やじうまミニレビュー
コジット「クリーニング屋さんの毛玉取りブラシ」
コジット「クリーニング屋さんの毛玉取りブラシ」。左から、本体、ブラ使用のクリーニングブラシ |
TシャツにデニムでOKという夏の洋服に比べ、冬の洋服は手がかかるものが多い。ダウンジャケットやウールのコートなどクリーニングに頼るしかないアウターはもちろん、毎日の着用枚数も冬の方が圧倒的に多く、洗濯物もかさむ。その中でも特に手間がかかるのがセーターだ。我が家では、柔軟剤を使って自宅で洗濯しているが、セーターには洗濯だけでは取れない“毛玉”という問題がある。
電動の毛玉取りもいくつか試してみたが、場合によっては生地を傷めてしまうということがある。もともと洗濯や衣類の手入れが好きということもあって、色々探した結果、見つけたのがコジットの「クリーニング屋さんの毛玉取りブラシ」だ。
メーカー | コジット |
製品名 | クリーニング屋さんの毛玉取りブラシ |
希望小売価格 | オープンプライス |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 1,992円 |
「クリーニング屋さんの毛玉取りブラシ」は弾力のある猪毛を使ったブラシで、ニット生地の表面をブラッシングするだけで毛玉が取れるという製品だ。本体は、木製でヘアブラシのような構造になっている。ヘアブラシと違うのは中央部分が空洞になっていて、ブラシ部分が楕円形に配置されているということ。猪の毛というのをこれまで近くで見たことは無かったが、触ってみるとこんなに固いの? と驚くほど太くて頑丈な毛だ。
また、本体には針金でできた専用のクリーニングブラシが付属する。
使い方は至って簡単。セーターを平らな場所に広げ、片手で生地を押さえながら編み目に沿ってブラッシングするだけだ。
毛玉を取りたいものを平らな所に広げ、編み目に沿ってブラッシングするだけだ | ブラッシング前のニットキャップ。毛玉が目立って外にかぶっていくのはちょっと勇気がいる | ブラッシング後。毛玉はすっきりと取れた。ブラッシングすることで生地の流れが整って見た目にもきれいな印象になる |
最初、この製品を知った時はこれで本当に毛玉が取れるの? と不安だったが、一度使ってみるともうヤミツキになるくらい毛玉がスルスルと取れる。ブラシの先端に毛玉がからまって、一度ブラッシングするだけで、きれいになる。
網目に沿ってブラッシングすることで毛の流れも整えられるのか、ブラッシングする前とした後では印象が変わるほどだ。電動の毛玉取りのように、カッターを使っていないので生地そのものを傷つけてしまうということがない。
こちらも、毛玉が目立つニットキャップ | ブラッシング後はこの通り | セーターの毛玉もすっきりと取れる。手前がブラッシング後、奥がブラッシング前。毛の流れが整ってきれいに見える |
ただ、弱点もある。まず、ゴミが周囲に飛ぶ。もう一つは後片付けに手間がかかるということだ。電動の毛玉取りの場合、本体にダストボックスも備えているので回りに毛が飛ぶということがなく、後片付けもダストボックスのゴミをそのままゴミ箱に捨てるだけだ。
このブラシの場合、ダストボックスがないので、ブラッシングすると毛玉はブラシに付き、ブラシで捉えられなかった分は回りに飛び散る。毛は軽くて空気に乗りやすいので、あっという間に周辺はホコリっぽくなってしまうのだ。
ブラッシングした後は、周囲に毛が散らばってしまう | 使用後のブラシ。ブラシの間には毛玉や毛がびっしりと詰まっている |
また、ブラッシング後のブラシのケアも毎回やる必要がある。付属の金属のブラシで、ブラシの間に入り込んだ毛を書き出す作業だ。毛玉を取るブラッシング自体はそれほど時間はかからないが、ブラッシング後のブラシ掃除、周囲に飛び散った毛を掃除機で吸うという工程も考えると、正直電動の毛玉取りの方が手間はずっと少ない。
専用のブラシは針金製で、先がくの字に曲がっている | 先端のくの字部分をブラシの間に入れて、毛玉をかきだすようにする | 1回の使用で、毛玉がびっしりととれるので、お手入れは毎回必要だろう |
それでも私がこの製品をおすすめしたいのは、やはり仕上がりが違うからだ。毛玉であきらめていたセーターが復活する。手間を取るか仕上がりを取るかで、この製品への評価は全く変わってくるだろう。
洋服が好きで、自宅でもきちんとしたケアをしたいという人には文句なしにお勧め。ブラシの素材や、専用の掃除ブラシにもこだわった造りで、1,992円という価格がお得に感じる。
2010年 1月 21日 00:00
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