。



カバーの内側はナイロンになっているので一定の保温効果が期待できる カバーが楕円形のものは巾着型に比べ密閉度が高いのか、暖かさの持続時間が長かった 翌朝中の水を捨てるときも水はほんのり温かかった

 2種類のカバーは使用感が少し異なる。ボアタイプのものは生地が厚めなので、外側から足が触れても内部の固い感触がほとんど伝わらない。柔らかい生地なので、布団の中で違和感がない。ウールタイプのものは生地が薄い分だけ、足に触れた時に表面の凹凸がはっきり分かる。が、湯たんぽの出し入れは袋タイプの方がずっとしやすい。冒頭でも触れたようにカバー展開はかなり豊富にあるので店頭で実際に触ってみるのがおすすめだ。


ボアタイプのカバーに本体を入れたところ。湯たんぽ本体と同じ楕円形で、サイズも近いので入れるのに手間取る 生地が厚手なので布団の中で足が触れても感触が柔らかい

巾着タイプのものはボアタイプに比べ生地が薄いので、手で触ると本体の凹凸が伝わる 巾着タイプはヒモで開閉時の調節をする 楕円形のものに比べて入り口が広いので出し入れがしやすい

写真ではわかりにくいが、本体に入れたお湯は持ち手部分の内部にも入り込む。ポリエステルで薄くて軽い素材だけに熱が伝わりやすく、お湯を入れた後に持ち手部分を持つとかなり熱い
 一度使い始めると、もうコレなしでは寝れない! というほど愛用しているグッズなのだが、一点だけ気になったのが持ち手部分。本体に入れたお湯が持ち手部分にもくるため、お湯を入れた後の持ち手部分がかなり熱くなってしまう。カバーにはお湯を入れた後に移すので、この際かなり注意が必要だ。

 また、楕円形のジップ開閉タイプのカバーは、サイズがぴったりに作ってあるため出し入れはしにくい。内部に余計な空間を作らないことで保温効果を上げるという意味もあるとは思うが、開閉部分をもう少し大きくするなどの工夫が欲しかった。

 節約とか、エコとかいう観点からも二重丸の製品なのだが、私の場合は何より使用感が気に入って使い続けている。電気の暖かさが苦手という人には試してみる価値アリだ。気に入ったカバーを添えてクリスマスのプチギフトとしてもオススメだ。





URL
  株式会社良品計画
  http://ryohin-keikaku.jp/
  無印良品
  http://www.muji.net/
  「湯たんぽ・大」製品情報
  http://www.muji.net/store/cmdty/detail/4548718012169
  「ポリエステル湯たんぽカバー・大」製品情報
  http://www.muji.net/store/cmdty/detail/4548718012114
  「ウール混湯たんぽカバー・大」製品情報
  http://www.muji.net/store/cmdty/detail/4548718012039
  暖房器具関連記事リンク集
  http://kaden.watch.impress.co.jp/static/link/heat.htm



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2008/12/18 00:08

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