やじうまミニレビュー
アース製薬「ウィルガードバイラマスク N99」
~意外と快適、耳が痛くならない完全密着型のマスク
アース製薬「ウィルガードバイラマスク N99」のパッケージ |
しかし、ありきたりのマスクでは、ウイルスや菌がスキマから入ってしまわないか……と不安に思う人も居るだろう。そこで今回は、“完全密着型”のマスクとして、アース製薬の「ウィルガードバイラマスク N99」を紹介しよう。
このマスク、顔への装着方法が普通のものとは大きく違う。普通のマスクなら、マスクの両端に付いているゴムヒモを耳に掛けるのだが、本製品はマスクに付いているシールで顔に直接貼り付けるというもの。シールはグルッと楕円状に備わっているため、口や鼻の周囲360度が完全に覆えるため、“完全密着型”を謳っているのだ。
さらに、マスクの素材には、ウイルス・バクテリア・花粉を99%以上カットするという特殊フィルターを採用。アメリカの衛生研究所からは 「N99」(微粒子の捕集力を表わす数値。高ければ高い程捕集性能が高い)という高い評価を受けているという。マスクのスペックも十分備えている。
製品名 | ウィルガードバイラマスク N99(5枚入り) |
メーカー | アース製薬 |
購入店 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 3,979円 |
モノは試し、さっそく付けてみよう。マスクのシールを剥がし、パッケージの説明文にしたがって鼻の上部、アゴ下の順で取り付ける。装着後に会話がしやすいよう、口を少し開けた状態で付けるのが良いようだ。
装着した姿は、口の辺りが尖っており、まるで鳥のくちばしのようだ。普通のマスクならあるはずのゴムヒモも省略されているため、見た目ではかなりのインパクトがある。
マスクは5枚入りで、1つずつビニール袋に入っている | マスクの装着面。マスクの外周にはテープが用意されており、これを肌に直接密着させる | 取り付けたところ。鳥のくちばしのように尖っており、普通のマスクよりもインパクトがある |
しかし、装着している側としては、実に快適だ。まず、ゴムヒモを耳に掛けないで済むのがうれしい。マスクは長時間かけていると、ゴムヒモが耳に食い込んで痛くなってしまうことも多い。特に私のようにメガネを掛けている人間にとってはかなり辛いものがある。このマスクなら、耳に一切の負担が掛からないため、付け心地がとってもラクなのだ。
密着性は謳い文句通りに高い。シールが肌にガッチリと密着しており、スキマができたりなど、空気が漏れる気配などまったくない。また、立体タイプのため、口の周りにはスペースが確保されており、息苦しさもほとんどない。多少声は籠るものの、会話にも支障はなかった。
マスクの厚さは1cm弱。かなり厚めだが、ウイルス・バクテリア・花粉を99%以上カットするという | 耳に掛けるゴムヒモがないため、長時間付けていても、耳にゴムが食い込むことがない。これはかなりラク |
頑丈ではあるが簡単に取り外しできないので、気軽に水を飲めないなど、柔軟性に欠ける。ダイエットには良いかもしれないが…… |
しかし、密着性が高い分、柔軟性に欠ける面がある。具体的に言えば、取り外しができない点だ。マスクはテープによって完全に密着されているため、例えば喉が渇いて水分を摂りたいときは、わざわざテープをベリベリっと剥がして飲まなければいけない。しかも、基本的には「使い切り」タイプのため、取り外したマスクをもう一度使うとなると、本来の効用が発揮できない可能性もあるという。また、肌に直接貼り付けるため、お化粧をしている人、肌がかぶれやすい人にも向かないだろう。
さらに問題なのは、その“見た目”だ。耳にヒモをかけていないのにマスクをしているという不思議な外見に、くちばしのような奇妙なデザインは、明らかに人の目を惹いてしまう。Impress Watchの社内で装着していても「何それ!?」と言われてしまったので、銀行など堅めの職場ではおそらくドン引きとなることだろう。街中で着用するのも、「えっ、あの人インフルエンザ持ち?」みたいなあらぬ疑いを掛けられてしまうかもしれない。
以上のことを考えると、室内や車の中など、ある程度限られた空間で使用するのが良いだろう。特に、睡眠時や大掃除など、長時間マスクを掛け続ける場合には最適といえそうだ。
5枚入りで実売4千円(1枚800円!)と、マスクとしてはかなり高価ではあるが、高い密着性と耳が痛くならないラクな付け心地は、素直に感動してしまった。1枚入りタイプもあるので、普通のマスクに満足できない人は、まずは一度使ってみてはいかがだろうか。
外出時に着用する場合は、その独特の形状のせいで注目されてしまうかもしれない | 就寝時や大掃除など、室内で長時間着用する場合にはピッタリだ |
2009年 10月 20日 00:00
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