やじうまミニレビュー

ルームデコールステッカー

~部屋をプチリフォームできるステッカー
by 石井 和美


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです



ウォールデコステッカー。今回はランプ型のはっきりしたデザインを選んだ。32×60cm(幅×高さ)と大きめだが、吉と出るか、凶と出るか……
 数年前から密かなブームになっている“ウォールステッカー”をご存じだろうか。要は壁に貼るシールのようなものだが、ここ数年、ヨーロッパで流行し、東京でもインテリアショップやカフェを中心に、よく見かけるようになった。

 人気の理由は、壁を簡単にプチリフォームできること。壁紙を張り替える大がかりな模様替えは大変だが、ウォールステッカーなら、部屋の印象を変えたくなったら気軽にできる。糊やハサミは必要なく、シールをはがして貼るだけという気軽さが受けているようだ。もちろん、女性一人でも簡単にできる。

 しかし、本場ヨーロッパから輸入されたウォールステッカーは、小さいもので5,000円以上、大きいものでは数万円という価格。素敵なのですぐに欲しくなったが、実用性があるわけではないので、家計を預かる主婦としては旦那に「欲しい」とは言えず……手ぶらでトボトボ帰ってきたのだった。

 半ばあきらめていたのだが、近所のホームセンターで「ルームデコステッカー」を発見した。780円という驚きの安さだ。絵柄は繊細なタッチではないが、個性的なデザインが気に入って購入した。

製品名ルームデコールステッカー
購入価格780円
購入店舗ジョイフルホンダ

 ステッカーの表面はマットな質感だ。テカテカしたシールでは、いかにも「ステッカーを貼りました」という感じになって安っぽくなりそうだが、この質感なら壁にも馴染むだろう。

 輸入品の高級なウォールステッカーは転写式になっており、絵柄の部分のみがピタッと貼ることができるのだが、これはモチーフのまわりにも透明なシール部分が縁取りされている。お菓子のオマケみたいなシール感があるのはチョット悲しいのだが、この価格なら仕方ないか……。

 では、さっそく貼ってみることにしよう。台紙からゆっくりとステッカーをはがす。このとき、細い部分や角は、特にゆっくり丁寧にはがす。強くはがすと、切れたり裂けてしまうことがある。

丁寧にはがしていく。焦るとステッカーが切れてしまうので注意が必要ステッカーは透けているため、壁の色は何色でもOK

 貼りつける場所を決めたら、乾いた布で汚れを拭き取っておく。最初は、優しく撫でるように押さえて、次にしっかり押さえて貼る。ステッカーの端から気泡が残らないように貼る。貼り付ける面にゴミやホコリが付着している場所では、吸着力が低下する場合があるので、キレイにする必要があるのだ。

あっという間に完成! 一人でも簡単にできる
 実際に台紙からはがして貼るまで、数分で完了した。デザインに関しては好みもあるが、このランプの影絵で部屋全体が締まったように思う。ここには本物のランプを置きたかったのだが、小さい子がいて危ないのであきらめていた。この一画がアートな空間になって満足している。

 我が家の壁紙はデコボコがあるのでちゃんと貼れるか不安だったが、端が浮くこともなく、キレイにできた。なるべくフラットな壁面のほうがステッカーを貼るのに向いているが、この程度なら問題なさそうだ。もちろん、漆喰や珪藻土の壁には貼ることができない。

 ステッカーはモチーフに沿って切り取られているので、壁の地色は何色でも大丈夫だ。貼った跡が残りにくいので、飽きたら簡単にはがせるのも嬉しい。これなら、賃貸の部屋でも安心して使うことができる。

 今回購入したのはモノトーンの大きいデザインだが、カラフルでかわいらしいお花や、おしゃれな雑貨風デザインなど、大きさもさまざまなものが用意されている。組み合わせやレイアウトを考えるのも楽しく、一度貼るとあちこち貼りたくなってしまう。

壁がデコボコしているが、きれいに貼ることができて満足斜め前から撮影。前にテーブルがあるので、絵のランプと不思議な雰囲気を作っている上には絵を飾っているのだが、黒なので絵の邪魔はしていない……と思う

簡単にはがせるので、やり直しが可能
 インテリア目的でなくても、壁の落書きや傷が着いてしまった部分の目隠しにもなる。我が家のように小さな子供がいる家庭では、アラ隠しにも最適だ。子供部屋用に、アルファベットをモチーフにしたものや、動物などのかわいらしいデザインも用意されている。子供と一緒に貼れば大喜びだろう。子供が大きくなって飽きたときには、はがしてしまえばいいのだ。

 殺風景な場所がパッと華やぐウォールデコ。壁だけでなく、鏡や窓にも貼ることができるので、ぜひセンスを生かして挑戦して欲しい。





2010年 1月 20日   00:00